2014.11.21

Journal of Our Journey【No.5】 The World Outside is Wonderful 2014

Journal of Our Journey【No.5】 The World Outside is Wonderful 2014

 昨年JOJに登場し、フランスでの見聞(→こちら)を紹介してくれたゼミ生藤澤さんは、今年の夏、また一人で海外に飛び出し、一ヵ月ほど中央ヨーロッパに滞在し、見聞を広めました。今回も実り多い旅になったそうですので、藤澤さんにその見聞を紹介してもらいます。
 一人旅なので、準備するのが自分一人、そして、どこに行くのか、何をするのかなどを決めるのも自分一人。現地で何かハプニングが出てきたら、自力で、しかも外国語で対応しなければなりません。その勇気と行動力は本当に素晴らしいと思います。きっと色々苦労があったでしょうが、その分、自分の成長を実感できた達成感も大きかったでしょう。
 実は、今回藤澤さんの目的地の一つであったブダペストは、ずいぶん前、自分も訪れたことがあります。藤澤さんの見聞録を読みながら、当時自分が見たブダペストの景色、出合った人々など、色あせた記憶が蘇り、歳月の不思議を感じていました。
(経済学部教員 王 凌)

中央ヨーロッパ見聞録
藤澤広明

 昨年、フランスへ旅に行ったことを綴った者です。前回の旅で他の国へも興味が沸いたため、今年も海外旅行へ行って参りました。そのことについて書いていこうと思います。
 旅先は迷ったものの、ヨーロッパに再び行ってみたかったこと、ヨーロッパの西よりも東寄りの国へ行ってみたかったことを考慮して、中央ヨーロッパへ行きました。そこで今回は拠点を周辺国へ移動しやすそうなハンガリーに置き、オーストリア、クロアチアを巡りました。
 行き方ですが、ハンガリーへの直行便は無いため、どこかの国で経由していく必要があります。私が選んだ航空券は、カタール航空のチケットで、最近できたカタールにあるハマド国際空港経由でした。ハマド国際空港は2014年の春に開港した空港で新しいため、やはり綺麗でそしてとても大きく、目的のゲートへ行くだけでもかなり歩き疲れた記憶があります。
 拠点を置いたハンガリーでは様々な地域を回りましたが、特に印象が強かったのが夜のブダペストでした。ブダペストはハンガリーの首都であり、その首都の真ん中を流れるドナウ川を区切りに西側をブダ、東側をペストと分けられます。ちなみに、ブダペストの歴史はとても複雑で、ここには書ききれないくらいです。夜のブダペストと書きましたが、更に詳しく言うと漁夫の砦に登り、そこから眺めるペスト、鎖橋、その他ペスト中の建物群の綺麗さに圧倒されました。街中の街灯がオレンジの1色に統一されているため、今でも鮮明に記憶に焼きついています。ブダペストであれば、日本人観光客を見かけましたが、地方の観光名所へ行くと全く見かけませんでした。
 次の目的地はオーストリアでした。景色が良く、特に長閑な景色が多かったと思います。オーストリアではハンガリーと違い、ユーロが使用され、言語はドイツ語です。ハンガリーではお金はフォリントという通貨、言語はハンガリー語です。この先、クロアチアに行ったことも書きますが、クロアチアでの通貨はクーナ、言語はクロアチア語です。多くの国々がヨーロッパには集まっていますが、隣の国へ行っただけでも通貨や言語が全く違うため、注意が必要です。
 オーストリアはハンガリーの隣、ドイツからも近くに位置していますので、近隣諸国からも多く買い物客が来ていました。ショッピングセンターへ行き、そして、そのショッピングセンター内の日本食レストランで寿司などを食べてみましたが、日本の寿司の味と一緒ではなくオーナーは日本人ではないことがすぐ分かりました。が、美味しかったです。
 海外の多くの国々では、日本の寿司職人がとても需要があるみたいです。日本の物とは違う寿司が広まるより、寿司職人が握る寿司が世界に広まればいいなと食べていたときに実感しました。
 クロアチアはラブ島という島へ3日ほどキャンプで訪れました。港から車ごと船に乗り込み、15分ほどで島へ到着。車で島を回ると、お金持ちの方々が住むような家ばかりでした。
 ヨーロッパ中の国々からバカンスで訪れている方がとても多く、レストランやその他のお店では様々な言語の標示が見かけられます。ここのレストランではピザを頼みましたが、サイズが物凄く大きく、持ち帰るお客さんが私を含め大勢いました。このお店だけの話ではないのですが、ヨーロッパでピザを頼むと凄く大きいものしか出てこなかったと思います。
 ラブ島にはとても透き通っていて綺麗なビーチがあります。ここでジェットスキーを貸し出ししているお店があったので、初めてですが挑戦してみました。ジェットスキー自体はライセンスなど要らず、お金さえ払えば操縦できました。
 また、カクテルバーのお店もあり、バカンスで来ている人々が楽しんでいました。この島の滞在期間は3日間でしたがあっという間に過ぎ去ってしまい、1ヶ月ほどのんびり過ごしたかったような島でした。
 その後は拠点のハンガリーへ戻り、帰国までの日々をのんびりと楽しみつつも帰国という現実が迫ってくることに悲嘆していました。
 9月中旬の気候はすでに肌寒く、夜中のブダペストは日本の冬のような寒さで服を着込まないと風邪を引くくらいでした。
 今回の旅で感じたことといえばドイツ語の普及率でしょうか。クロアチアのラブ島でもドイツ語話者の多さに驚かされました。ドイツ語はヨーロッパ内でとても影響力が強く、多くの国でドイツ語が使用されています。ハンガリー国内でも、ドイツ語を話せる人たちがそれなりに居たように思います。それらの理由からドイツ語およびドイツにも興味が湧いてきました。また、ドイツ語を使えると、世界でも多くの方々とコミュニケーション、そして情報の収集が可能だと感じました。
 3カ国ほどしか訪れていませんでしたが、もう少し様々な国々へも行ってみたかったなと後悔しています。次回はもう少し南側、ギリシャやその周辺国へ歴史や自然を楽しみに行きたいです。