ハルカスアカデミー「バーチャル化したヒト・モノ・カネが人間を支配する日-経営情報学の次なる課題-」を開催しました

あべのハルカスキャンパスでは、各学部を代表する教員による本学が得意とする分野の知の財産を惜しみなく提供する公開講座『ハルカスアカデミー』を定期的に開催しております。

このたび2月24日(土)午後2時より、あべのハルカスキャンパスにおきまして、経営情報学部の田上博司教授を講師としたハルカスアカデミー「バーチャル化したヒト・モノ・カネが人間を支配する日-経営情報学の次なる課題-」を開催いたしました。
  
ビジネスの3大要素と言われるヒト・モノ・カネが、コンピュータネットワークの発展によって現在急速にバーチャル化しています。この現実が行き着く先にはどんな世界が待っているのか、講座では現在の状況を解説しながら近い将来の姿を田上教授に予測していただきました。
 
講座では、まずバーチャル化についての説明から始まりました。銀行のATMや電子マネー、そしてビットコインに代表される仮想通貨の登場などで進むカネのバーチャル化、著作権ビジネス、マルチメディア技術により電子データで表現される商品、ネット販売、ダウンロード販売という流通形態が出現したモノのバーチャル化、AI(Artificial Intelligence)とIoT(Internet of Things)技術によるヒトのバーチャル化の現状が詳しく解説されました。
そして講座の後半は、AIとIoTが結びつくとどんなことが起こるのかについて話が進みました。ヒト・モノ・カネはすでにバーチャル化してインターネット上に存在しプログラムで管理されており、さらにAIは自らIoTを使って機器や人の行動をコントロールすることが可能な状況になっているとの説明がなされました。そして一般にAIの知能がヒトを超えると言われる2045年問題について解説し、この時期はAIがまるで生物のように、より優れたAIを生み出すようになる時点で、その時に何が起こるのかについて考察し、講座が終了となりました。
 
受講者からも、「大変面白く、また恐ろしい話だった。」、「2045年問題の真の意味がよくわかった。将来がどのようになるのか考えさせられた。」「自分では想像もできないことが学習できた。現実についてよくわかった」など、たくさんの感想が寄せられました。

あべのハルカスキャンパスでは、今後も時事問題や現代社会に生かせる教養をテーマに定期的に公開講座を開催してまいります。
(撮影:阪南大学文化会写真部)