大槻元学長による「あべのハルカスキャンパス プレジデントセミナー」を開催しました

『馬車は何台つないでも列車にはならない−我が国の戦略「第4次産業革命」を検証する−』

あべのハルカスキャンパスでは、歴代の学長が講師となって、現代の国際社会の問題や事象をわかりやすく解説する『プレジデントセミナー』を開催しております。

このたび2月4日(土)午後2時より、あべのハルカスキャンパスにおきまして、本学元学長である大槻眞一名誉教授を講師としたプレジデントセミナー『馬車は何台つないでも列車にはならない−我が国の戦略「第4次産業革命」を検証する−』を開催いたしました。

政府が掲げる成長戦略「日本再興戦略2016」の柱である新たな有望成長市場の創出に向けて、第4次産業革命(IoT(Internet of Things)、ビッグデータ、AI等)の実現が叫ばれています。まず講座では、第4次産業革命とは何か、現在何が起こっているのかをスマート工場、自動走行関連データ、企業が導入している新しい生産管理システムを引き合いに説明し、
第4次産業革命によって実現される社会ニーズとは何かを解説しました。 そして、この分野で先行するドイツやアメリカの生産性向上政策についても言及しました。 
 
また講座の後半は、人工知能(AI)に焦点を当て、現況の説明と法的論点、経済的論点、社会的論点、教育的論点、倫理的論点と様々な側面から課題を指摘しました。
そして最後に現在大きく社会問題化しているサイバー攻撃の現状を取り上げ、特に中小企業が深刻な状況に直面している事実を訴え、中小企業、地域におけるIoTの導入の重要性とその課題を取り上げ講座を締めくくりました。

講座終了後には受講者からたくさんの質問が出るなど、この問題に対する関心の高さがうかがえ、受講者から「IoT、AIがより深く理解できた」「日本がこれからどのような産業構造になっていくのかがわかった」という感想が多数寄せられました。

あべのハルカスキャンパスでは、今後も時事問題や現代社会に生かせる教養をテーマに
定期的に公開講座を開催していきます。詳しくは大学ホームページを参照してください。