2020年度 学生懸賞論文及び初年次生優秀レポート表彰制度の表彰を行いました

 阪南大学学会では、学生会員の研究成果を広く公開する機会として「学生懸賞論文」の募集を行っています。
 応募作品は本学専任教員で組織された審査委員会で審査され、優秀作品を決定しています。
 2020年度は10本の応募があり、最終審査の結果、優秀賞4本、奨励賞5本が入賞しました。2020年度は新型コロナウイルスの感染防止のため、例年実施していた表彰式は開催せず、個々に表彰状と副賞が贈られました。
 また、学生のレポート作成能力を高めることを目的として実施されている初年次生優秀レポート表彰制度の上位優秀者の表彰も行いました。
 2020年度の受賞者は下記のとおりです。

2020年度 学生懸賞論文受賞者一覧

表彰区分     表   題 学部・氏名
優秀賞 台湾総統選を左右する中間層の影響
~台湾総統選を通じて見る台湾アイデンティティの変化~
国際観光学部
 春本 莉花
優秀賞 アートプロジェクトによる地域活性化
~瀬戸内国際芸術祭 犬島の事例から~
国際観光学部
 中居 歩実
優秀賞 観光と繋がる「おみやげ」のあり方
~人々の意識がもたらす影響と可能性~
国際観光学部
 日根 美咲
優秀賞 日本におけるミュージック・ツーリズムの現在と未来
~国内音楽資源による観光誘致の可能性~
国際観光学部
 山本 名桜
奨励賞 少子高齢化による労働力不足問題 経済学部
 玉置 睦樹
奨励賞 少子高齢化によって深刻化する4つの問題
~人口減少・雇用問題・年金問題・空き家問題~
経済学部
 水上 裕貴
奨励賞 社会保障の歴史と日本における課題
-低成長と人口減少時代を背景に-
経済学部
 大庭 勇輝
 松田 紘平
 横井康太郎
奨励賞 ライブや音楽イベントなどにおける人々の遠征行動 国際観光学部
 岡本 瑠可
奨励賞 アニメにおける聖地巡礼行動を探る
~静岡県沼津市での「ラブライブ!サンシャイン!!」
聖地巡礼行動~
国際観光学部
 杉山 一耀

2020年度 初年次生優秀レポート制度結果一覧

順 位 学  部 氏  名
1位 国際コミュニケーション学部 中島 葵
2位 経営情報学部 原田 好誠
3位 国際観光学部 坂口 亜優
  • 初年次生優秀レポート1位の中島 葵さん

  • 2位の原田 好誠さん

  • 3位の坂口 亜優さん

2020年度学生懸賞論文に寄せて

阪南大学学会長(学長) 田上 博司

 今更申すまでもありませんが、大学の大きな使命は教育と研究です。その中で学生懸賞論文は、学生の皆さんの研究活動を評価し応援するという役割を担っています。また毎年、すぐれた作品が多数エントリーされ、学生の皆さんの多彩な研究活動を知る意味でも非常に有意義なものであります。
 今年度は、折からのコロナ禍によって応募作品数は若干少なかったものの、4点の優秀賞と5点の奨励賞が選出され、質の高さにおいては例年に劣らないものでした。
 今後も皆さんが学術に高い興味を持ち、より深い研究活動に邁進されることを期待いたします。

初年次生優秀レポート及び学生懸賞論文に対するコメント

阪南大学学会運営委員長 Martin Parsons

 2020年は、大学にとって非常に困難な年でした。日本全国、そして世界全体にも厳しい年でした。世界中で1億人以上が新型コロナウイルスに感染し、250万人以上が死亡したことが注目されましたが、このことは大変重要だと思います。この数字は異常であり、まだこの危機は終わっていません。阪南大学の皆様には、今後とも自分の健康と大切な方の健康に気を配っていただきたいと思います。
 このような状況下で、2020年の大学生活が激変しました。ほとんどの授業はオンラインで行われました。学生と教員は一年間ほとんど直接会うことができず、学習は非常に困難になりました。多くの人にとって、図書館を利用するという簡単な事でさえ困難になりました。
 しかし、学生の皆さんや教授、講師の方たちの努力により、教育を継続し、この1年を終えることができました。 また、裏方として私たちがスムーズに教育が継続できるようにご尽力くださいました事務職員の皆さんにも心から感謝します。 ある意味、彼らは2020年の阪南大学の英雄ですね。
 研究部で学会を管理する事務職員は、初年次生優秀レポートや学生懸賞論文などの学会事業を成功させるために一生懸命動いてくださいました。 また、教授の皆さんは、多くの論文を真剣に読み、受賞者を審査してくださいました。
 阪南大学学会運営委員長として、論文個々の内容についてはコメントしたくはありません。それは審査された教授の皆さんによって行われました。応募者は、彼らの講評をしっかりと読んでください。私は応募者全般や受賞者に対して、一般的なコメントをしたいと思います。
 まず、初年次生優秀レポート受賞者の皆さん、おめでとうございます。本学では、毎年、1,000人以上の学生が入学しています。その学生誰もがこの賞を受賞する可能性がありますが、貴方たちはベスト3に選ばれたのです。そのことはとても素晴らしい成果です。皆さんは、自分の考えやアイディアを論理的に書面に表現することに、非常に優れたスキルを持っています。
 あなた達の大学生活は今年始まったばかりです。論文を書く事に取り組める機会があと3年あります。この3年間で文章を書くスキルを磨き続けてください。そうすれば貴方の将来に必ず役立つでしょう。この賞を受賞したことを必ず履歴書に記入してください。これから3年の間で、学生懸賞論文の受賞者になることを期待しています。
 次に、学生懸賞論文についてですが、受賞した学生のほとんどが今年卒業するでしょう。ですから、これは皆さんが学生生活で行う、ほとんど最後の行事です。そして、そこで素晴らしい成果を得ました。皆さんは自分自身を誇りに思ってください。何故なら、あなたが書いた論文は分量も多く、とても難しい内容を研究してきた成果であるからです。経験豊富な教授にとっても、これを書くことは簡単な事ではありません。今年のように、混乱した状況下でこの結果を残したことは、あなたがとても真面目で優秀な若者であることを示しています。
 論文を評価し、賞を決定することは困難でした。評価した審査員の教授たちは、論文の質に感銘を受けました。審査員からの講評を注意深く読んで、更に改善する方法を学んでください。前にも言ったように、書くことはとても実用的なスキルです。そのスキルに取り組むことを強くお勧めします。これから、皆さんは世界に出て、いろいろな会社で働きます。おそらく、あなたは時々レポートを書くように求められるでしょう。今回あなたが受け取った講評について考え、あなたの能力を使って、その時も素晴らしいレポートを書いてください。
 最後に、改めておめでとうございます。皆さんの未来の成功をお祈りいたします。

学生懸賞論文 優秀賞受賞者のコメント

台湾総統選を左右する中間層の影響
~台湾総統選を通じて見る台湾アイデンティティの変化~
 国際観光学部 春本 莉花

 大学2回生になる春休みに人生初の海外旅行で台湾に行ってから、台湾の社会や政治、国際関係などをただ只管に学び始めました。
 その後の留学経験含め、今振り返れば、大学生活のほとんどが台湾を中心に回っていたように思います。
 学生生活の全てをかけて執筆した論文が、このような形で評価していただけたことに大変嬉しく思います。
 また、本論文を書き上げるまでに熱心に指導してくださった段家誠教授、充実した大学生活を支えてくれた両親や多くの方々に深く感謝いたします。

アートプロジェクトによる地域活性化
~瀬戸内国際芸術祭 犬島の事例から~
 国際観光学部 中居 歩実

 この度、学生懸賞論文におきまして優秀賞を頂き、大変光栄に思っております。
 私は、祖父母が居住しております岡山市の犬島に着目し、瀬戸内国際芸術祭を機に島民や島で労働している方にはどのような変化が起きたのか調査を行い、調査結果から今後地域ができることを提案しました。
 論文執筆にあたり、ご協力頂いた島民の皆様や公益財団法人福武財団の皆様、そして、ご指導してくださいました清水先生には心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

観光と繋がる「おみやげ」のあり方
~人々の意識がもたらす影響と可能性~
 国際観光学部 日根 美咲

 この度は、学生懸賞論文におきまして、優秀賞を頂き本当に嬉しく感じております。
 ゼミ活動や観光に関する講義を受けて、観光人類学について興味が深まりました。また、私自身お土産が好きだったことからこの2つを掛け合わせた論文を作成したいと思い、今回の論文を執筆致しました。
 本研究を作成するにあたり、調査に同行してくださった友人や、意見をくださったゼミ生に心より感謝申し上げます。
 なかでも、指導教員である塩路先生には沢山のアドバイスを頂き最後まで支えてくださりましたことを深く御礼申し上げます。

日本におけるミュージック・ツーリズムの現在と未来
~国内音楽資源による観光誘致の可能性~
 国際観光学部 山本 名桜

 2020年度 学生懸賞論文において私の卒業論文が「優秀賞」を頂き、大変光栄に思います。
 私は「ミュージック・ツーリズム」をテーマに卒業論文を執筆しました。音楽も観光も「人と人を繋ぐ」という共通の力を持ちます。日本の人々、そして日本の人々と海外の人々が音楽と観光の力で繋がる未来を思い描き、この卒業研究に打ち込みました。
 執筆において、あらゆる視点から意見をくれたゼミ生や、手厚く指導してくださった塩路先生、そしてコロナ禍で集会が困難な状況の中、オンラインでの卒業論文発表の場を設け、ご講評してくださった国際観光学部の先生方、温かく見守ってくれていた家族には、心より感謝しております。

学生懸賞論文 奨励賞受賞者のコメント

少子高齢化による労働力不足問題
 経済学部 玉置 睦樹

 この度は、奨励賞を受賞出来て良かったと思います。初めは西教授に勧められましたが、あまり積極的にこのような事業に参加することが苦手で、返事を返さず保留にしていました。期限が近付くにつれて挑戦しない自分に後悔したくないと思い、学生懸賞論文に参加しようと思いました。今までこのような事業に積極的に参加しなかった自分が、少しだけ成長したと思います。このような事業を勧めていただいた西教授には感謝しかありません。ありがとうございました。

少子高齢化によって深刻化する4つの問題
~人口減少・雇用問題・年金問題・空き家問題~
経済学部 水上 裕貴

 今回、学生懸賞論文で「奨励賞」をいただくことができたのは、私のゼミの講師である西先生のおかげだと思います。これまで1年間かけて卒業論文の指導をしていただき、質を高めることができました。私たち学生のほとんどは論文を書いたことがないと思います。文の体裁や参考文献の書き方など、しつこいくらい言われて初めてできるものだと思います。西先生の指導はそれをわかった上でのものと感じており、今回の件は、その教えをもとに頑張った結果だと思います。

社会保障の歴史と日本における課題-低成長と人口減少時代を背景に-
 経済学部 大庭 勇輝(グループ代表者)

 この度、阪南大学学会2020度学生懸賞論文にて、奨励賞を頂き大変光栄に思っております。
 テーマを設定するにあたり、社会保障というのは、我々国民が安心した生活を送る上で必要不可欠の存在です。経済社会の環境が大きく変化する中で、様々な課題に直面している現状、特に少子高齢化に焦点を合わせ、これからも変わることなく運営できるかを明らかにする為に設定しました。
 社会保障というテーマである為、数多く存在する論文、研究の中には無い、独自性の答えを導き出すことは非常に難しかったのですが、同じグループメンバーや担当教員の助けがあり、最後まで完成させることができました。
 最後に、同じグループメンバーはもちろんのこと、担当教員の西先生のご指導のおかげで、このような素晴らしい賞を頂くことができました。グループを代表して心より感謝申し上げます。

ライブや音楽イベントなどにおける人々の遠征行動
 国際観光学部 岡本 瑠可

 この度は、大学生活4年間の集大成である論文におきまして奨励賞という栄誉ある賞を頂き、大変光栄に思っております。
 近年、人々の観光行動は多様化しており様々なツーリズムが存在する中、本論文ではミュージックツーリズムに焦点を当てました。そして、ファンの遠征行動の心理について階層分析法(AHP)を用いて調査を行いました。
 日頃からご指導を頂きました長谷川明彦先生をはじめ、本論文でアンケート調査にご協力を賜りました皆様に心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

アニメにおける聖地巡礼行動を探る
~静岡県沼津市での「ラブライブ!サンシャイン!!」聖地巡礼行動~
 国際観光学部 杉山 一耀

 この度、奨励賞として高く評価していただいたことに嬉しく思うと同時にまさか自分が、という思いで非常に驚いております。
 学生生活にて観光を学ぶうちに、自分の趣味と観光がリンクするのではないか?とふと考えたことが、最終的にはこの論文のテーマとなりました。
 アニメの聖地巡礼行動という、人によってはとっつきにくい分野ではありますが、その内に秘める観光への大きな可能性を少しでも知ってもらいたいという思いで論文を作成しました。
 この論文を作成するにあたり、様々な事情がありながら調査にご協力いただきました方々を始めとしまして、調査の作成に協力してくれた友人、長期に渡りご指導ご鞭撻をいただいた長谷川明彦准教授、ゼミ生の仲間、そして家族に改めて心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました。