国際観光学部の学びの特色

POINT.01現場に立つ

 観光学は机上の学問ではありません。常に観光の現場と向き合っていかねばなりません。そのために、「観光実習」の科目を設けています。都市観光を学ぶためのフィールドワーク、イベントの企画・参加、地域振興の調査・協力などを行ないます。また各ゼミでは広範で活発なフィールドワークを展開しています。
以下はその一例です。
  • 外国人旅行者のための案内所の運営、地域のマップづくり。
  • 沖縄宮古島でのマーケティングと観光プランの提案。
  • 韓国の大学との提携による日韓の新しい旅行商品の開発。
  • ホテルとの提携によるウエディングプランの提案。
  • 商店街との提携による活性化のプランの提案と実施。
  • 奈良県明日香村との提携によるイベント企画と実施。
  • 天神祭の運営協力とイベントの実施。
  • 堺市の魅力発信事業に協力し、冊子の刊行。
  • 兵庫但馬地域の観光振興についての調査と提言。
  • 千早赤阪村でのイベント協力と調査。
  • 中国大連を中心とした郷村観光と戦場跡観光の可能性の調査。
など、日本の都市・農村・山村などの行事や祭、町づくり・村おこしに参加して多くの地域と関わり、韓国・中国・台湾との観光交流、訪日外国人との観光交流にも取り組んでいます。こうしたゼミ活動の成果は、国内外での学会やビジネスコンテストなどで報告・発表され、多くの賞を受賞しています。

POINT.02語学力を養う

 国際観光の現場において欠かせないものが国際感覚と語学力です。とくにコミュニケーション・ツ—ルとしての生きた語学力です。使える語学を習得するために、能力に応じたクラス分けによる実践的な語学教育を行ないます。それぞれのクラスごとにTOEIC®の目標点数を設定し、段階的にステップ・アップしていく仕組みです。最終ステップでは800点が目標です。
 また語学留学を志す学生を対象に留学先で必要となる英語能力の強化を行なう科目(プレ留学英語)、留学後のレベルアップを図る科目(ポスト留学英語)、現地受入機関との交渉から査証取得や旅行手続の一切を受講者が行う語学研修(Oversea Study Program)、語学力を磨きながら就業体験をする海外インターンシップ、海外での観光実習など、多様な語学プログラムを設けています。
 こうした鍛錬を経て、イギリス・フランス・ドイツなどのヨーロッパ、アメリカ・カナダ・オーストラリアなどの英語圏、中国・韓国・台湾などのアジア圏に多くの学生が海外留学をして、実践的な語学力を培っています。
 キャンパス内には、英会話ラウンジ(English Space)があり、ネイティブスピーカーと自由に会話が楽しめます。希望すれば、マンツーマンでプライベートレッスンを受けることもできます。またクリスマスやハローウィンなど季節ごとのイベントやパーティーも実施し、外国の文化に気軽に触れることもできます。

POINT.03幅広い視野をもつ

 観光学は総合の学です。幅広い知識と視野が求められます。たとえば観光系の専門学校は高度な専門的スキルを備えた人材の育成が目的です。優秀なスタッフとなるための教育です。それに対して観光学部の教育は、それぞれの観光の分野でリーダーとなれる人材の育成、フロントプランナ—となれる人材の養成が目的です。観光の過去に学び、現在を知り、未来を探る能力を涵養するための教育です。そのために観光を3つの分野から総合的に学びます。
  • 観光文化 各地域の「文化」について学び、観光資源として活用する方法を学びます。
  • 観光計画 地域の人々と密接に関わり、その地域を活性化する方法を学び実践します。
  • 観光事業 旅行業界やホテル業界についての深い知識を身につけ、その将来について学びます。
 このような体系的系統的な専門教育によって、総合的な知識と問題解決能力をもったゼネラリストの資質と、国際観光学と語学に精通したスペシャリストの資質を兼ね備えた観光人材の育成を目指します。