沖縄の名桜大学に国内留学に行った学生が今年もレポートを書いてくれました。阪南大学では学べない講義を聞いたり、世界各国の留学生と寮で共に生活して楽しんできたようです。学生たちは、普段とは違う場所で学ぶことで、視野が広くなって帰ってきました。世界各国のお友達との交友関係は現在も続いています。これを機にぜひ世界に羽ばたいていって欲しいと思います。
国際観光学部 教員 渡辺和之

参加した受講生の報告

人生にとってかけがえのない体験となった沖縄国内留学
 国際観光学部2年 澤田 龍青

 私は2023年4月から3月までの1年間、沖縄県名護市に位置する名桜大学に国内留学しました。私が観光業に興味を持ち、阪南大学国際観光学部へ進学したきっかけは、沖縄県に旅行に行ったことで、旅行の様々な魅力に気付いたからです。そんな地で観光について学べるということで、国内留学をするという決断をしました。今では、国内留学を紹介してくれた入門ゼミ担当の中山先生には感謝でいっぱいです。
 沖縄での生活は、同じ日本なのに毎日が非日常でした。聞きなれない沖縄の言語を使う友達や先輩、学生寮にまで聞こえる名桜エイサーの音、同じ台風が2回通ったり、長い期間海で泳げたり、1月下旬に桜が咲いていたり(写真1)。すべて挙げるときりがないほどです。
 学業の面では、阪南大学で学んだ観光の基礎を活かし、観光について発展的なことについて学びました。特に印象に残っているのは観光心理学という学問で、人はなぜ観光するのかということについて理解を深めました。少し難しい学問でしたが、とても興味深い分野でした。自分なりに考えたり、観光者の傾向から考えることを挙げたり、これから観光を学んでいく上で必要である知識を得られたと思います。また講義全体的に、沖縄のリゾート地の観光を例に授業が進むので、阪南大学で学んだ都市観光の特徴と比較しながら、勉強することを心掛けていました。名桜大学で講義を受けて、知識がつき、広い視野で物事を捉えることや考えることが出来るようになりました。阪南大学でもこれらを活かしながら、観光について学んでいきたいです。
 そして、沖縄に行ったからこそ、もちろん観光も楽しみました。いろいろ行った中で、1番好きな場所は本部町(もとぶちょう)にあるフクギ並木という場所です(写真2)。フクギという植物は、日本では特に温暖な地域にだけ生えている木で、根が強いという特徴を持っています。台風が多い沖縄では、防風林としての役割を果たすため、このフクギ並木では建物を囲むようにたくさんのフクギが生えています。そして、このフクギ達が並木道を作っていて、フクギに囲まれることで、心身ともにリラックスが出来ます。道中にはカフェがあったり、シーサーの置物が売っていたりと、自然と沖縄の両方を感じられる場所でした。そして並木道を抜けると、きれいな海が広がっています(写真3)。海を眺め、ぼーっとする時間は最高で、私にとってお気に入りの場所となりました。
 名桜大学に国内留学に行って、沖縄の観光について学ぶことができました。また、出会うはずのなかったたくさんの仲間ができたことも、私にとって国内留学してよかったと思える点です(写真4)。名桜大学で出会った友達は、違う大学の大学生だった私と遊んでくれて、優しく接してくれた上に、沖縄の魅力をたくさん教えてくれました。おかげでより一層沖縄のことが好きになりました。今でもたくさんの楽しい思い出がよみがえってきます。
 沖縄に、名桜大学に国内留学するという決断は、人生にとってかけがえのない、大切で貴重な体験になりました。
  • 写真1 八重岳の桜。撮影:2024年1月21日

  • 写真2 フクギ並木。撮影:2023年10月29日

  • 写真3 フクギ並木を抜けた先に見える海。撮影:2023年10月29日

  • 写真4 沖縄の友達と行った石垣島でのシュノーケリング。