国際観光学部学生広報誌「ラ・れっとる 第33号」OGの酒井さんが活躍する遥か空の上の職場

2017.4.20

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【国際観光学部 国際観光学科】

国際観光学部学生広報誌「ラ・れっとる 第33号」OGの酒井さんが活躍する遥か空の上の職場

CAになる夢を叶えた酒井さん

 国際観光学部には「旅行」「海外」「ホテル」「テーマパーク」などのキーワードに夢をいだいて入学し、旅行業・宿泊業・航空業を志す学生が多く在籍しています。そこで今回は、学生が憧れる職業の第一であるCA(キャビンアテンダント)につき、日々乗務をされている国際観光学部OGの酒井美依奈さんにお話を伺いました。航空業界を志す学生だけでなく、就職を控えた学生のみなさんに、ぜひお読みいただき、キャリアプランの参考にしていただければ幸いです。(松宮勲旺)





※この広報活動は、阪南大学給付奨学金制度によって運営しています。

自分に課した6つの目標

松宮:お久しぶりです。酒井さんは現役のCAとして活躍中ですが、CAになる夢をもたれたのは、いつごろからですか。
酒井:もとからCAになりたかったわけではありません。中学生のころに英語を使った仕事をしたいと思っていまして、家が関西国際空港の近くだったこともあり、そのうちに空港のグランドスタッフに憧れ、CAになりたいと思ったのは高校3年生の時でしたね。
松宮:CAを目標とされたきっかけは?
酒井:阪南大学のオープンキャンパスです。当時、キャリアセンターに勤務されていた元CAで学部のOGでもある先輩に憧れ、私もCAになりたいと。
松宮:今では酒井さんもその先輩と同様、学部のOGで、しかも現役のCAじゃないですか。ところで、CAになるために、授業カリキュラムの「CAプログラム」なども受講されたのですか。
酒井:当時はまだ授業カリキュラムに組み込まれておらず、放課後のセミナーに参加していました。
松宮:授業以外のセミナーも積極的に受けられたのですね。
酒井:大学生活の4年間を有効に過ごすため、入学前に私なりの6つの目標を設定しました。その目標を達成するために、授業だけではなく、多くのことに挑戦しましたね。
松宮:6つの目標とは?
酒井:「TOEICで800点を取ること」「留学をすること」「いろんな国に行くこと」「大学のPRパンフレットに載ること」「エアリッジ(エアラインスクール)の特待生をとること」、そして「CAになること」ですね。
松宮:どれもすごい目標ですね。CAはやはり英語の能力が必要でしょうが、酒井さんは英語が得意だったのですか。
酒井:そうですね、エアリッジの特待生に選ばれるためにもTOEICでの高得点は必要ですから。ただ、私は英語が苦手でした。高校時代にCAをめざしてから、英語の学習に力を入れていたのですが、1回生の時に初めて受験したTOEICは395点でした。
松宮:僕にはすごいと思える点ですが、足りないのでしょうか。
酒井:この点ではエアリッジの特待生はおろか、高校生から憧れていた留学にも行けません。奮起して、英語の勉強に力を入れましたね。
松宮:卒業時のスコアはどれくらいまで伸びましたか。
酒井:最終的には700点まで。ただ目標としていた800点には届かず、悔しかったですね。
松宮:700点でも十分な高得点じゃないですか。他の5つの目標は?
酒井:TOEIC以外の目標は達成することができました。イギリスに半年間留学し、留学期間中と個人旅行もあわせると、8か国を訪れることができました。留学の体験記などで、ちょっぴりですが、大学のパンフレットにも載せていただきましたし。
松宮:高い目標を5つも達成されるとは、さすがですね。酒井さんは足立照也先生のゼミ生でしたね。ゼミでいちばん良かったことは?
酒井:先生の人柄はもちろんですが、航空業界についてお詳しく、いろんなアドバイスを下さいました。ゼミのOGにCAの方がいましたので、直接お会いして、就活のアドバイスや業務の話も聞けました。

諦めなかった夢

松宮:足立ゼミに航空業界を志す学生が多い理由がよくわかりました。そういう環境で学んだ酒井さんでも、就職活動は苦労されたのでしょうね。
酒井:はい、もちろん苦労しました。どうしても航空業界で働きたかったので、多くの航空会社にチャレンジしましたね。ただ、大学生活でいろんなことに挑戦してきたので、積極性は身についていました。友人は「面接で何を話したらいいか、わからない」と悩んでいましたが、私は「面接でどの話をしようか」と選べました。
松宮:たくさんの話題を作られたのですね。
酒井:それが大学生活で貯めた一番の財産です。航空会社で働けるようになったのも、そのお蔭です。
松宮:密度の濃い大学生活の結果がCAになる夢につながったのですね。
酒井:いえ、そのまま夢につながったのではありません。
松宮:えっ?それはどういうことですか。
酒井:航空業界で内定をいただけたのですが、迷いが生じて辞退しました。
松宮:辞退ですか、驚きです。ご希望と合わなかったのでしょうか。
酒井:悩みに悩みましたが、その末に総合商社の受付として就職し、約1年半勤務しました。並行してCAの採用試験も受け続けましたね。総合商社であるため、英語での対応が多く、英語力も維持することができました。そのおかげか、昨年の秋に、やっと希望する航空会社の採用試験に合格できたのです。
松宮:夢を叶えられたのは、多くの苦労や努力があってのことなんですね。1年半も航空業界とは関係のない仕事をされていて、夢を諦めかけたことは?
酒井:はい、何度も諦めそうになりましたよ。しかし、何年間もCAを目指して努力しましたので、そこで諦めてしまっては、いつか後悔する気がしましたので。
松宮:強い思いを持ち続けられたのですね。そんな酒井さんの記念すべき初フライトの感想は。
酒井:何もできなかったですね。あっという間でした。目まぐるしすぎて、初フライトの記憶は、あまりありません。最近少し慣れてきて、「CAになれたんだ。夢が叶ったんだ」と実感することがあります。
松宮:激務なんですね。普段の業務で気を付けていることはありますか。
酒井:全てにおいて、気を付けることだらけですね。特に気遣うのは、保安関連です。手荷物の位置やシートベルトの確認、荷物入れがしっかりと閉まっているかなど、お客様の安全に関わることについては、絶対に気が抜けません。
松宮:常に緊張感を持って働かれているのですね。CAになってよかったことは?あるいは、つらいことは?
酒井:よかったことは、やっぱり自分では足が向かない地方に行けることですね。泊りになることも多いので、その地方の醍醐味を楽しめます。つらいことは、朝がとても早いことでしょうか。1日に何便も乗務しますので。一番早い日には、朝6時半にミーティングが始まり、3時半の起床となります。
松宮:3時半ですか。まだ真夜中ではないですか!私にはとても無理です。CAになる夢を叶えられた酒井さんの次の目標をお聞かせください。
酒井:夢を叶えられたといっても、まだまだ未熟な新人です。先輩たちのような立派なCAになり、業務を楽しめるようになりたいですね。遠い将来には、エアラインを目指す人たちの役に立てるかも。
松宮:とはいえ、「なりたて」だからこそアドバイスできることはないですか。
酒井:そうですね。勉強については、思うところがあります。語学力を伸ばそうと頑張るのはいいのですが、接客の心を養うことも必要かと。人と接するとき、「この人は何を求めているのか」「何をしたら喜ばれるのか」を考える訓練です。人が求めていることに気付ける観察眼が大事かと思います。
松宮:観察眼を養うには?
酒井:大学生活でいろんな体験をするのがいいのでは。たくさんのことに挑戦し、あらゆる経験を積むことだと、私は思います。あとは運とご縁でしょうか。それが巡ってくるまで努力し続ける。とにかく諦めないことですね。
松宮:実に説得力のあるアドバイスです。ありがとうございました。

インタビュー後記

 「夢を叶えるためにもっとも大切なことは、諦めずに努力し続けること」であると、ご自身の体験から語られた酒井先輩のアドバイスは、取材をしている私の胸にも深く入りました。CAは華やかな職業に思えますが、そこに至るまでの苦労、実際に勤めてからの苦労は、やはり並大抵ではないようです。酒井さんは私の2学年上の先輩で、在学中も面倒見のいい先輩でした。インタビューでも語られていたように、実に多忙な生活を送られているにもかかわらず、CAを目指す在学生たちの力になれば、と快く取材の依頼に応じて下さいました。酒井さんの今後のご活躍をお祈りするとともに、心からお礼を申し上げます。(松宮勲旺)

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