2020年2月13日に阪南大学ハルカスキャンパスで、NPO観光力推進ネットワーク関西の学生連絡協議会主催の第6回学生発表会が開催され、清水ゼミ3年生の2チームが参加し、タイ国政府観光庁と共同研究を行った「清水ゼミTATチーム」(メンバー:大森唯衣、東優月、藤本莉奈、明神果歩、宮本若加菜)が最優秀賞である理事長賞を受賞、株式会社エイチ・アイ・エスと共同研究を行った「清水ゼミH.I.Sチーム」(メンバー:伊藤早穂、中居歩実、福田朋乃果、松井涼華、山越航太)が審査員特別賞を受賞しました。
 大阪成蹊短期大学、京都外国語大学、神戸国際大学、摂南大学、そして阪南大学の5大学から14チームの学生が発表し、オーディエンスを含めると約100名が参加しました。
 TATチームは「卒業記念家族旅行」というターゲット層へのPRと商品造成に関して、H.I.Sチームは、団体旅行の営業における新たなターゲットの創出と商品造成に関しての研究を行いました。
 以下、受賞学生の報告です。

「第6回 学生研究発表会(主催:NPO法人観光力推進ネットワーク関西・学生連絡協議会)」に参加して
清水ゼミ3年生 東優月

 2020年2月13日(木)に、本校ハルカスキャンパスにてNPO法人観光力推進ネットワーク関西・学生連絡協議会主催「第6回 学生研究発表会」が行われました。阪南大学・摂南大学・京都外国語大学・大阪成蹊大学・神戸国際大学から各大学2チーム、清水ゼミからはTATチームとH.I.Sチームが参加しました。それぞれのチームがこの1年間の研究について発表を行い、審査委員3名による審査で各賞が贈られます。
 私達TATチームは、この1年間行ってきた研究と、その研究の成果より実現したPR活動を合わせて、「タイ誘致へ新たなコンセプト“卒業記念家族旅行”の発信」と題し発表を行いました。
 研究内容ですが、大きく3つのことを研究しました。1つ目は予備調査です。共同研究を行わせていただいているタイ国政府観光庁(通称TAT様)、ヒアリング調査にご協力いただいたエイチ・アイ・エス様、エーアンドエー様、そしてアンケート調査にご協力くださった1028名の阪南大学・他大学の学生の皆様及び先生方のお力添えのおかげで、新たなコンセプト“タイ×卒業記念家族旅行”の可能性を立証することができました。そして2番目行ったこととして、このコンセプトが更なるタイへの観光客誘致に繋がるよう、私たちが原稿を作成し、PR活動の一環としてTAT様の公式webサイトに5回シリーズで記事を掲載していただくことができました。3つ目として、2019年10月24日、25日と、インテックス大阪で行われたツーリズムEXPOで、“卒業記念家族旅行”を考案された、ジャルパックの堀切様にお会いすることができ、そのご縁から、産学連携プロジェクトとして“卒業記念家族旅行inタイ”のパッケージツアーの商品化が実現し、現在ジャルパックのウェブサイトで販売されています。
 私たちのこの発表は、今回の学生研究発表会において最高賞である「理事長賞」を頂くことができました。この1年間チームが一丸となって走り抜けてきた成果が評価されたことは、とてもうれしくまた自分たちの自信にもつながりました。さまざまな調査を限られた時間の中でどのように行うのか、収集したデータや情報をどのようにまとめ・有効活用していくのか、どのように表現すれば簡潔に伝えたいことをしっかり伝えられるのかなどの課題を、1つ1つ乗り越えながら、今まで取り組んできたこと全てに意味があり、どこかで必ず役立つのだと改めて実感しました。
 このメンバーで研究することが出来て本当に良かったです。これまでの経験を、就職活動や、社会人になってからも、大いに生かしていきます。沢山の方々に支えられて、ここまで研究を行うことが出来ました。この場をお借り致しまして、心より御礼申し上げます。誠に有難うございました。

「第6回NPO法人観光力推進ネットワーク関西・学生連絡協議会学生研究発表会」に参加して
清水ゼミ3年生 福田朋乃果

 私たち清水ゼミ3回生は、2020年2月13日(木曜日)に阪南大学あべのハルカスキャンパスで行われた、「第6回NPO法人観光力推進ネットワーク関西・学生連絡協議会学生研究発表会」に参加しました。今回、清水ゼミからはタイ政府観光局と、またエイチ・アイ・エスと研究を行った2チームが参加しました。私たちのチームは、株式会社エイチ・アイ・エス大阪団体営業所と共同研究で「H.I.S.団体営業の新規顧客について」というテーマで研究発表を行いました。
 研究を始めるために、まず大阪団体営業所の三谷様にヒアリング調査を行い、新規顧客への営業が課題ということがわかりました。また団体旅行のツアー商品を調べると、社員旅行や報奨旅行など企業を中心に営業を行っており、それに関する団体向けツアー商品はありますが、趣味を楽しんでいる方々の団体向けツアー商品が少ないことから、営業を拡大していくためには企業以外の新規顧客を見つける必要があり、その新規顧客へ向けた商品企画や営業方法も合わせて研究することが必要ではないかと考えました。また現在のエイチ・アイ・エスでは、シニア層を対象とした旅行商品が少ないことから、新しい年齢層の開拓のためにターゲットをシニア層と設定しました。その中でも日頃から活動的な方に注目し、アクティブシニアにターゲットを置きました。そのアクティブシニアの方が最も多く趣味にされているのがウォーキングであることから、アクティブシニアが集う「ウォーキンググループ」をテーマに研究を行うことにしました。
 次のステップとして、ウォーキンググループの方が団体旅行を行う上で重視されていることを知る必要があると考え、実際活動しておられるウォーキンググループにアンケート調査を行いました。その結果をもとに、日帰りバスツアープランを予算別に作成しました。そのプランが有効かどうかの検証をするために、アンケートに協力してくださったウォーキンググループに再度ヒアリング調査を行い、改善点など様々なご意見を頂戴することができました。平衡して、エイチ・アイ・エス大阪団体営業所の三谷様、慈幸様にもヒアリング調査を行い、「オリジナル性のあるプランにしてみるのはどうか」などといったご意見や、ツアープランに関して専門的なアドバイスをいただきました。
 次に私たちはヒアリング調査の結果から日帰りと宿泊の2種類ツアープランを作成し、ノベルティのオリジナルグッズの作成も考えました。ツアープランをより実現可能な商品にしたかったので、エイチ・アイ・エスに実際の旅行代金の見積もり書を作成していただきました。机上の空論ではいけないとも思い、私たちが企画したツアーの下見をするために、現地へも足を運びました。実際に行ってみると、ウォーキングコースとして考えていた道が予想以上に険しく、ツアーには向いていないと感じたことや、予想外の新たな発見をすることができ、実際に足を運ぶことの大切さを実感しました。より内容が深まったツアープランができたと感じました。主なツアープランを作成し、次にチラシを作成しました。旅行会社の団体旅行分野では、一般的には受注型のセールスが基本であるとされていますが、普段は行われない募集型の要素も交えた営業方法もあるのではないかと提案することができました。
 この研究成果を上記の研究発表会で発表させて頂き、“審査員特別賞”を受賞することが出来ました。私たちはなかなか研究テーマが決まらず、また意見をまとめるのに何度もチーム内で話し合うなど苦戦することが多くありましたが、このような素晴らしい賞を受賞させていただき、ここまで研究を行ってきて心から良かったと感じております。またチームメンバーも以前より大きく成長をすることができたのではないかと思います。この共同研究でたくさんのアドバイスをくださったエイチ・アイ・エス様をはじめ、ご指導頂きました清水先生、その他ご協力頂きました方々に深く御礼申し上げます。