2020年11月14日土曜日、国際観光学部の松村入門ゼミで阪神尼崎へフィールドワークに行くことになりました。あまがさき観光局が2018年3月に設立されて以来、尼崎市は阪神尼崎を中心に着地型観光の振興に力を注いでいるそうです。今回のフィールドワークは、松村先生があまがさき観光局の顧問を務めていらっしゃるご縁から実現しました。
 集まったのは、松村入門ゼミの1年生全員とSAの先輩2名ほか松村ゼミ有志たち。集合は阪神尼崎駅前広場観光案内所の前に13時30分、全員が遅れることなく集合しました。観光案内所前では松村先生ほか、尼崎市立歴史博物館の伊元俊幸館長、あまがさき観光局の武富友香さんに出迎えていただきました。この日は雲ひとつないような秋晴れで、最高のフィールドワーク日和でした。
 私たちは伊元館長のご案内で、阪神尼崎駅前広場から2020年10月10日にオープンしたばかりの尼崎市立歴史博物館に向かい、館内展示をご説明いただきました。駅前広場から尼崎市立歴史博物館までは徒歩で10分ほどでした。博物館は昔の中学校の校舎を改装利用していて、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005年秋公開)のロケ地になったところで、学校の跡地利用としても注目されています。博物館内を歩くと学校だった頃の面影が残っていて、ひと部屋だけ当時のままの教室が保存されています。館内には尼崎市の歴史や市民の生活が縄文時代から現代まで展示されていて、子供でも楽しみながら学習できるよう、簡単なクイズを解きながら巡る工夫がされていました。

 次は、歴史博物館から徒歩で5分くらいの尼崎城へ行きました。尼崎城は2019年3月29日にオープン、約400年の時を経て天守閣が再建されました。尼崎城は武富さんのご案内で巡りました。天守閣最上階からは阪神尼崎周辺を一望でき、移動式タブレットで尼崎城があった当時の景色を見ることができます。尼崎城は史跡というよりも、尼崎市民のシンボル的な存在を目指しているそうで、歴史を学びながらも楽しめる施設になっています。私たちが最も楽しんだのは、3階にある「なりきり体験スペース」でした。ここには、お姫様、殿様、忍者などの衣装が用意されていて、ボランティアの人たちが無料で着せてくれて写真撮影できます。私たちも何名かがなりきり体験を利用しました。
 尼崎城を出てからはあまがさき観光局が入居している開明庁舎を横切り、寺町を散策しました。その後は、尼崎えびす神社へ抜けて尼崎中央商店街の説明を受け、16時頃に解散しました。
 私は尼崎市民ですが、博物館も尼崎城も初めて行きました。尼崎観光パンフレットのキャッチコピーは「ジョーのある町尼崎」で、尼崎城をシンボルとして、人情、愛情、情景、情熱、旅情、情緒を楽しめる町とアピールしています。わずか2時間半くらいの町歩きでしたが、ご案内いただいた伊元館長や武富さん、途中の寺町で立ち寄ったたこ焼き屋のおばさんからも、このジョーを強く感じました。ぜひみなさんにも、尼崎に来て町を歩いてジョーを感じてもらいたいと思います。ご案内くださった伊元館長、武富さん、ありがとうございました。
※集合写真撮影時のみマスクを外しています。