阪南大学国際観光学部 2年
盛 優大

 私たちは、9月20日〜24日の5日間 福井県あわら市のあわら温泉・旅館美松にてインターンシップに参加しました。
 旅館での研修内容は、レストランでの客席への誘導、料理の説明、配膳と下膳、そして、フロントでの送迎、チェックアウト作業などを体験しました。例えば配膳では、メイン料理とお椀と湯のみを決められた位置へ置くのですが、お客様がすぐに手に取ることができるように工夫が必要です。また、料理を持ち運ぶ際に汁がお椀から溢れないようにするには、慎重さが不可欠であると感じました。フロントでのチェックアウト業務では、お客様の宿泊内訳を確認し、決済を行いました。また、チェックアウト後の客室をパソコンシステムにより清掃員に通知しました。このように、様々な場面で情報通信技術が活用されており、作業の効率化を図っているのに驚きました。
 また、旅館業務を行う合間にあわら市の観光資源を基に体験プランを考えるワークショップにも参加しました。このワークショップでは、地元住民の方々と話し合い、有名な観光スポットだけでなく、地域の人だけが知る店舗も取り入れ、集客向上に繋がるプランを発案しました。参加者が提案したプランに共通した事項として、若い女性やカップルを誘致する案が目立ちました。プランを具現化する為には、費用や移動手段など様々な課題があり、難しく感じました。

 そのほかに、休みの時間を利用し、私たちは、あわら市の新たな魅力を発見するため現地調査を行いました。まず、あわら湯のまち駅前にある「あわら温泉 芦湯」では、数種類の足湯に入ることができます。ここでは、地元の人が仕事話や恋愛話などをしており、アットホームな雰囲気を感じられます。次に、ちはやふるで有名となった「あらた坂」は緑で生い茂り、道路の上までアーチがかかっていました。桜の季節には、インスタ映えの名所になり、多くの観光客を呼び込む場所です。最後に、JR芦原温泉駅前にある「aキューブ」では、地元の野菜や魚を使用した料理を味わうことが出来ます。地元の野菜や魚を食べることにより、地産地消の観点からもPRできると思いました。
 今回のインターンシップを通じて、旅館の従業員とお客様との密接さが、お客様にとって安心であり、リピーター増加に繋がると分かりました。得た情報を糧に今後のゼミ活動に活用していきたいと思います。

阪南大学国際観光学部 2年
吉岡 楓美香

 私は、福井県芦原温泉旅館美松で5日間のインターンシップに参加しました。私は、今回のインターンシップを通じて、旅館の仕事内容を知ること、芦原地域の観光地を視察することを目標としていました。まず、観光地視察に関しては現地調査の時間や自由時間で東尋坊や雄島、恐竜博物館に行き、あわら市周辺地域をより深く知ることができました。また、旅館の仕事内容を知るということに関して、私自身、この夏にホテルの仕事も体験させていただいたので、今回のインターンシップでは旅館とホテルの違いによく気づきました。ホテルは高級感や特別感のある礼儀正しい接客を行っている一方で、旅館はアットホーム感があり、温かく穏やかでお客様に寄り添った接客を行なっているように感じました。それらの違いに伴って、利用するお客様の目的やタイプも異なっていると感じました。今回のインターシップで残念に思ったのは、仕事内容が食事会場の受付、案内や料理の提供を行うのが主だったため、旅館の食事会場についてはかなり理解できたが、旅館の仕事全般についてはあまり理解することができませんでした。積極的に他の旅館の仕事も体験させて欲しいと申し出てみるべきでした。

 また、旅館内での業務体験以外に、芦原での1日のツアープランを考え、発表するワークショップにも参加しました。私たちは芦原のことをほとんど知らない状況での参加だったため、パンフレットやネットで情報を集め、どんなツアーになるかを想像し、なんとかまとめあげましたが、他の参加者の発表に圧倒されました。共同作業や個人個人の意見をまとめることの難しさを痛感しました。
 今回の旅館でのインターンシップを通じて、お客様に寄り添った接客を学びました。また、積極性の重要さや共同作業の難しさに気づきました。これからの人生にすぐに役立つことでした。接客の仕方を活かし、積極性を身につけ、今より更に成長していこうと思います。