新谷ゼミでは「学生が親近感を持つ企業のSDGsの取組の提案」をテーマにキャリアゼミ活動を行いました。SDGsとは持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)のことです。SDGsとは何かということは中学や高校でも学びますが、流通学部で学ぶSDGsということで、SDGsとビジネスの関連について考えることとしました。
企業はSDGsの様々な取組を行っていますが、学生にはあまり知られていません。企業のウェブサイトを見ると、様々な企業がSDGsの取組を行っていますが、それがうまく伝わっていないということでしょう。
学生が親近感を持つ企業のSDGsの取組事例を学ぶことで、SDGsとは何か、企業が取り組むべきSDGsの活動とは何かを考えることができました。

学生活動状況報告

流通学部2年 茅野 純伶

SDGsのことは、1年生のときのビジネス入門でも学びました。ただ、内容や詳しいことは知らなくて、目標が17個あることや、世界の貧困や環境問題に関することくらいしか知りませんでした。
今回のキャリアゼミ活動では、私たちの身近にある企業がどのようなSDGsの取組をしているのかについて調べました。まだ2年生なので、知っている企業は少ないのですが、その企業がどんなSDGsの取組をしているのかを知ることができました。将来就職する企業を選ぶときには、どんなSDGsの取組をしているかも選択肢に入れて考えようと思いました。

参加学生一覧

前川 みなみ、 宮岡 奈々、 森岡 彩花、 勝目 美沙、 山本 さや香、 芳村 杏紗美、 茅野 純伶、 桝田 明香里、 岡田 鈴、 荘司 茉愛

連携先コメント

株式会社 環境管理会計研究所
梨岡 英理子 様

SDGsの17のゴールからひとつ選び、企業がそのためにどのような活動をし、貢献しているのかについて、全4チームの発表を聞かせていただきました。ゴールは1つですが、企業事例を2~3社調べて比較していたことは、とても良いことです。同じゴールでも、いろいろな形の活動がありますから。そのゴールを選んだ理由、企業を選んだ理由、評価が高い活動の分析が筋立てされており、さらには「まとめ」として、調べた中で今後の課題や、「自分ができること」に落とし込んで発表しているチームもあり、とても良い気づきができていると感心しました。
この課題を切っ掛けに、社会課題の解決に貢献する活動をしている企業を、消費者として、就活を控えた学生として、様々な形で応援してほしいと思います。

教員コメント

流通学部
新谷 雅美 准教授

新谷ゼミのキャリアゼミ活動では、社会人基礎力を身に付けることを目的としています。社会人基礎力とは、前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力という3つの能力のことで、多様な人と仕事をするために必要な能力です。流通学部ではマーケティングやビジネスのことを学ぶわけですが、授業で学んだ理論を実務に応用するといった能力を身に付けることがキャリアゼミの目標です。
SDGsという言葉自体を学生は知っているのですが、その内容を正確に理解している学生はほとんどいません。また、企業がどのようなSDGsの取組を行っているのかについては、まったくといってもいいくらい知りませんでした。
今回のキャリアゼミ活動によって、ほんの少しではありますが、企業のSDGsの取組を学ぶことができました。将来は企業で働くことを希望する学生が多いわけですが、なぜ企業はSDGsに取組んでいるのか、という視点を持つことで、就職活動にも役立つことが期待できます。