産学連携先:関西電子情報産業協同組合

学生と企業のためのギグワークプラットフォームYuminVillageを関西電子情報産業協同組合の皆様方とともに開発しました。全体でサーバーサイドシステム、フロントエンドシステムにはWebアプリとメタバースを備えたマルチフロントエンドシステムです。今年度は新しい機能として、Webアプリ側ではメッセージ送信機能を追加しました。これはWeb上でLINEなどのSNS風にリアルタイムで会話できる機能です。データベースに新しいメッセージテーブルの追加、さらにJavaScriptで動作するWebページ、メッセージ会話を管理するコントロール機能などをフロントエンドのWebアプリを改良するとともに、サーバサイド側のWebAPIを5個追加しました。これらを用いてSNS風のメッセージの交換が可能となりました。
また、メタバース側ではYuminVillageに学生一人一人の家をオリジナルで作成し設置しました。家はUnityの3Dモデルで様々なアセットと利用したりオリジナルのモデルを作ったり、自由に個性を生かしての開発となりました。YuminVillageのワールドにそれぞれの家を設置して、YuminVillage訪問者は自由に家の中に入れる機能をC#で実装しました。
(大学院1年 浅野 龍太郎)

学生活動状況報告

経営情報学部3年 水吉 晴也

YuminVillageは、サーバーサイドとフロントエンドのWebアプリとメタバースに大きく機能がわかれます。その中のメタバース一部の機能を担当しました。このプロジェクトは全員で30名の学生が参加し、サーバーサイドの担当、Webアプリの担当、メタバースの担当に分かれています。それぞれの担当の中に大学院生をトップにして、4回生、3回生、2回生が混在してそれぞれの立場でシステム開発を実施します。2回生はもちろん初心者で基本的なことから学ぶ必要があり、3回生はシステム開発の中心的存在になる担当者で重要な機能の実装を担当します。4回生はプロジェクト全体をうまく進めるために2、3回生の進捗管理などのマネージメントをはじめ、問題管理やバグ管理、更新管理などの作業を担当します。このように企業のプロジェクト風のチームで開発を行い、チーム開発の重要さを学ぶことができました。これらの活動は就職活動で役立つことはもちろん、就職した後もシステム開発の技術のみならず、チーム開発の技術も身につけられたことがよかったと思います。

参加学生一覧

連携先コメント

関西電子情報産業協同組合
事務局 村上様

組合所属企業の社長様、人事担当者様から以下のようなコメントをいただきました。
・最初の村の室内で複数名が対話できるのであれば、その状態が見れると良かったと思います。企業と学生さんが直接的に対話できるのは良いことだと思います。
・コロナが終わり、市場ではコアユーザーを除きメタバース熱が少し下がったように見えますが、メタバースの期待できることは「コミュニケーションの多様化」と「物理的制約にとらわれないサービス提供」があると考えます。「コミュニケーションの多様化」においては、メタバース空間内では相互コミュニケーションを取ることができ、テキストコミュニケーションに比べて、より現実に近い形で行動や感情を表現することができることです。また、メタバース内では「言語による障壁」がなくなります。つまり、メタバース内のコミュニケーションでは、基本的に同時翻訳機能が搭載されていることが多いです。グローバルに開けるためのコンテンツとして同時翻訳の実装を検討されたらどうでしょうか。引き続き、安定した技術基盤を確立し、ユーザーエクスペリエンス(UX)を重視し、ユーザーが参加しやすいコミュニティを作り、エンゲージメントを促進してゆかれることを期待します。
・ゼミで実施されている事を今回初めて認識いたしました。大変興味深い取り組みで、学部の名称だけでは判断してはダメであると改めて感じました。ここまでの経緯を十分に理解できていませんので、理解するよう努めます。
・わかりやすいご発表いただきありがとうございました。企業と学生が出会うこと、いままでのアナログでは、学生部等でのアルバイトの掲示や紹介、就職部の就職先紹介があったと思いますが、あくまでアクションは一方通行だったと思います。それが、メタバース空間を活用することによって、双方がアクションをとることができる素晴らしい空間が出来上がるのかなと感じました。ありがとうございます。
・メタバースとチャットGPTは、将来必ず業務で取り入れられると思います。興味深く視聴しました。ありがとうございました。
・METAVERSEを力強く進めておられることがよくわかりました。企業においてどのように活用したらよいかの具体的な提案まであれば、もっと身近なテーマとして受け止められたと感じました。

教員コメント

経営情報学部
花川 典子 教授

これまで4年にわたり徐々に開発してきたYuminVillageもかなり形になってきました。それぞれの学年のゼミ生がレベルに応じた役割を果たし、プロジェクトとして数年にわたって開発できたことをうれしく思います。同時に長い間ともに開発にご助言いただいた関西電子情報産業協同組合の皆様にも深い感謝をいたします。
今年度はメッセージ機能の追加、メタバースの学生の家の追加、さらに家に自由に訪問者が入れる機能を実装するなど、少しずつ進んでおります。まだ、装備すべき機能もたくさんありますが、毎年ゼミに入ってくる初心者を丁寧に育てつつ、全体を形作ることを目的としております。学生一人一人の成長を前提としておりますので、時間はかかりますが、じっくりと育てていきたいプロジェクトと考えております。
特に今年度は初めてYuminVillageに学生データを登録することができました。もちろん、公開用ではなく学内のみで参照できる環境でのデータ登録です。来年は学外の人にもセキュリティを確保しながら参照できるサーバ設定を実現したいと思います。