ビジネス法Pゼミ・2017夏合宿

 ビジネス法プロジェクトゼミは公務員試験の合格に向けた勉強を主な活動内容としています。しかしながら、公務員試験の出題範囲は非常に広く、大学の授業時間のみですべてをカバーすることは明らかに不可能です。そのため、ビジネス法Pゼミではサブゼミなど授業時間外に皆で勉強する機会を設けるように努めています。また、公務員になるためには面接試験も突破しなければなりませんので筆記試験で出題される科目の勉強のみではなく総合的な知識の習得にも力を入れています。そこで、今年度は福井県福井市で夏合宿を実施しました。なぜ福井県を選択したのかというと、同県は待機児童ゼロを達成しており、また有効求人倍率が高く安定しているなど、社会福祉政策や雇用政策など様々な面で非常に優れた結果を出し、都道府県の幸福度ランキングで1位を達成しているため、行政の実態を学ぶうえでは参考になると思ったからです。
 まず、初日は福井市内のホテルで勉強合宿、具体的には公務員試験で出題数が多い、数的推理および判断推理の演習を行いました。これらの科目は勉強の積み重ねが必要不可欠なため、教科書の問題をまず解法を見ずにテスト形式で解答し、その後に解法をチェックし、そして再び同じ問題を解答するという形で実施しました。合計6時間に及ぶ長時間の勉強でゼミ生も最後はヘトヘトでしたが、勉強終了後は皆充実した様子でした。
 翌日は同市にある福井県庁を見学しました。福井県庁の職員の方はとても親切で、私たちが見学したい旨を伝えると、現場の職員の方から同県の特徴や政策内容についての講義を聴くことができました。また、ふるさと納税の発案者でもある西川一誠知事と話す機会も設けていただき、最後に知事とともに記念写真を撮りました。
 今後もビジネス法Pゼミでは公務員試験の合格に向けて様々な取り組みを試みていきたいと思います。

以下、ゼミ生の感想を紹介します。

・合宿では始まってすぐに集中力が切れてしまい、自分の勉強量と集中力の少なさを感じました。今後は自分の勉強計画を改めて立て直し、効率よく集中力を高め、授業についていけるようにしたいと考えています。また、合宿ではゼミ生同士の仲が深まり、お互いに話しやすくなったことも良かったです。

・福井県庁の見学は、福井県の歴史や応接間の紹介、災害が起こった時の対応などどれも興味深い内容でした。中でも一番興味を持ったのが、災害対策です。災害が起こると、その規模のレベルに応じて対策チームが編成され、消防や警察などと迅速に連携をとって災害に対応していることに関心を持ちました。普段では見ることのできない現場を見ることができて勉強になりました。

・合宿を終えて、学習の取り組み方や公務員としての役割を改めて考えることができました。今回は6時間という精神的・体力的にも応える学習時間でしたが達成感もあり、今後さらに勉強量を増やせるよう日頃から意識していきたいです。また、福井県庁の見学を通じて、地域活性化に向けた取り組みや対策など柔軟な考え方・対応ができる公務員を目指して努力していきたい気持ちが高まりました。

・福井県庁の訪問では職員の方がクイズ形式で福井県について紹介してくれたので面白かったです。また、福井県知事は少し怖い人なのかと想像したのですが、とても気さくで驚きました。就職状況や住みやすさ等の福井県の様々な情報を得られたことで、福井県にまた訪れたいと思いました。