「リサイクル業の就職先としての魅力をどのように発信するか」① 株式会社浜田を訪問しました(経済学部三木ゼミ3年生)

 2017年6月7日(水)、経済学部の三木ゼミ3年生は、高槻市にある株式会社浜田の大阪リサイクルセンターを訪問し、業務部部長の末光純志さん、経営本部課長の村越まりさん、経営本部の武内季樹さんにお話をうかがいました。
 株式会社浜田は1969年創業、産業廃棄物の分別処理を中心に、ゼロエミッションリサイクル、解体工事、各種処理装置の販売などを行う環境ソリューション企業です。No.1環境ソリューション企業であることはもちろん、お客様にとって、環境で困ったら真っ先に相談しようと思える「環境ソリューションのファーストコールカンパニー」を目指しています。それを実現するために時代を先読みし、数多くの新商品・新サービス・新規事業を創出しています。

 以下に今回の訪問見学で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。

経済学部3年生 荒木 凛太郎 さん

 6月7日、私たち三木ゼミは、「リサイクル業の就職先としての魅力をどのように発信するか」というテーマで、大阪府高槻市にある株式会社浜田へ訪問しました。
 株式会社浜田の主な事業は4つあり、それは、スクラップ事業、エネルギーソリューション事業、解体事業、産業廃棄物事業です。
 実際に、工場見学をさせていただいて、驚いたのは、スクラップ事業の鉄屑処理です。大量にあった鉄屑を、リサイクルしやすくするため、プレス圧縮でサイコロ状に加工し、コンパクトにする技術に感動しました。今までのリサイクルに対してのイメージは、ただゴミを高熱で加熱して溶かすだけだろうと思っていたのですが、こんな工夫を施されて、リサイクルしているとは思わなかったです。
 なかでも一番魅力に感じたのは、環境に対しての考え方です。蛍光灯に含まれる水銀を、自社開発の破砕機を用いて適切に処理されています。また、分別処理を行った後、水銀を回収し、ガラスもグラスウールとして再利用できるよう加工し、ゼロエミッションリサイクルを実現しているそうです。環境破壊の原因となるフロンガスの回収を徹底的にしていて、ここまで環境に対して、気を遣って取り組んでいるとは思いませんでした。
 そして、工場見学の際、私自身臭いに敏感で、悪臭がするのだろうとか、騒音が気になりそうなど、良いイメージはしていませんでしたが、ゴミが多い工場内でもそこまで不快に感じることはなく、また、音も一定量を超えると作業を止めるなど、近隣に迷惑にならないよう細心の注意が払われていることに、ただただ驚いていました。
 今回の訪問で、自分の中ではリサイクルに対してのイメージが大きく変わりました。少なからず、訪問する前の悪いイメージを持った、私と同じ意見の人がいると思います。その人たちに、良いイメージを与えられるように考えていこうと思いました。

経済学部3年生 佐野 宏太 さん

 2017年6月7日に私たち三木ゼミ3回生は、高槻市にある「株式会社浜田」という、リサイクル会社を訪問しました。
 今年の三木ゼミは「リサイクル業の就職先としての魅力をどのように発信するか」というテーマのもと、リサイクル業界の会社を自分たちの目で見て・話を聞いていきます。今回がその一社目でした。私自身も「リサイクル」と言われて、思い浮かぶことは「リデュース・リユース・リサイクル」で有名な3Rくらいです。あとは、環境にやさしいというイメージが強くあります。リサイクル業界の会社自体はどのような仕事内容なのか全く見当もつきませんでした。
 浜田さんは高槻市と東京の江戸川区と大田区に中間処理施設を構えています。現在、東京ではオリンピックに向けてインフラの再構築がされており、改修工事がどんどん進められています。お客様の「東京でも処理に対応して欲しい」という要望に応える形で東京でも中間処理業を始めたそうです。改修工事の際には、バッテリーや蛍光灯、廃油、廃プラスチック類、開梱材など多くの品目が出るそうです。例え少量であっても収集運搬し、少量多品種に対応出来ることが特徴だそうです。
 試行錯誤も多くされてきたようで、その一つに蛍光灯のリサイクルのお話をお聞きしました。蛍光灯を破砕する際に、身体に非常に悪影響を及ぼす水銀を含有する蒸気を大気中に放出しないように、吸着剤に様々な工夫を施したようです。そして、理想の蛍光灯破砕機を開発し特許を取得し、大手企業や行政機関にも購入していただいているようでした。このように、リサイクルに必要な機械を開発し多くの特許も取っています。
 リサイクル業界は法律に非常に厳しいというお話を聞き、何もかも簡単にリサイクルできるというわけではないということに驚きました。この世の中でモノが作られる限り、リサイクルが終わることないのです。つまり、この先リサイクル業界は必要とされ続けるのです。地球環境にも貢献しているリサイクル業界のことをもっと詳しくするべきだと痛感しました。

経済学部3年生 飯尾 梨紗 さん

 私たちはリサイクル業界のイメージアップを目指すためまずはリサイクル企業の訪問を行う事にしました。第一回企業訪問として株式会社浜田さんにご協力いただきました。この会社では社員の方々がリサイクルに関する法律をしっかり勉強し、環境問題に取り組んでいます。どうすれば回収されてきたゴミをゴミにせずに資源に戻せるか、資源にした後の使い道を考え、さらに環境汚染に繋がらないようにするかを工夫しています。例えばこの会社の強みである蛍光灯のリサイクルです。蛍光灯にはガラスや鉄、環境汚染物質になりうる水銀が含まれています。それらを上手く分けることでまた資源として再利用することができます。こういってしまうと簡単そうに思えますが、様々な資源がくっついて出来ている物をまた単体の資源に戻すのはとても難しく試行錯誤するそうです。こうして単体の資源に戻した後、それぞれの資源を再利用できる会社に売ります。また資源は資源だけど売れない(使いようがない)ものを加工することで売れる資源にするといった工夫がなされています。
 またこの会社は自社だけでなく他のリサイクル企業との連携を積極的に進めています。横の繋がりを持つことで浜田ではリサイクルできない物や、浜田に持ってくるには遠すぎるものも、お客様の相談に乗って一番リサイクルに合った企業を薦めることができ、お客様にとって効率が良く環境にも良い解決策を導き出すことが出来ます。こういった取り組みは自社の利益だけを考える事なく、環境を一番に考えていることが伝わりとても感動しました。
 さらにすごいのが将来大量廃棄されることを見越して他企業と共同して作られた太陽光パネルをガラスとシリコンに分離する機械もあり、これは現在世界で1つしかなく世界中からも注目されています。
 こういったこの会社の強みが造られているのは全ての社員が環境の事を考えてリサイクルする上で起こる様々な問題について熱心に取り組んでいるからだというお話を聞き今までイメージしていた分別して再利用するだけのリサイクルとは違いとても奥が深いものなのだと感じさせられました。
 私はこの企業訪問でリサイクルへの興味がとても大きくなり、もっと知りたいと思うようになりました。それだけで行った甲斐があったと思いますし、浜田さんが環境に対して熱心に取り組んでいる姿がリサイクルの知識がなかった私でも分かる程で、とても良い会社だと知ることが出来ました。

ご参考