神尾ゼミナール2回生の山口由華です。2月初旬、日本で大寒波の到来が騒がれていた頃、ビクトリアでも雪が降りました。以前にもお伝えしましたが、ビクトリアはカナダの中でも最も暖かい地域で日本の気候によく似ています。
 そのため、雪が降ることはほとんどなく、積もることなど数年に1度あるかないかだとのこと。しかし、そのビクトリアで私は大雪を経験することに。そして、この雪が後に素敵な思い出に変わるきっかけとなりました。

雪・テンションが上がるのは世界共通?

 雪が降る数日前から、ホストファミリーが、雪が降ると騒ぎ始めました。どうやら、雪が降ってテンションが上がるというのは世界共通なようです。豪雪地帯の人たちには申し訳ないのですが、「雪」とは不思議な天からのメッセージです。人とワクワクさせてくれます。ホストファミリーも楽しみにしており、家族全員で喜んでいました。
 そして、雪が積もった朝、私は大学の授業が通常通りあったのですが、ホストファミリーは仕事も学校もキャンセルに。「えっ?」と思ったのは私だけ。日本で雪が降ってもよほどのことではキャンセルにはなりません。しかも、翌日はさらに雪が積もったため、大学の授業もキャンセルとなり、ホストファミリーと「Snow Day」を満喫。一緒に雪だるまやお城を作ったり、そり遊びをしたり、スノーウォークに行ったりとホストファミリーと楽しい時間を過ごすことができ、大切な思い出がまた一つ増えました。

山口由華のホッケー観戦

 そして、もう一つ。この留学生活中に行きたかったところに行くことができました。
それは、“ホストファザーのホッケーの試合を観に行く”ということ。
 その前に少し。カナダでポピュラーなスポーツといえば、アイスホッケー・ラクロス・カーリング。そのうちホッケーとラクロスは、カナダ政府が正式に法令で「国技 (National Sport)」と定めています。
 さて、私が現在ホームステイしているホストファミリーのホストファザーの趣味はアイスホッケー。毎日NHL(National Hockey League)の試合をテレビの前で真剣に観戦し、結果をチェックする「ホッケーオタク」です。そして、彼は自らもアマチュアチームに所属し、週に一度自らプレーもしています。
 11月のある日、ホストファザーが自分の試合を観に来ないかと誘ってくれたのですが、私が飛んだ勘違いをし、その約束をすっぽかしてしまいました。このとき、いかに言葉というものが大事かということを学びました。ホストファザーは全く怒っていませんでしたが、私は、それをずっと後悔しており、一度でいいから行きたいと思っていました。しかし、その願いがつい先日、叶いました!

ホストファザー、リンクの上ではイケメンでした!

 その日は、ホストファザーのお母さんと一緒に試合を観に行くことに。しかもビクトリアで有名なSave-On-Foods Memorial Centre というプロの試合も行われる大きなアリーナでプレーするという奇跡。そこでプレーするオタクのホストファザーを観られることが嬉しくて仕方ありませんでした。
 アイスホッケーはフォワード 3名、ディフェンス2名、ゴールキーパー 1名の6名編成。そして、試合開始。黒いパックが12人の選手たちの間を飛び交います。硬い氷がホッケーシューズのブレイドで削られる音。スティックでパックをコントロールするパフォーマンス。音と映像の集積回路のような氷のアリーナに、観客席からは歓声が絶え間なく投げ込まれていく風景。アマチュアチームとはいえども、さすがに本場のアイスホッケーでした。
 さてホストファザー。やはりホッケーオタクなだけあります。上手い!そして、ちょっとだけ修正を。リンク上のホストファザー、かなりのイケメンでした。
 最終的に、試合は負けてしまいましたが、試合内容はとてもよく、何よりもホストファザーのホッケーをする姿が観られて私はもう大満足でした。

残り1ヶ月のために

 この留学生活もあっという間に残り1ヶ月。現在のセメスターが始まって以来、毎日の課題にプレゼンテーション、そしてテスト、と忙しい日々の連続で、最近は学校と家の往復で一日が終わることがほとんどです。
 大変なことも疲れることもたくさんありますが、それでも不思議なことに、充実感でいっぱいの毎日です。
 今月は、本当に忙しかったため、何もできませんでしたが、来月は最後の1ヶ月なので、勉強も遊びも悔いの残らないように過ごしたいと思います。

それではまた来月!See you next month!