産学連携先:村岸産業株式会社,有限会社玉木新雌

 杉田ゼミでは、ファッションを中心としたライフスタイル全般に関わる様々な企業が、どのようにして製品差別化を実現し、そしてその製品をどのようにして消費者に印象づける活動を行っているのかについて学んでいきます。

今年度キャリアゼミとして提携を予定している企業は、創業から60年以上の歴史を持つ化粧用筆の製造・販売を手掛ける村岸産業株式会社と、繊維産地として有名な西脇市で直営店を備えた大規模な工房を持つ総合アパレルブランド、有限会社玉木新雌です。

両社とも、他社にはない特徴的な製品を作りつつ、自社の直営店を持ち、ブランド力の向上に活用しているという共通点を持っています。

新型コロナウイルス感染拡大の影響によって実店舗への来客数が減少する中、それを補うためにどのようにしてネット販売を充実させていくのかについて調査を行うと共にアイディアを提供することを課題としています。

今回、私たちは村岸産業が京都の中心部に2010年に日本で初めて化粧筆専門店としてオープンした「六角館さくら堂KYOTO」を訪問しました。

今回の訪問では、社長の村岸直子様から出店に至る経緯、各製品の特徴、どのような販売促進活動が効果があったのか、等について伺うことができました。
流通学部 佐々木 美羽

学生活動状況報告

 杉田ゼミでは、フィールドリサーチを行う前に必ず事前学習を行い、その上で現地で質問する内容を考え、事前に訪問先に送らせていただいています。

私は、化粧筆をつくる際に一番難しい工程は何ですか?という質問と「六角館さくら堂」の名称の由来は何ですか?という内容を質問させていただきました。

ちなみに、1つ目の質問に対する答えは、「毛先を揃える工程」だそうです。村岸産業さんでは、化粧筆製造の工房が集まっている広島県熊野の工房から毛先を調達しているそうです。

2つ目の質問に対しては、村岸直子社長が昔からさくらが好きだったこと、学生時代に京都で過ごしたことがあったことに加えて、「京都」というブランドが持つ力を自分のお店にミックスしたいという考えがあったということを教えて下さいました。

実際、お店をオープンした当初、お客を集めるために美容関係の雑誌や観光客向けの雑誌などに広告を掲載されたそうですが、意外と美容系の雑誌を見て来店されるお客は少なかった一方、お店に来てくれたお客の多くが旅館に設置してある観光案内関係の雑誌の広告を見て来て下さったとのことでした。

今回の訪問では、直営店を軌道に乗せるためには、良いものを作ることと、それを如何にうまくターゲットに伝えるか、という点が大事だと言うことがわかりました。
流通学部 佐藤 穂乃果

ゼミ集合写真

参加学生一覧

神野 あかね、井上 圭汰、幸藤 楓、酒井 柚季、佐々木 美羽、佐藤 穂乃果、清水 星矢、高木 優衣、竹下 然、中村 琴音、長尾 澪、西 風奈、西嶋 遥香、屋納 翔