マンガ、アニメ、ゲーム、音楽などの制作や提供にかかわるビジネスのことをコンテンツビジネスといいますが、新谷ゼミ3年生にはマンガ・アニメ・ゲーム等に興味を持っている学生が多いので、コンテンツビジネスをゼミの研究テーマのひとつとしています。昨年度は京都国際マンガミュージアム見学を実施しました。
今回は人気アニメの「けいおん!」の舞台となった豊郷小学校旧校舎群にて「聖地巡礼」を体験しました。聖地巡礼というのは、一般的には宗教的な聖地に赴く行為をいいますが、ここで使用する聖地巡礼というのは、マンガ・アニメの舞台となった場所を訪れることを指します。
豊郷小学校旧校舎群は、日本で数多くの西洋建築を手がけた建築家ヴォーリズの設計で建設された建物です。丸紅の専務であった古川氏が私財をなげうって建築したそうです。当時は「白亜の教育殿堂」「東洋一の小学校」といわれ、平成25年に国の登録有形文化財に登録されました。現在は町立図書館や子育て支援センターなど町の複合施設として利用されており、自由に見学ができる施設となっています。
平成21年から放映された「けいおん!」というアニメの舞台となった高校が豊郷小学校の校舎をモデルとしていることから、この校舎を訪れるファンも多く、ファンからの寄贈品も多く展示されています。
また、豊郷小学校旧校舎群は明治期の趣のある建物であることから、映画やドラマのロケ地としても利用されています。映画では「君の膵臓をたべたい」「だいじょうぶ3組」など、テレビドラマでは「べっぴんさん」などでロケ地となりました。
今回の訪問は平日の昼間ということもあり、訪問客はまばらで、我々はゆっくりと聖地巡礼を体験することができました。ただし、小学校内にあるカフェは土日しか営業しておらず、利用できなかったことが残念でした。なかなか遠い場所にあるので、再びこの地を訪れるのはいつになるかわかりませんが、次回行く機会があったら、ぜひ土日で人が多い日に行きたいと思いました。