新商品企画開発から商品化、販売までを実践

産学連携先:一般社団法人KIO

 森下ゼミ4期生(3回生)、今年度のテーマは「新商品開発から商品化、販売まで一気通貫で実践!」である。なぜ、こんな大きなテーマにしたのか? それは、彼らが昨年度のキャリアゼミ(大丸梅田店)にての事業提案で「現役若手社員並みの出来」と絶賛されたからである。彼らなら、企業、お店の課題を聞き取り、それをベースに課題解決につながる新商品開発から担わせても十分に結果を残すであろうと私は自信満々である。ゼミ生を4グループに分けて、コーディネーターに選定してもらった異なる業種の4社と取り組みを開始した途端に、学生の活動報告にあるとおり、予想通りに事業提案を受け入れていただくことに成功した。さらに私を驚かせたのは、そのうちの2チームが、異業種の2社を結びつけて(1社は茶舗、もう1社は喫茶店経営)、お茶を使ったスイーツの新製品を企画提案し、双方の了解を得てきたのである。私はこのようなコラボは全く想定していなかったが、彼らは持ち前のセンスの良さで、各社それぞれの課題解決だけでなく、もっと大きな企画開発をやろうとしているのだ。夢はその新商品を阪南大学で売ることだそうで! 私の役割は、彼らの邪魔をせず、サポートに徹すること。私自身も楽しみながら、彼らの成長を見守る一年である。

学生活動状況報告

 立花さんからの第一声は、「発想は面白い。」だった。堺では災害用備蓄水として、水道水を配布している。その発展と、水道局のPRも兼ねてやってみようとのことだった。正直な話、今回の提案は途中経過で、それを受け入れてくださるとは思っていなかったが、「深く掘り下げていっても良いのでは。」と言って下さるほど気に入って貰えて安心した。 ゼミの先生から教わってきた「ありそうでないもの」の提案が響いたのだと考え、嬉しい気持ちだ。実際に商品になるには、デザイン・中身・外側の3つ全てが揃わないと成り立たない。立花さんが、受け入れて貰える工場探しをして下さる間に、私たちはストーリーとデザインを考えておいて欲しいと課題を与えられた。なぜ、ストロー付きの水でなければならないのか、どう買い手とマッチングさせるか、色や文字はどうするのかなど、価値はお客さんが決めるものだから、商品の分析をして何を武器にするかを考えていきたい。他にもペットボトルと比べて、一度開けると飲み干すしかないといったマイナス面や、SDGsに上手く乗っていけるか、など様々な課題はあるが、貴重な商品開発という経験を楽しみながら学んでいきたい。
流通学部3年生 濱田綾夏

参加学生一覧

倉本望未、和田昌也、石井育実、稲葉渚、井ノ口倫瑠、大西朱里、加川亮輔、櫛田元希、高山大諒、田本ひかる、永田優夢、新田大斗、西川愛菜、橋本塁、濱田綾夏、林田帆乃華、原良拓、細山田希乃花、増原魁記、山崎陽世