5/11(木)3限 スポーツ組織論

2023年5月11日(木)3限スポーツ特講1(スポーツ組織論)の授業に、楽天ヴィッセル神戸株式会社より福與充さんにご登壇いただきました。福與さんはアカデミー部ヘッドオブオペレーションという役職で、ヴィッセル神戸アカデミーの運営を統括しています(アカデミーとは、サッカークラブの高校生チーム以下の育成チームの総称)。福與さんは学生時代に関東大学サッカー連盟学生幹事としてサッカー現場の運営に携わり始めました。その後は公益財団法人東京都サッカー協会に入局し、グラスルーツからプロリーグや国際試合の大会を運営してきました。いわばサッカー競技を縁の下から支える運営のプロフェッショナルです。そんな福與さんにサッカー競技運営の醍醐味や苦労話を聞かせていただきました。

学生コメント

 片山 隆太郎さん
ボールパーソンという役割で、選手のボールの動きを見てそれを指導するというものがあり、試合の中でそれを見極めて指導することはかなり難しそうだなと感じました。そして、サッカーの研修での運営の役割で、「誰がくるか、何時に集合か」さらに、お弁当や備品の準備などがあり、そして試合の会場の運営もしていて、試合の控え室で海外の選手が汚していった部屋を片付けたりしたり、選手が住む寮で光熱費、水道費などの寮生活の金額の管理もしなければいけないと聞いて、改めてサッカーはさまざまな人の支えが誰も見ていないところで陰ながらの支えがあってこそ成り立つものだと思いました。私が考えていた以上に運営する側は苦労するものだと感じましたが、選手たちのプレーを一番間近で見られるなどいい点もしっかりあって、やりがいのある仕事だなとも考えました。
 
山尾 百香さん
サッカーの裏方のことや、人や選手を支える仕事がどんなものなのかを学ぶことができました。人を支える仕事には興味があり、良いところや悪いところなどたくさんの情報を聞くことができてよかったです。国によって、ロッカーの使い方が大きく違うことはおもしろいとおもいました。このような仕事や似ている仕事について調べてみようと思いました。自分がしたい仕事や興味は何かと考えられる時間になりました。
 
戸川 未唯さん
今日の授業で裏方の仕事が大切なことがわかりました。どんな仕事にも裏方の仕事があって試合や仕事が成り立っているのだと思いました。私は目先の目立つ部分でしか仕事はないと思っていました。しかし裏方の仕事に支えられているからこそ成り立っているのだと思いました。将来私も目先のこと以外にも裏方の仕事なども視野に入れて探していこうと思いました。3回生なのでそろそろ考えようと思っているのでこのように知る機会ができて良かったです。
 

教員コメント

 サッカー界には「プレーヤーズファースト」という言葉があります。これはサッカー競技において、「ピッチに立つ選手のことを第一優先にしよう」という考え方です。そんなピッチ上で輝く選手たちを支えるために、サッカー界には多くの業務が存在します。そのすべての業務を把握し、サッカー競技がスムーズに進むように調整するのが、「運営」の仕事と言えます。
 学生コメントにもあるように、福與さんのサッカーに関する業務は本当に多岐にわたります。その一つ一つが輝きを放つことはありませんが、その一つ一つが選手の輝きにつながっています。そんなスポーツの輝きを支える仕事にプライドをもって取り組む福與さんのお話に、学生は魅了されたことでしょう。スポーツへの関り方は無限です。皆さんはどんな気持ちでスポーツに関わり、どんな輝きを放ちたいと思いますか?
福與さん、貴重なお話をありがとうございました。