ICEメンバーは2月5日(水)14:00よりPBL学習学内報告会をハルカスキャンパスで開催しました。テーマ別3チームによる報告会では講評者として今回の企画に関する立案及び監修を依頼した公益財団法人太平洋人材交流センター(Pacific resource exchange center :PREX)より瀬戸口恵美子国際交流部長、酒井明子担当部長、学内からは矢倉研二郎経済学部教授、中條良美経営情報学部教授をお招きし,ICE代表である国際コミュニケーション学部2回生西本晴起君の司会により15分の報告、その後15分の質疑応答、講評という形式で進行されました。
 最初のチーム「発展途上国のための国際交流と日本の役割~アフリカ諸国を対象として~」については、途上国の定義、現状の説明から始まり、PREXに紹介いただきヒアリングを行ったアフリカからの研修生からの調査内容をもともとに今後日本が行っていくべき国際貢献のいくつかの具体案が提案されました。2つ目のチームである「食文化と国際交流」チームについては食文化の相違点を調査していく過程で、和食、精進料理とハラル食等の共通点を発見することから、新しい食文化のコラボレーションを生むことによって、イスラム教徒インバウンド観光客の獲得が可能であるとの仮設から、うどんを食材とした食文化体験イベントの企画案が提案されました。
 最後となる「日本人の日本理解の促進と国際交流~国際観光の新しい視点からのアプローチ~」チームは、日本人が日本に対して魅力を感じているのかについてのWebアンケートの実施結果を分析し、作成された「日本の魅力」を紹介する冊子の紹介と情報発信方法についてのいくつかの試案が提案されました。
 各チームの報告終了後に、4名の講評者からの質疑応答が15分間行われ、学外報告会に向けての多くの改善点、修正点等たいへん貴重なアドバイスをいただきました。
 3チームの報告終了後、総括として瀬戸口氏からは、今回のプログラムで得た見識、知識を活かして、これからも世界の国々特に途上国の発展に対して自分たちが今、具体的に何ができるのかを常に意識して学生生活を送ってもらいたいとのコメントを頂くとともに、PREXが取り組んでいるSDGsの啓蒙、学習、推進活動への参加及び協力に関する依頼がありました。「食文化と国際交流」「日本人の日本理解の促進と国際交流」の2チームに関しては、2月13日(木)あべのハルカスキャンパスにて開催されるNPO法人観光力推進ネット、日本観光研究学会関西支部主催の学生研究発表会に、「発展途上国のための国際交流」チームに関しては、2月17日(月)同じくハルカスキャンパスにて開催される「阪南大学・京都外国語大学合同発表会」に参加、審査講評をいただき本年度のプログラムを終了することとなります。

「食文化と国際交流」チーム
二俣 百花

 皆さん、お疲れ様でした。今回のPBL学習を通してたくさんのことを学ぶことができました。最初は、何をどう学習すればよいのか、どう資料をまとめればよいのかわかないし、森山先生からは、何度もダメ出しされるし、PBL学習が嫌になることも正直多々ありました。しかし、今、発表を終了して思うことは「このプロジェクトに参加して本当に良かった。」ということです。このような学習、発表の機会を頂けたことに本当に感謝です。学習活動の中で森山先生がいつもおっしゃっていた「いろいろなことに挑戦、チャレンジして大いに失敗しなさい、経験しなさい。」という言葉を実践して、他のICEメンバーや留学生と一緒に成長していきたいと思っています。

経済学部 矢倉教授講評

 どのチームの発表も,課題の設定に始まり,そのために必要な情報の収集・分析,そしてそれをふまえた活動の提言までを行っていて,PBLの趣旨に沿ったものでした.内容には不十分な点もあったことは否めませんが,授業外の比較的短い期間の活動であったことを考慮すれば,学生の努力の跡が明確に感じられました.今後は,テーマとして取り上げた事柄に関してさらに深く学ぶこと,そして提案した活動を実現させる努力を行うことを期待したいと思います.