阪南大学経済学部奨学金 奨学生レポート⑧ 「奨学金をいただいて変わったこと」

・経済学部 新3回生 中原大貴

大学の授業と資格試験

 私はまず、大学授業に関する目標として、1回生と2回生の合計で90単位以上の取得を目指していました。この目標を達成するために、各授業で指定されていた教科書は当然として、参考文献も奨学金を利用して購入し、これらの文献を熟読した結果、無事に96単位を取得できました。また、私が所属している岡根ゼミでは、公務員試験の出題科目である数的処理などの演習が実施されており、その内容はハードでしたが、公務員試験対策に関する市販の書籍を奨学金で購入し自宅でも勉強することで、無事に単位を取得できました。なお、簿記に関する外部講座も奨学金を利用して受講しましたが、資格の取得まではできませんでした。次回も挑戦したいと思っています。
 今年度は、公務員試験勉強の一環として、法学検定試験の合格を目標として設定したいと考えています。法学検定については、1回生時に受講した法学で興味を持ち、公務員試験でも法学系の問題が出される場合もあるので、以前から受験しようと考えていましたが、試験の時期に学祭やクラブ行事などがあり勉強する時間がなかったため、受験できていませんでした。そこで、次年度は早い時期から奨学金を利用して参考書籍を購入して勉強することで、余裕を持って試験に臨む予定です。
 また、余裕があれば、漢字検定にも挑戦してみたいと思っています。最終目標である公務員試験では、文章理解(日本語)に関する問題も出されるため、漢字の意味を深く理解することも重要であると思ったことが、挑戦しようと思ったきっかけです。
 単位には十分余裕ができましたので、今年度まで授業の予習や復習に使っていた時間を資格試験の勉強に配分できるようになりました。試験直前に勉強時間が足りず焦るということがないように、日ごろから常に勉強するよう心がけていきます。

企画委員会のメンバーとして

 私は、1回生の頃から経済学部の企画委員会に所属しています。委員会の主な活動内容はオープンキャンパスの学生スタッフ、新入生オリエンテーションの上級生スタッフ、学生企画のフリーマーケットでの運営スタッフです。昨年度は、4月に新入生オリエンテーション、6月から10月まではオープンキャンパス計5回、12月にフリーマーケットが実施され、私はすべての活動にスタッフとして参加しました。
 新入生キャンプでは、月ヶ瀬に向かうバス移動時での司会・進行、ゼミ対抗の大縄跳び大会の企画や進行などを手伝いました。経済学部は人数が多いためキャンプの日程が前半後半の2回に分けて実施されていましたが、私は両方参加しました。
 オープンキャンパスは経済学部委員会の活動として最も大きな活動であり、参加人数が多く意気込みもほかの活動より強く感じられました。当日までの準備は展示・装飾班、学生新企画班、学生相談班、学生模擬講義班の4つのグループに分かれて行われ、私は学生相談班に所属していました。学生相談班は、名前の通り学生スタッフが見学に来た高校生の相談を受けます。経済学部は女子学生の数が少なく女性に人気がないようなので、一般の相談室に加えて、女子カフェという女性限定の相談室を設けることで、女性への配慮が手厚くなるように工夫しました。高校生に聞かれる質問は受験関係が特に多かったです。私は一般入試で入学したので、一般入試を受ける予定の高校生に対しては試験までどのように勉強すべきかを自身の経験をもとに教えました。また、公募推薦入試を受ける予定の高校生に対しては、公募推薦で入学したスタッフから話を聞いたうえで、高校生に伝えていきました。オープンキャンパスは6月から10月までの長丁場であり、各回での業務量も膨大だったため、皆で団結して取り組むことが不可欠でした。そこで、日頃からほかのスタッフと一緒に夕飯に行ったり、話し合いの機会を増やしたりすることで、お互いのことを深く理解するように心がけました。なお、その際には業務内容などの理解を深めるために奨学金を用いて資料を作成し、理解を深められるように工夫しました。結果として、すべてが終わった頃にはスタッフ同士の仲が非常に良くなりました。
 フリーマーケットは初めて実施した企画だったため、様々な問題に直面しながら手探りで進めていきました。販売するのはゼミ単位なのか個人単位なのか、場所はどこでやるのか、販売する商品は何が良くて何が悪いのか、釣り銭が足りない場合はどうするのかといった問題がありました。最終的に、販売はゼミ単位で委員会はゼミを管理するという形で行い、場所は初めてということもあって学生がわかりやすい大学構内に決まり、販売してはいけない商品の判断(飲食物やコピー商品など)は委員会で行いました。釣銭は委員会ですべてのゼミの釣銭を用意することはできないと考え、ゼミ単位で用意してもらうことになりました。結局、この企画は失敗もたくさんありましたが、次年度は昨年度の反省を活かしてより良いものができるよう努力したいと思っています。
以上