教員からのご挨拶

 またも年度内に間に合いませんでしたが、昨年度のゼミ活動の報告を行います。4年目を迎える本ゼミは、各学年でそれぞれフィールドワークを計画し、告知し、他ゼミからの参加者もおります。
 前期は作品観光、後期はテーマ観光にて研究調査を行いました。順に追っていくと、前期にアニメ「名探偵コナン」およびドラマ「大阪環状線」の舞台を巡るまちあるきプランを作り、京都と大阪市内をガイドしながら歩きました。夏休みには映画「るろうに剣心」の舞台である近江八幡市を訪れ、そのまま近隣の長浜市に移動し、ゼミ旅行も行いました。後期のテーマ観光は、グループワークとして桃太郎のまち岡山、うず潮のまち鳴門、イルミネーションのまち神戸、カレーパンのまち東大阪、たこのまち淡路島など、ゼミ生たちが特色ある観光資源をもつまちに入り、いかにして観光資源を活用しているかについて調査を行いました。
 そして春休みには、本ゼミの恒例行事となりつつある歩き旅の新企画を立ち上げ、実施しました。今年から数年間かけて名古屋の熱田神宮を目指します。
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映画「名探偵コナン」舞台探訪—京都まちあるき 17/07/15

 3回生の企画です。京都駅をスタートし、まずは梅小路公園に。ここは作品の序盤で、登場人物が交錯する印象的な場面の舞台です。ゼミ生がそれぞれで持ち場を担当し、舞台と作品との関連を解説してくれます。ついで、地下鉄に乗り、仏光寺へ。そして六角堂へ向かい、小休憩。暑い日でしたが、土曜日なので、一般の観光客も多かったです。休憩の後、最後の先斗町へ向かう途中、弁慶石にも立ち寄りました。計3時間というコンパクトなまちあるきでしたが、韓国からの留学生も参加しており、京都の雰囲気に触れるいい機会になったと思います。
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ドラマ「大阪環状線—ひと駅ごとの愛物語part2」舞台探訪 17/07/16

 4回生の企画です。昨年も実施した深夜ドラマ「大阪環状線」の舞台探訪ですが、たまたま先の冬にpart2が放送されたこともあり、今年も企画することにしました。昨年に行った反省会での課題を踏まえ、教育的効果も大いに期待できます。
 今回のpart2は、大阪市内でも下町が舞台でした。よって企画したコースも、今宮—桃谷—鶴橋—桜ノ宮となります。最初に訪れた今宮は、作品のなかでも人気の高い「信太(大東駿介)と良恵(木南晴夏)のカップル」の話の舞台です。作品を観た方は、難波八阪神社の獅子殿の写真を見て、話を思い出されたのではないでしょうか。また、桃谷を経由して、第1話の舞台となった鶴橋ではコリアンタウンを歩きました。この日も暑かったのですが、話し好きのおばあちゃんのお店(右下写真)で、楽しく休ませていただきました。
 そして今回の目玉は、実際のロケ地となった某中学校での取材でした。ゼミ生が自ら取材依頼をし、OKを頂いたことで実現しました。舞台となったプールと教室を観させていただいたことで、作品世界が眼前に蘇るようでした。また、日曜日にもかかわらず応対してくださった教頭先生からは、ロケ当日の様子を伺うこともでき、ゼミ生にとっては誠に得難い経験となりました。
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映画「るろうに剣心」ロケ地探訪と長浜観光 17/09/23~24

 3回生の企画です。2日間の旅程で、初日は映画「るろうに剣心」ロケ地巡りとして近江八幡と彦根城を見学に行き、2日目は、琵琶湖を北上して秀吉のまち長浜市を訪れました。6月に、新たに2年生のゼミ生を迎え入れた交流企画も兼ねています。
 こちらも学期中に事前準備や下見をして、ゼミ生がコース等を決めております。重要なところでは、作品との関連や舞台の背景を説明してくれました。2日目の長浜観光も、事前調査を入念にしてくれたおかげで、無駄なく市内を楽しむことができました。1000円のフリーパスで、市内の観光施設ほとんどを巡ることができ、お財布にもやさしい旅行となりました。
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テーマ観光「特色ある観光資源をもつまち」現地調査
鳴門,神戸,岡山 17/12/08~09

 3回生のフィールドワークです。表題のとおり、うず潮を観光資源とした鳴門、イルミネーションを観光資源とした神戸、桃太郎を観光資源とした岡山に、それぞれグループで現地調査に入りました。写真にはないですが、現代美術のまちとして金沢や神様のまちとして出雲へ行ったグループもあります。各自が各自なりのアプローチから興味をもち、そのものについて知識を深め、その土地の人々がどういう思いで、それらを観光資源として活用しているのかを学び、その調査内容や課題を報告してくれました。これで終わりとせず、来年の卒業論文製作に、また就職後の社会にてこのフィールドワークでの学びを活かしてもらいたいです。
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歩き旅「新幹線のみちのりを、あえて徒歩で—大阪から目指す名古屋熱田神宮」 18/02/26,18/03/05~06

 昨年のお伊勢参りに続き、今年から、名古屋の熱田神宮を目指す歩き旅が始まりました。初日は新大阪~山崎。二日目は山崎~大津。三日目は大津~野洲というように計画し準備し、実践となったのですが、もちろん予定どおりにはなりません。これが歩き旅の面白いところです。
 初日は天気もよく、元気に新大阪駅を出発。吹田を抜け、淀川河川公園の土手で気持ちよく昼食を食べました。途中、摂津の新幹線公園や枚方のひらパーのそばを通り、この日の夕方には高槻に着きました。この時点で日没間近となっていたので、あとは有志6名で、山崎の手前まで延長して歩きました。この程度は想定内と言って良いでしょう。 

 大変だったのは2日目です。この日は春の嵐で、すさまじい雨でした。一応、引率者として中止もよぎりましたが、安全に配慮しつつ行けるところまで行こうと覚悟を決め、出発することに。写真を見るとそうでもなく映るかもしれませんが、雨が強いときは必然的にカメラを構えることができません。したがって残念ながら、歯を食いしばっている姿は残っていません。私は内心、途方に暮れてましたが、一方の学生たちは、これはこれで楽しんでいたようで感心しました。この日は大津まで28kmの予定でしたが、半分の京都駅までに短縮、それでもほぼ1日中雨に打たれての行軍でした。 

 3日目は、打って変わっての晴天です。強がってみたところで、やっぱり好天がいいに決まっています。遅れを取り戻すべく、この日は快調に進みます。京都の東部に位置する清水寺の脇を通り、何やらいわくつきの峠を越え、滋賀県に突入。ところどころ旧街道の風情を味わいつつ、大津に入ると琵琶湖が見えてきます。琵琶湖にかかる近江大橋から海のような湖を眺めつつ、さらに歩を進めること10km、この日は草津で果てました。
 当初の予定は野洲まででしたが、続きはまた来春。次回は、関ヶ原の古戦場などを歩く予定です。おそらく、名古屋に着くのは・・・再来年の春でしょう。
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テーマ観光「特色ある観光資源をもつまち」現地調査
東大阪,淡路島,神戸尼崎 18/03/12~19

 2回生初めてのフィールドワークです。3つのグループに分かれて現地調査に入りました。一つはカレーパンのまち東大阪、一つはたこのまち淡路島、一つはスイーツのまち神戸・尼崎です。学期中に準備計画をし、春休みを利用して、日帰りおよび宿泊での調査を行いました。天気が悪かったグループもあったようですが、現地の方への聞き取り調査や、事前にアポイントをとった上での観光協会や商工会の方々へのヒアリング調査など、おおむね計画通り実施できたようです。それぞれのまちが、いかに工夫して活性化を目指しているか、また苦労や課題などについて学ぶよい機会になったと思います。新学期にまとめて報告してもらう予定です。
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おわりに—卒業式 18/03/19

 今年は2期生を送り出しました。はじめてゼミの人数が大所帯となった代で、授業内容も運営もあれこれと試行錯誤が続きました。おかげで、このゼミの研究テーマである「作品観光」と「テーマ観光」の輪郭を示すことができたように思えます。ともに、この代のゼミ生たちと作り上げた大切な研究テーマです。また、この代はとくにゼミ内の雰囲気も良好で、調査や旅行、またプライベートな食事会も含めて、方々に連れ出されたこともよい思い出です。研究室にもよく遊びに来てくれました。あの長い歩き旅にも、希望者のみにもかかわらず全員参加してくれましたし、卒論もしっかり書き上げました。
 社会に出て、さらに成長したみなと再会する日が待ち遠しいです。どこへ行っても頑張れると思います。3年間、ありがとう。卒業おめでとう。