留学生からの報告 カナダ ウィニペグ大学より

カナダのウィニペグ大学へ留学している、清水ゼミの3年生八田貴奈さんからレポートが届きました。8ヶ月の留学生活もいよいよ終わりを迎えようとしています。留学が八田さんにとっていかに貴重な経験であったのかを、しっかりと自分の言葉で伝えてくれました。帰国後の活躍がとても楽しみです。

「ウィニペグ大学の留学を経験して」国際観光学部 清水ゼミ 3年生 八田 貴奈

風景

 今年の5月にカナダ・ウィニペグ大学に通い始め、とうとう8カ月が経とうとしています。この8カ月間を振り返ると言葉では言い表せないほどに多くの経験をし、多くのことを吸収しました。多くの人は「数か月の留学を経験しただけでは何も変わらない」と言われています。確かに語学能力の面ではネイティブの人々のようにペラペラに喋れるようになったとは断言できませんが、私はこの留学で得たものがたくさんあります。

 まず、人生で今まで経験したことのないホームステイという生活を経験しました。今までは実家暮らしということもあり、家族と暮らしていたので何不自由なく家族に頼り切った生活をしていたため、ホームステイ生活が始まった当初は、ホストファミリーとどのように接したらいいのか分からず毎日緊張していました。しかし日が経つにつれ随分と会話も弾むようになり、日々の出来事を報告したり、一緒に買い物に出かけたりと本当の家族のように感じられます。とはいっても自分のことは自分でやらなければいけない環境なので、いかに今まで家族に頼り切っていたのかが今になってやっとわかりました。そしてそんな自分に深く反省をしました。私にとってホームステイはもちろん英会話をする場でもありましたし、なにより今までの自分とその環境を見つめ返す大きな経験になりました。

 次に「人」です。こちらに来てからというもの、様々な国籍の友人ができました。今まで日本のメディアの情報でしか知らなかった彼等と接することで、知らなかった彼等の本当の姿を見て私の視野は大きく広がりました。また、現地の人々の親切さにも驚くばかりでした。私が道に迷っていたら現地の方々から声をかけていただいたり、バスの運転手の方が道を丁寧に教えてくださったりと人々の親切さに毎日触れていました。卒業シーズンに差し掛かると、友人達との辛い別れを経験しました。学校には様々な国から来た留学生で溢れていたため、彼等との別れは今までにないほど辛い別れとなりました。この時いかに友人達が自分自身にとって大きな存在であったのかに気づきました。

 最後に8カ月間勉強してきた英語ですが、自分自身ではどれほど成長できたのか、明確にはわかりません。もちろん来た当初は発音も日本人そのもので全く伝わらなかったり、文章を繋げて喋ることができず悩んだりと、自分が期待していたようにすぐに喋れるようにはなりませんでした。しかし、「伝えたいこと」を相手に伝えるためにめちゃくちゃな英語で必至に伝えようとしているうち、以前よりは相手に伝えることができるようになったと思います。正直に言いますと、今でも洋画を見て内容を完全に理解なんてできません。しかし、英語力は以前よりも少し上がり、そして何より自分自身の視野が大きく広がりました。

 8カ月の留学をして思ったことは、「口先より体」です。口先では「英語を勉強しないと」「あれをやらないと」となんでも言えますが、実際に行動に移すとなるとなかなか動き出すことができません。私の場合、カナダに来た当初は、とにかく授業についていくのに必死で他になにもせずにいました。しかし、このままではこのままの自分で終わってしまうと思い、とにかく何かに挑戦するということをしました。現地の若者たちのパーティーに参加してみたり、先生に課題を出してもらったり、ウィニペグの町歩きをしてみたりと、とにかく行動あるのみでした。そして卒業式では先生への感謝の気持ちを述べるスピーチをしました。今まで人前に立って英語でスピーチをしたこともなかったので緊張をしましたが、今までやってきたことを自信に変え無事終えました。また、日本人の生徒数十名で日本の歌「桜」を英訳して、「いつかまた会える日まで」という意味をこめて卒業式で歌いました。練習当初は初心者ばかりで歌もままならず本当にできるのかという感じでしたが、二ヵ月ほどかけて日々練習をした成果もあり、大成功に終わりました。歌を歌い終えると同時にほとんどの生徒・先生方が席から立ち上がって多くの拍手をくださいました。その光景は今でも忘れられません。私がお世話になった先生は涙を流しながら真っ先に立ち上がってくださり、その姿を見たときは涙が思わずでてしまい泣きながら歌っていました。合唱後には、友人達が「感動した」と涙ぐんでいってくれたときは本当に嬉しかったです。そして、大変だったけれども挑戦して本当に良かったと思いました。

 この留学を経験して、私の人生は大きく変わったと思います。そして留学を考えている方に一番私が伝えたいことは、「留学して変わる」のではなく「留学して変わらなければならないことに気づく」ということです。自分自身が変わるのはそこからだと思います。この8カ月間は何にも代えられない、素晴らしい体験を経験することができた留学生活でした。