ゼミ3年生が吹田市江坂で2回目まち歩き

 7月23日(土)に、塩路研究室3年生5人が、フットパスルート作成に向けて、吹田市江坂において2回目のまち歩きを実施しました。前回は、「吹田まち案内人」の方に既存ルートを案内していただきましたが、今回は学生だけで歩き、休憩場所の発見や関心のあるルートの再確認をしました。ここでは、2回目のまち歩きの感想を報告します。この活動は、塩路研究室が実施している「フットパスによる豊かな地域づくり」をテーマに、本学キャリアゼミの助成によって行っています。

江坂の良いところ発見まち歩き
3年生 萩原 竜太郎

 7月23日に、私たちは2回目の江坂まち歩きを行いました。2回目のコースも前回と初めはほぼ同じに歩き始めました。まず初めに私たちは豊津公園に立ち寄りました。岡本太郎が製作した「リオちゃん」と呼ばれるオブジェクトが、この公園の看板のように使われています。ここではトイレが設けられ、多くの市民の憩いの場にもなっていました。次に、前回同様、岡本太郎の「見つめあう愛」の壁画を眺めながら、大同生命ビルを抜けました。すると「全面路上喫煙禁止」の垂れ幕も設置されており、都会にもかかわらず、たくさんの緑や空気がきれいな印象を受けました。
 次に、大同生命ビルに立ち寄りました。ここは前回、前を通ったぐらいでしたが、今回はビル内の調査を行いました。ビル内は植物園になっており、とても空気がよく、涼しかったので初めの休憩ポイントとして最適な場所でした。さらに二階にはカフェやベンチ、トイレもあり充実していました。大同生命ビルを抜けると江坂公園&花とみどりの情報センターがあります。花とみどりの情報センターの二階は江坂公園と繋がっており、花が展示されており、都会でありながら緑を感じることが出来ます。また、一階では図書館やインフォメーション・ブースが併設されており、江坂住民の憩いの場となっています。私たちが街歩きを行った7月23日には、ここで地元ボランティアの方々が無料で菊の苗を配布していました。年に数回こうしたイベントを開催するそうです。江坂公園を抜けるとアパレル店や地元の食材を取り扱うカフェを併設したスーパーがあり、地元の人々で大変賑わっていました。

 続いて、前回ルートと同じように延命地蔵尊から明誓寺に向かいました。都会の中にある自然を感じながら一休みとなる、垂水神社には滝もあり、影になる場所も多いため、休憩ポイントになります。ここからは、前回とルートを変え、玉の井公園に行きました。ここはベンチもトイレも設置されているので、また別の休憩ポイントとなりえます。そして古い日本のまち並みを残し、都会の中で歴史を感じさせる江坂街道を抜けると、豊一市民センターに向かいます。市民の交流や活動の場として誰でも利用できる場所となっているそうです。ここでも休憩がてら施設を見学しました。吹田市民の活動の様子を知ることができます。その後、山岳信仰と修験道が融合した愛宕権現を祀っている愛宕大権現社に行きました。愛宕権現は全国の愛宕社で祀られているそうです。最後には、江坂イーストサイドストリートを通り、まち歩きのゴールとなる江坂駅です。
 今回のフィールドワークでは、前回よりも距離は短かったものの江坂の歴史を堪能することができるコースとなったと思います。吹田市ホームページによると、市では建物の建て替えを行うことによって、マンネリ化を防ぎ、リピーター客を増やす試みを行っているそうです。そうしたことにより江坂駅の周りには、洋服店、飲食店などが多く立ち並び、まち歩きの休憩ポイントやゴール、スタート地点としても充実していると思いました。その一方で、江坂駅の周辺には、ビルとビルの間に沢山の植木がありました。多くの緑で覆われた江坂エリアは、都会と自然が共に感じられる街だと実感しました。

江坂周辺におけるフットパスの可能性
3年生 永田 稜

 7月23日に、私たち江坂チームは、2回目のまち歩きを行いました。ガイドの古谷さんに説明を受けながらコースを歩いた1回目のまち歩きと違い、今回は自分たちで考えたコースでさらに深く江坂の街について散策しました。今回のまち歩きでは江坂駅の周辺を主に行いました。その中で見つけた魅力や特徴を報告します。
 まず、江坂の印象として駅前には飲食店などが立ち並び、繁華街のような感じがしましたが、少し歩いていくと緑があって落ち着いた風景があり、田舎と都会が混同した街並みだということがわかりました。
 例えば、江坂駅前のメイン通りの脇にある豊津公園では公園を半分に分け東側が市民の憩いの場となっており最近の公園では珍しく喫煙所が設置されており、反対に西側では子供が遊べるような遊具があり遊具も定期的に清掃が行われているそうです。市民が気持ちよく使える配慮が行き届いた公園でした。すぐ近くに吹田で最も賑わっているエスコタウンがあり、老若男女問わず人が行き交っていました。旧家が残り落ち着いた風情を感じることができる通りがあります。少し歩くだけで町並みの変化を感じることができました。

 江坂駅の反対側の東側にも江坂公園という広大な敷地の公園があり、街のほぼ中心に位置しているにも関わらず、緑豊かで周辺のオフィスで働く人たちの休憩場所になっています。ほかにも図書館や市民サービスコーナーなどがあり、公共施設も充実していると言えます。地下駐車場や屋上緑化など利便性や環境保全に長けた「都市型公園」です。
 江坂駅前には江坂公園や大同生命ビルなど近代的な建物やオフィスが立ち並びます。一方で北部に移動すると、閑静な住宅街があり、こちらにも田舎と都会が混同した町並みが見られました。
 江坂を歩いてみて、江坂=飲み屋街、繁華街という印象が強かったのですが、すぐ近くには緑が広がり、繁華街の通りでもゴミも落ちていなくて、環境保全に特化した街だという印象を受けました。こうした江坂の魅力を発信していくことで町の活性化にも繋げることができると思いました。まち歩きを通して江坂の印象が緑豊かな街並みと都会と繁華街が混同したおもしろい街という印象に変わりました。立地的にも観光客が訪れる可能性が大きい場所なので、それらの情報をうまく発信することができれば、もっと江坂が活気づいていくかもしれません。地元の人や江坂で働いている人から友達や親戚に良さを話し、まずは自分に近い存在から口コミで広げていくことで可能性が広がっていくのではないかと考えました。