宝塚市でのフィールドワークを実施

観光客誘致のための宝塚の魅力を探る

 宝塚歌劇は今年4月に公演開始100周年を迎えます。これに関連し株式会社フェリーさんふらわあは、宝塚市と連携して、九州の方々に宝塚へ足を運んでもらおうという取り組みを始めています。国際観光学部大谷研究室および国際観光学部学生有志で構成し同社との連携活動を展開するプロジェクト「さんふらわあ若者船旅推進委員会」でも、この取り組みに協力しています。
 1月18日(土)、大谷准教授が担当する「専門演習2」・「観光交通論」・「基礎演習」・「観光実習導入」の履修者から15名の学生が宝塚市に集まり、宝塚の観光資源を視察しその魅力を探るフィールドワークを実施しました。
 午前10時に現地に集合した学生達はまず、宝塚歌劇OGがガイドするまち歩きツアー「歌劇のまちガイドツアー」に参加しました。これは、宝塚市国際観光協会が宝塚歌劇100周年を記念する事業として、「歌劇のまち」としての宝塚市の特性を活かしたツアー商品を造成・販売する旅行業者等に対し一部費用の助成を行う制度を利用させていただいたものです。午後からはの4つのチームに分かれて自由にまち歩きを行いました。
 そして、翌19日(日)には淀屋橋の阪南大学サテライトにてフィールドワークの成果をとりまとめるワークショップを実施しました。ワークショップの最後に株式会社フェリーさんふらわあ営業企画室からお招きしたお二人にも加わっていただき、それぞれのチームが探し出した宝塚の“光”や、今後の同社の宝塚への誘客に対する提案を行いました。以下は参加した学生たちの総括です。(国際観光学部4回生 渡里奈)

※この教育研究活動は阪南大学学会の補助を受けています。
  • さんふらわあ(別日程・1月23日)

  • さんふらわあ(別日程・1月22日)

  • 宝塚ホテルでの解説

  • 宝塚大橋での解説

  • すみれミュージアムでの記念撮影

  • 宝塚大劇場のステージ風記念撮影エリアにて

  • 宝塚牛乳

  • ワークショップ

  • プレゼンテーション

参加学生の感想

エピソードを通じて伝える地域の“光”
渡 里奈(国際観光学部4回生・大谷ゼミ第8期幹事長)

 「フェリーさんふらわあで、九州から宝塚に集客を!」今回、私が関わっている“さんふらわあ若者船旅委員会”に新たな課題が与えられました。九州からフェリーで関西へ来られる観光客を見込んで、宝塚のまちの魅力を探るという課題です。宝塚といえば、「宝塚歌劇団」。有名人も多く輩出している宝塚歌劇団が今年、初公演から100周年を迎えるにあたり、このような課題をいただきました。
 まずは1月18日(土)に兵庫県宝塚市でフィールドワークを行いました。宝塚のまちは、高級感を感じさせる街並みがとても印象的でした。私自身は神戸出身であるため、「阪急電車」は馴染み深い交通手段ですが、宝塚を背景に走る「阪急電車」は違う乗り物であるかのように、街に溶け込んで見応えのある情景を創り出していました。
 午前中は「元タカラジェンヌと巡る宝塚街歩きツアー」に参加させていただきました。まずは、待ち合わせ場所でもあった「宝塚ホテル」を見学しました。宝塚ホテルは、宝塚歌劇に関する展示が常設され、また宝塚歌劇にちなんだバーがあり、想像していた以上に「宝塚歌劇」を感じさせるホテルでした。まち歩きをしている道中も、宝塚に関する情報がいくつか紹介されました。その中で「宝塚は、宝塚歌劇と共存する街」と解説していただき、そのことは街を歩きながらも感じられました。例えば、宝塚歌劇は水曜日が定休日であるために、宝塚市のあらゆる店舗(飲食店など)は、水曜日を定休日に設定している店が多いそうです。このように、日常の中に一つの団体の習慣を取り入れているまちを初めて知り、「宝塚歌劇」・宝塚市の歴史の奥深さを感じさせられました。
 次に訪れたのは「すみれミュージアム」(旧宝塚音楽学校本校舎)でした。ガイドの英マキさんも卒業されたこの音楽学校は、伝統的に上下関係が厳しく、狭き門を通り抜け、更に選ばれた人たちだけが上がれる舞台に、魅了される人々の気持ちを理解することができ、興味がわきました。
通称、“涙橋”と呼ばれる「宝塚大橋」は、風景が綺麗な橋ではありますが、一見どこにでもある橋とも言えます。しかし、宝塚音楽学校の生徒によってこの橋の上で繰り広げられたエピソードを聞くと、それはたくさんの人の歴史の詰まった橋であることが想像できました。また、この“涙橋”から眺められる、石で積み上げられた「生」の文字は「阪神淡路大震災」が背景にあります。台風などで流されるたびに、ボランティアの方々が積み直しているそうです。今回のガイドツアーの中で、たくさんの“エピソード”が語られたことにより、歴史ある宝塚の街に魅了されることとなりました。しかし、歴史のないまちなんてあるのだろうかと考えてみると、大学の授業でよく出てきたインタープリター(地域の資源についてその価値を背景とともに解説する役割を果たす人)の重要性が今回のまち歩きを通して改めて感じられました。
 午後からはチームごとの街歩きとなりました。宝塚の人々の生活を感じながら、街歩きを行いました。近くの街でありながら、宝塚市が観光のキャッチフレーズとして掲げる「非日常感」を感じることができました。
 翌日は、阪南大学サテライトにて、4チームに分かれてワークショップとプレゼンテーションを行いました。株式会社フェリーさんふらわあからも2名が足を運んでくださいました。
私たちのグループでは、今回感じた“ガイド”の必要性と、その反面、フェリーを利用して訪れた個人観光客にはその制度を利用しづらい点を考慮し、動画配信やQRコードを掲載したマップの設置などを提案しました。4チームの発表は、それぞれの特性を発揮するものだったと思います。
 宝塚歌劇が4月に100周年を迎えることから、宝塚市にはたくさんの観光客が見込まれます。その中で、九州から訪問する観光客に、フェリーさんふらわあを選択してもらうための“ひと押し”を今後提案していきたいと思います。
 今回、このような機会をくださった株式会社フェリーさんふらわあならびにお手伝いくださった宝塚市観光協会・宝塚情報誌ヴォイラ・宝塚ローズ倶楽部の皆さま、ありがとうございました。

歌劇とそれ以外の観光資源との“組み合わせ”を提案すべき
松本 優吾(国際観光学部4回生・森重ゼミ)

 宝塚には私が小学生の頃に宝塚ファミリーランドがあったため、何度も行ったことがありました。しかし、市内を歩いて周ることは初めてであり、宝塚に訪れるというと中山寺や清荒神といった社寺参詣が主なイメージで、宝塚歌劇団のイメージはあまりありませんでした。実際に歩いてみて分かったことは、宝塚は宝塚歌劇団の街であるということです。宝塚市内の街の至るところに宝塚歌劇団のポスターやスターのサインが見られ、劇場周辺の喫茶店などにもそれらがみうけられました。
 今回のフィールドワークでは、食や歴史など各テーマを設定したチームを編成しました。中でも、私は4つのチームのうち「地方チーム」の一人として街歩きを行いました。このチームは、メンバーを地方出身者で構成することにより、宝塚らしさをより小さなところまで気づけるようにと作られたチームで、九州の方が宝塚のどこに魅力を感じられるかを考えながら街を歩きました。元タカラジェンヌのガイドツアーに参加した後、グループとしてルマン、清荒神清澄寺、首地蔵、小浜宿、観光噴水の順で宝塚市内を歩きました。ルマンと言うのは宝塚南口駅から徒歩2分ほどの場所にあるサンドイッチのお店です。炒めたとろとろの卵をトーストしたパンにはさんでいます。かなりの人気店のようで、私たちがお店を訪れた時にはお昼時ということもありお客さんが多く、店舗の中に入りきれないほどでした。清荒神では阪急清荒神駅から、参道を通り清澄寺へ向かいます。その道中には、焼き物のお店や定食屋など様々なお店が軒を連ねており、参道ならではの楽しさがありました。清荒神清澄寺は火の神様を祀っているお寺で、ふだんお寺などで目にすることが少ない、火気厳禁の表示がたくさんあったのが印象的でした。首地蔵、小浜宿は住宅街の中にあり、ひっそりとしている雰囲気でしたが、小浜宿は街灯が提灯になっており江戸時代の宿場町の雰囲気を感じることができました。
 宝塚の街を九州からわざわざ見に来るには何かしらの工夫が必要だと感じました。しかし、歌劇に加えて清荒神など、“組み合わせ”によって、十分に楽しむことができるのではないかと思います。例えば、今回私たちが体験したように、元タカラジェンヌの方のガイドツアーに参加し、宝塚について知識を持ってから観劇することによりさらに宝塚歌劇団の魅力を深く感じることができるということです。その魅力をさんふらわあの船内でもプロモーションすることで、より宝塚への関心が高まるのではないかと思いました。

歌劇観覧者やまち歩きツアー参加者が回遊する仕掛けづくりを
磯野 晃(国際観光学部2回生・「観光交通論」受講生)

 1月18日(日)に宝塚へ観光客を誘致するための魅力発掘を目的に、現地でフィールドワークを行いました。午前中は宝塚ホテルのロビーに集合し、元宝塚歌劇団の英マキさんに宝塚のまちや施設を案内していただきました。宝塚音楽学校へ入学し、厳しいレッスンを受け旅立ち、スターへの階段を駆け上がっていく宝塚歌劇団の裏話などを詳しく、楽しく教えていただきました。特に宝塚音楽学校内での厳しいルールや、レッスンの内容を細かく教えていただき、宝塚歌劇でトップスターとして輝く人々の偉大さなを知ることができ、私のように一度も宝塚歌劇を見たことがない人にも見たいと思わせるほど、とても引き込まれました。ツアーが終わってからは各グループに分かれて散策しました。私が所属するグループは宝塚の“食”を主要テーマに散策を行いました。
 まずサンドウィッチ店「ルマン」に行きサンドウィッチを食べました。ここのエッグサンドの味を一度知ってしまえばもうコンビニのサンドウィッチが食べられなくなるほどの美味しさでした。できたてのサンドウィッチが食べられる機会は少ないので貴重な体験ができました。店舗は店頭販売のみ行っており、店内に飲食できるスペースがないため、店内がすぐに混雑し、少し不便に思うところもありましたが、店内が混雑している光景を見て、人気があることを確認でき、観光客を誘致する材料としては文句の付け所がないほどグループ内では評価が高かったです。
 次にパンケーキ店「ヴィオラ・カフェ」に行きました。ここは女性客に人気があり長い行列ができていました。入店するのに30分かかり、メニューを注文してからパンケーキを焼くため、さらに20〜30分かかりました。しかし、出てきたパンケーキはとてもボリュームがあり、甘くて絶品でした。観光客を誘致するのに良い材料になると考えましたが、長い時間を取られるため、時間に余裕を持って来店することに気をつける必要があります。
 次は“食”から離れ、中山寺に行きました。立派な入口を抜けると鮮やかな景観が広がっていました。しかし、時期的なことも原因なのか訪れている人は少なく、殺伐とした空気に包まれていました。安産祈願や恋愛成就にご利益があるということなのでグループみんなで少し長めにお祈りしました。カップルや家族連れの観光客を誘致するのに適した観光対象だという考えをグループ内で出しました。
 最後に売布神社に行きました。ここは駅から近いという情報だったのですが、上り坂が多く、場所が非常にわかりづらいところにあったので見つけるのに苦労しました。長い階段を上がりましたが、ここはどのようなところなのかという情報を示しているものがまったくなかったため、観光客を誘致するにも課題が多いと思いました。
 グループでは今回散策した4つの観光対象への訪問を観光客に提案することはできても、その対象単体だけではインパクトが足りないという結論を出しました。これからの対策として、宝塚歌劇に観覧に来る観光客をターゲットに歌劇に加える形での訴求が求められると考えました。また、今回午前中に行ったツアーは宝塚歌劇を知らない人でも見たいと思ってもらえる内容となっているため、ツアーに参加した観光客を各観光対象へ誘導することも必要だと思いました。

歌劇以外の魅力の発掘と情報発信を
谷口 真帆(国際観光学部2回生・「基礎演習」受講生)

 1月18日(土)に宝塚市でフィールドワークを行い、1月19日(日)に淀屋橋のサテライトでワークショップを行いました。今回の目的は、フェリーさんふらわあを利用して九州からやってくる観光客を想定しながら、宝塚の観光スポットの実態の調査や新たな観光資源を探るというもので、4つのチームに分かれてフィールドワークを実施しました。私は「地方チーム」の担当になりました。地方チームとは、グループのメンバーを地方出身者で構成することで、より地方から訪れた観光客目線で調査できると考え、つくられたチームです。
 まずは全体で、元タカラジェンヌによる街歩きツアーに参加しました。このツアーは、「宝塚ホテル」、「宝塚大橋」、「宝塚音楽学校旧校舎」、「花の道」、「宝塚大劇場」を元タカラジェンヌにガイドしてもらいながら回るというなんとも贅沢なツアー内容で、元タカラジェンヌだからこそ知るエピソードを聞きながら宝塚のまちを歩きます。
 宝塚大劇場で一旦解散をし、それぞれのチームに分かれてフィールドワークを行いました。地方チームは、サンドウィッチの有名店「ルマン」で昼食をとり、「清荒神清澄寺」、「首地蔵」、「小浜宿」、「観光噴水」を訪れました。地方出身者なだけに、宝塚の上品な高級感ある町並みに驚き、外国車が多く走っているというだけで興奮していました。私たちが訪れた観光スポットの一つ「清荒神清澄寺」を紹介します。阪急電車宝塚線の清荒神駅から約1km、ゆるやかな坂道を登っていくと、両側に飲食店や土産物店が軒を並べています。駅前から山門までは、店舗と露店を合わせると約200軒ほどあり、食べ物類から衣類や日用雑貨、土産物、園芸用品、骨董品等に至るまで、ありとあらゆる品物が揃っています。私たちも食べ歩きをして楽しみました。また、参道に「俳句ポスト」というものを見つけ、清荒神参道にちなんだ俳句を募集していたので、私たちも考えてみました。
 今回は朝から夕方まで宝塚を散策しましたが、関西圏の人が観光するには楽しめますが、九州からの観光客を誘致するのは難しいのではないかと感じました。また、訪れてもらうためのきっかけとなるものが、歌劇の観劇以外あまりなく、歌劇に興味がない人を誘致するのも難しいと思います。これは、宝塚市だけでなく、さまざまな観光地の課題であり、興味のない人が訪れるきっかけづくりや、訪れてもらうための仕組みづくりを考えていかなければなりません。今回「さんふらわあ若者船旅推進委員会」では、Facebookを利用して宝塚フィールドワークの情報を発信しましたが、まちの魅力を知ってもらうための地道な活動が、観光客を誘致する活動の第一歩だと改めて感じました。

歌劇関連は充実,しかしそれ以外は課題が多い
上江洲 清輝(国際観光学部1回生・「観光実習導入」受講生)

 1月18日(土)に私たちは、兵庫県宝塚市にてフィールドワークを行いました。今回のフィールドワークでは、宝塚市への観光者の集客を考えることを目的に活動し、宝塚のまち歩きツアーや散策をしました。
 まず午前中に、元タカラジェンヌによる宝塚まち歩きツアーに参加しました。まず、宝塚ホテルにて宝塚歌劇に使われていた道具や衣装を見学しました。次に、宝塚大橋で通称涙橋と呼ばれている理由や、「生」のモニュメントの説明を受けました。そのあと、宝塚文化創造館にて宝塚音楽学校の様子やミニシアターを観賞しました。最後に、花のみちを経由して宝塚大劇場を見学しました。私は元々宝塚歌劇には興味がありましたが、この宝塚まち歩きツアーに参加し、宝塚音楽学校の背景を知ることで、より宝塚歌劇を鑑賞したいという気持ちが強くなりました。宝塚歌劇に関心がなかった学生も、このツアーに参加していて、実際に宝塚歌劇を鑑賞したいと思うようになったと言っていました。このことから、宝塚歌劇が宝塚市の観光誘致に強い力を持っていることが改めてわかりました。
 午後は、各チームに分かれてそれぞれが設定したテーマをもとに観光をしました。私は、「地方チーム」として地方からやってきた観光者の目線になり、宝塚の魅力を探りました。まず、サンドウィッチ専門店の「ルマン」にて昼食を購入し、食べました。次に、清荒神清澄寺にて参詣を行いました。そのあと、首から上の病気がよくなるといわれている首地蔵でお参りをしました。次に、小浜宿にて江戸時代の宿場町にふれました。最後に、宝塚観光噴水を見学しました。「地方チーム」として宝塚市を散策して、宝塚にはお寺や独特な町並みが多くあることを知りました。しかし、各観光スポットへの交通アクセスが困難であることや、観光案内があまりないという課題を発見しました。
 今回のフィールドワークを終えて、宝塚市が観光者を誘致していくには、宝塚歌劇を中心に観光者にアピールしていくことが有効ではないかと考えました。なぜなら、宝塚歌劇は、全国的にも知名度がありますし、宝塚歌劇に関する観光施設が多くあるため、観光者が十分に楽しめると思いました。一方で、それ以外の観光スポットは、交通アクセスが困難であったり、観光者の来訪を想定していない施設や場所が多いために観光案内が少ないという課題がありました。それをふまえ宝塚市が観光者を誘致していくためには、宝塚歌劇をメインにとらえつつ、清荒神清澄寺や小浜宿などを組み合わせた観光案内マップを製作し、観光者に宝塚市の観光の仕方を案内する方法がよいのではないかと考えました。

徒歩で満喫できる宝塚の魅力
夏野 未羽(国際観光学部4回生・清水ゼミ)

 1月18日に宝塚でフィールドワークを行いました。当日はテーマ別に4チームに分かれて実施しました。その中で私は「歴史チーム」として、宝塚の歴史に関わる場所を中心にまち歩きをしました。まず15名全員で「元タカラジェンヌと巡る宝塚街歩きツアー」に参加しました。この「元タカラジェンヌと巡る宝塚街歩きツアー」は、今年で100周年を迎える宝塚歌劇を記念して作られた街歩きツアーで、憧れの元タカラジェンヌと宝塚を巡り、街の魅力を発見することができます。この日は元星組の男役だった英マキさんが案内してくださいました。10時30分に宝塚ホテルへ集合し、宝塚大橋(涙橋)・すみれミュージアム(旧宝塚音楽学校校舎)・花の道・宝塚大劇場へ行きました。ご自身の経験談を含めるなど宝塚歌劇を観劇したことがなく、知識も浅い私達にもわかりやすいように工夫していただいたので、とても楽しんで学ぶことができました。憧れの存在である元タカラジェンヌの方に案内していただき、宝塚スターを身近に感じることができました。
 約2時間のツアー終了後は各チームに分かれてフィールドワークを行いました。私たちはまず日本に存在する最古のニュージーランドレストランkiwihouseで昼食をとりました。その後たまごサンドウィッチが有名なルマン、ルマンに隣接する宝塚牛乳、手塚治虫記念館、ウィーン庭園・宝来橋(S字橋)を経由して炭酸煎餅本家 黄金屋、宝塚観光噴水 ビッグフェニックスの順に回っていきました。今回飲食をしたお店はどこも外観・店内ともに雰囲気がよく、特に女性には喜ばれるのではないかと思いました。また食べたもの全てがおいしく、宝塚には美味しくて素敵なお店が多数あることを実感しました。さらに食べ物だけでなく、「見て・触れて・感じる」ことができる手塚治虫記念館も想像以上に面白かったです。アニメ制作を体験することができるアニメ工房や手塚治虫の書籍約2,000冊を閲覧できるライブラリー、手塚治虫の仕事部屋再現などもあり、大人から子供まで楽しめる工夫が館内のあらゆるところに見受けられました。漫画をほとんど読まない私も時間を忘れるほど楽しむことができました。
 今回のフィールドワークでは宝塚ホテル・すみれミュージアム・宝塚大劇場・kiwihouse・ルマン・宝塚牛乳・手塚治虫記念館・宝来橋・黄金屋の全てにそれぞれの良さと魅力を感じました。しかし宝塚全体として一番魅力的なのは、これら全てを徒歩で回れることだと私は思います。電車やバスを利用すればより遠くへ行くことができますが、乗車時間に加え待ち時間で制限されてしまうことが多々あります。徒歩圏内に宝塚の歴史を知ることができるスポットが集中しているため、初めて宝塚を訪れる人には今回のようなルートが特に適しているように感じました。
 私は今回のフィールドワークを通して宝塚の魅力を感じることができました。また、宝塚歌劇を観てみたいという気持ちがとても大きくなりました。次に宝塚を訪れる際は必ず宝塚歌劇を観て、宝塚に関する知識をさらに増やしたいと思います。そしてその感想も含め、宝塚の魅力をまずは身近な人へと発信しようと思います。2014年は宝塚歌劇100周年・宝塚市制60周年・手塚治虫記念館開館20周年が重なる記念の年となるため、多くの方に宝塚を訪れてほしいです。また今回のフィールドワークが少しでも宝塚の魅力発信になればと思いました。

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