フィールドワークについて

メンバー

久保田早也佳(3回生)・高橋はる香(3回生)・若松大智(2回生)・津下愛果(2回生)・生田実里(1回生)・井上咲季(1回生)・川野充香(1回生)

利用チケット

 『OSAKA海遊きっぷ』(一人あたり2,400円大阪市内版)を利用した。このチケットの特典は,大阪市営の地下鉄・バスが乗り放題で,海遊館に無料入場できる点です。この他に,大阪市内の色々な施設の割引券がついています。発売期間は,平成21年2月20日(金)から平成22年2月3日(水)まで。有効期間は1日のみです。

コース紹介

ホテルオアシス出発(徒歩・5分弱)→地下鉄御堂筋線動物園前駅(地下鉄本町乗換・30分弱)→中央線大阪港駅(徒歩・20分弱)→海遊館(通常入場料大人2,000円が無料・約1時間)→昼食→中央線大阪港駅(地下鉄・20分弱)→中央線森ノ宮駅(徒歩・20分弱)→大阪城天守閣(通常入場料大人600円が500円・約45分間,兜・陣羽織体験で別途300円)→休憩→大阪城桜口門前よりロードトレイン乗車(20分弱・200円)→NHK大阪付近下車(徒歩・5分弱)→地下鉄谷町四丁目駅(地下鉄谷町九丁目乗換・15分弱)→地下鉄なんば駅(徒歩・15分弱)→上方浮世絵館(通常入館料大人500円が450円・約20分間)→法善寺横丁(徒歩・15分弱)→とんぼりリバークルーズ(700円・約20分間)→地下鉄なんば駅(地下鉄・10分弱)→地下鉄動物園前駅→ホテルオアシス泊

お得なチケットについて

 地下鉄の駅で買えるお得なパスは2種類あります。動物園前駅ではどちらとも駅長室で販売しています。
 ・OSAKA海遊きっぷ…2,400円(大阪市内版),海遊館に入場できて割引のある観光スポットあり。地下鉄1日乗り放題。
 ・大阪周遊パス…2,000円(大阪エリア版),大阪の観光スポット25ヶ所入場が無料。地下鉄一日乗り放題。
 大阪観光で海遊館に行くのならばOSAKA海遊きっぷ,行かないのならば大阪周遊パスの方がお得です。

多言語表示について

 地下鉄の駅の表示は,各線すべてに英語表記がありました。お得パスが買える駅長室での英語対応は,研修は受けているそうですが微妙でした。地下鉄の車内の表示は小さかった。書いているのはドア上のみ,車内での英語アナウンスが聞き取りにくく感じました。なお,地下鉄の大きい駅には「サービスマネージャー(白服の人)」がいて,その人は英語対応などができるそうです。
 地下鉄大阪港駅ホームに海遊館の看板(英・韓・中)がありました。海遊館の入り口に(英・韓・中)のアンケートも置いてありました。チケット売り場は(英・韓・中)対応でした。館内の音声ガイドは小さい看板(英・韓・中)の表記がありました。音声ガイドの大きいポスターがあったのですが,ほとんどが日本語表記でした。館内の注意書きは英語があり,魚の詳しい説明などは日本語のみでした。
 天保山マーケットプレースの英語表記は非常に少なかったです。お好み焼き屋「風月」は(英・韓・中)のメニューがありました。スタッフ対応は微妙で,英語のできる人がいるときもあるそうです。プレース内のなにわくいしんぼ横丁は日本語表記のみでした。
 地下鉄森ノ宮駅の改札口に大阪城の英語表記がありました。地下鉄森ノ宮駅から天守閣までの道のりの案内表示は小さく少なかった。日本人の私たちでさえわかりづらかった。天守閣内の音声ガイド案内はわかりやすく表示されていました。なかにあるインフォメーションは英語ほか数ヶ国語対応でした。館内は全体的に英語対応良かった。天守閣の周辺のお土産屋さんの多言語対応は微妙でした。大阪城公園内を周る「ロードトレイン」のスタッフの英語対応は良かった。しかし,乗車中のガイドアナウンスは日本語のみでした。
 なんば駅からの法善寺横丁,上方浮世絵館への道案内はありませんでした。上方浮世絵館内はほとんどが日本語表記でした。法善寺のマップ(英・韓・中)があり,上方浮世絵館に置かれていました。とんぼりリバークルーズの案内は日本語のみ。パンフレットについて,今は日本語版だけだがもうすぐしたら英語版が出るとのことでした。

観光案内所について

 海遊館付近に総合案内所があります。運営時間は10時から20時で,海遊館の開館時間に合わせているそうです。スタッフは1,2名体制で,基本的に日本語のみの対応。パンフレットは多言語対応(7ヶ国語)でした。運営母体は海遊館の運営と同じ大阪ウォーターフロントです。
 なんば駅周辺には大阪市ビジターズインフォメーションセンターが2ヶ所あり,開所時間は9時から20時。スタッフは4,5名体制で英語・韓国語・中国語で対応できるそうです。運営母体は大阪市のゆとりとみどり。ビジターズインフォメーションセンターは,なんばの他に,梅田と天王寺にもあるそうです。

まとめ

 観光案内所の試験運営のときに海遊館に行きたいという外国人観光客がいました。海遊館では外国人観光客とも出会いました。海遊館のそばの天保山マーケットプレースのなにわ食いしんぼ横丁は,外国人観光客にウケそうなのに,外国語表記がなかったのが残念です。
 大阪城は地下鉄森ノ宮駅を出ても天守閣が見えず,案内も少ないので日本人でも迷いそうでした。大阪城天守閣はやはり外国人観光客は多かった。天守閣内の兜・陣羽織試着体験は本当にお勧めで,外国人観光客も体験していました。英語表記もありました。こんな遊び心が外国人観光客を楽しませると思います。天守閣で働く人が侍やお姫様の服を着れば,外国人観光客は喜ぶと思います。
 大阪城公園内を走る「ロードトレイン」もよかったが,せめて英語表記があったらいいのにと思いました。公園内に2ルートがあり,頻繁に運行しているので,ゆっくり景色を見ながら移動する手段としても使えると思いました。
 上方浮世絵館は場所がたいへんわかりづらかった。館内の英語案内もあまりなく,狭く暗く展示も少なく,少し物足りない感じがしました。でも,1階のお土産屋はよかった。とんぼりリバークルーズは外国人向けではないのかもしれません。

参加メンバーの感想・意見

若松大智(2回生)

 外国人旅行者の目線での今回のフィールドワークは,今後観光案内所を常設するために,非常に意味のあるものだったと思います。大阪市内,京都,奈良,神戸,姫路と外国人旅行者が日帰りで観光する観光地はほぼ網羅することが出来ました。これで観光案内所でも,自分達の経験を元に外国人を案内出来ると思います。
 私のチームは,海遊館,大阪城,なんば(上方浮世絵館・とんぼりリバークルーズ)を巡りました。海遊館や大阪城は大阪を代表する観光地ですが,改善した方がよい点も多々ありました。大阪城の場合は,天守閣に行くまでが,降りる駅によっては分かりづらいので,もう少し分かりやすい英語表記の看板を増やした方が良いと感じました。個人的には,海遊館やとんぼりリバークルーズが初めてだったので楽しむことが出来ました。

川野充香(1回生)

 今まで外国人になった気分で観光しようなんて思ったこともありませんでした。思いのほか,看板とかが英語で書かれてあった。先輩方もとても話しやすく,勉強になる話もいっぱいしてくれた。先輩方が計画してくれたプランはとても楽しくて充実してました。大阪城で着物に着替えて写真も撮り,めったに出来ない体験もしました。

井上咲季(1回生)

 フィールドワークに参加して感じたことは,大阪は大都市で交通も便利に思えるけれども,外国人にとって不便なことが多いということです。先輩方が熱心にメモを取っていたので,私達1回生も普段意識せず通り過ぎるような場所で立ち止まり,外国人の立場になって意見を言ったりしました。

生田実里(1回生)

 私は大阪市内Aチームに参加させていただきました。様々なものを外国人の目線で見てみると,本当に不便でした。周遊切符を買うのにも表記は全て日本語で,インフォメーションセンターでも完璧な英語対応はできていないとのことで,外国人観光客からすればとても観光しにくいところだと思いました。
 個人的には,2回生や3回生と一緒にフィールドワークすることができて,とてもいい経験ができました。先輩方がとても優しくいろいろなことを教えてくれたり,たくさんお話できてとても楽しかった。またこういう機会があればぜひ参加させていただきたいと思いました。