フィールドワークについて

メンバー

山岸枝里子(3回生),梅林さおり(2回生),大本拓(1回生)

利用チケット

 今回のフィールドワークでは法隆寺だけのつもりで調査に行ったので,お得なチケットは何も使わなかった。
 しかし,奈良の世界遺産を数日かけて沢山見ようと思うならば,「奈良世界遺産フリーきっぷ」がおお勧めであろう。近鉄電車と奈良交通バスがフリー区間内で乗り降り自由。世界遺産での割り引き特典も付く。きっぷの種類は数種類あり,有効期限,フリー区間,価格,発売場所は行き先によって異なる。

コース紹介

ホテルオアシス出発(徒歩・5分)→JR新今宮駅(JR大和路快速30分・450円)→JR法隆寺駅(徒歩・1分)→駅構内の観光案内所へ聞き取り(徒歩・2分)→バスで法隆寺へ(バス・10分・210円)→法隆寺散策(拝観料1,000円)→中宮寺散策(拝観料500円)→昼食(徒歩・3分)→法隆寺iセンター聞き取り(徒歩・3分)→バスで法隆寺駅(10分・210円)→JR法隆寺駅(20分・210円)→JR奈良駅(徒歩・1分)→駅構内の観光案内所へ聞き取り(徒歩・3分)→バスで春日大社大仏殿前(10分・180円)→東大寺散策(拝観料500円)→バスでJR奈良駅へ(バス・10分・180円)→JR新今宮(JR大和路快速・40分・540円)

多言語表示について

 JRの券売機は英語表記に変えることが出来る。駅構内は,英語やハングル語の表記が見られた。大和路線のJR車内,バスのアナウンスは全て日本語のみで,英語表記はほとんど見られなかった。
 法隆寺のチケット売り場には,英語対応できる人もいる。法隆寺のパンフレットは,英語・フランス語・韓国語・ドイツ語・中国語が用意されている。看板や説明は,主に英語だった。しかし,聖徳太子や菩薩像など説明を見ても外国人が分かりにくいだろうと思われるものは,日本語のみの表記だった。
 中宮寺のチケット売り場は,英語とハングル文字の看板があるにも関わらず,パンフレットは英語のみ。中宮寺ではカセット録音を流しているのだが,これも日本語のみだった。
 東大寺は,法隆寺に比べて英語表記が多い。お土産の縁結びやお守りでさえ英語表記がされていた。

観光案内所について

 JR法隆寺駅の観光案内所は改札を出てすぐ左手にあり,分かりやすい場所にある。対応言語は日本語と英語のみ。法隆寺の行き方のパンフレットも,英語と日本語のみだ。法隆寺駅の観光案内所は,アイセスという派遣みたいな企業から,週に1回ほど不定期に英語が喋れる人が来るそうである。アイセスの人が居ない時は,片言の英語で説明するらしい。営業時間は9時から15時で,他の観光案内所に比べると短い。運営母体は,斑鳩町観光協会。
 法隆寺から徒歩3分ほどの所にある「iセンター」という観光案内所は,外観からして観光案内所と分かりにくく,入りにくい。館内は綺麗だけど薄暗い。忙しくされていたカウンターの人には,なかなか対応してもらえなかった。ここの観光案内所の対応言語は,日本語と英語のみ。ここでも,アイセスから不定期に英語を喋れる人が派遣されてきるらしい。また,iセンターでは法隆寺のボランティアガイドを英語と日本語でやっている。パンフレットは,英語,中国語,韓国語があった。だいたいの人は,駅の観光案内所を利用するので,iセンターを利用する人は少ない。運営母体は,斑鳩町観光協会。運営時間は8時半から18時で,常勤の人が4人と非常勤が1人で運営している。レンタルサイクルもやっている。

まとめと日帰り観光の感想

 今回はJRの車内アナウンスに英語が流れないことに驚いた。法隆寺にJRで行くのに,快速と普通があるけれど,外国人になったつもりで考えたら快速と普通の違いが分かるのかなと思った。法隆寺駅の観光案内所の営業時間をせめて法隆寺が営業している17時までにした方がいいと思う。法隆寺は英語表記が少ない。建物を見るだけで,法隆寺や聖徳太子がどのようなものなのか,分からないと思った。
 法隆寺は2,3時間もあれば充分観光できる。法隆寺の近辺にある,藤の木古墳や法起寺に行ってみるのもいいかもしれないが,交通の便が悪いのでレンタルサイクルを借りるか,法隆寺を見て早いこと奈良市内観光をするかした方が時間の有効活用が出来ると思う。

参加メンバーの感想・意見

梅林さおり(2回生)

 JR大和路線快速は車内アナウンスが日本語のみである。JRは他の交通機関に比べ運賃が安いので,利用者は多いと思う。リアルタイムでのアナウンスに加えて,英語アナウンス(録音でいいので)が必要。特にJRは日本人の私たちでも乗換えが難しい。
 法隆寺は日本の風情を感じることができ,毎年多くの外国人観光客を受け入れているので,パンフレットは多言語で対応していた。しかし,チケット売り場や,境内の方たちはほとんど英語を話すことができないので,パンフレットの内容以外での質疑応答は不可能。
 観光地としてのレベルアップには外国人対応がひとつの鍵となり,ボランティアガイドなどを広く募集して,定期的に講座を開くなどしてそのスキルアップを図るなど,観光地をより知ってもらうため,地域全体で取り組む必要がある。
 法隆寺に一番近い案内所は,施設はいいが立地が悪く,本当にもったいないと感じた。案内所は,観光客がそこに降り立ってすぐにコミュニケーションする場だと思うので,案内所スタッフと観光客との間の透明の壁の仕切りはいらないと思った。
 法隆寺や東大寺は歴史も深い場所であるので,前もって下調べや,勉強する必要
がある。法隆寺の周辺にはあまり行く場所がない。残念ながらフィールドワーク当日が小雨だったので,レンタサイクルを借りれなかったが,ゆっくり時間をかけて法隆寺,中宮寺,その他の寺を回るのもありだと思う。