【松ゼミWalker vol.208】 星空スタンドを終えて(教員 松村嘉久)

 7月16日(土)から9日間にわたり,毎日開催してきた星空スタンドが,7月24日(日)でフィナーレを迎えました。ゼミ生総動員でスタッフを交代で務め,前半は4年生の小幡晶子・浜野文菜がリードし,中盤は同じく4年生ゼミ長の竹中さおりがつなぎ,後半は3年生が頑張り,のべ70名を超える総力戦で9日間を駆け抜けました。
 左の写真は,最終日のゼミ生スタッフと,お世話になった和美換(わびかえ)スタッフ,南海電鉄社員との記念撮影です。いつもそうなのですが,みんなで力を合わせ,一緒に汗をかいて,時間を共に過ごした大きなイベントが終わると,何とも言えない達成感と爽快感があり,連帯感と信頼感が生まれます。
 第4回の星空スタンドには,15代目の2年生も参加しました。中盤の7月20日(水),2年生のゼミの時間を利用して,松村が2年生を率いて,天王寺から新世界を抜けてなんばをフィールドワークして回り,星空スタンドの会場も視察しました。フィールドワークやスタッフとして,星空スタンドに参加した2年生にとっては,これが事実上のデビュー戦となりました。
 星空スタンドや西成WANなど,大学外の人たちと関わりながら行うゼミ活動は,いつも規模が大きく期間も長く,2・3・4年生が協力して取り組む総力戦になります。星空スタンドの場合だと,今の4年生は3回目,3年生は2回目の参加で,イベントの趣旨や概要はすでに把握しているし,現場の雰囲気や内実も分かっています。2年生は全くの初めての参加ですが,私が細かく教えなくても,現場を知る3・4年生たちが,先輩と言うよりも仲間として,色々と世話をしてくれます。

 3・4年生もかつては不安や戸惑いを抱えながら参加していたので,2年生の気持ちがよくわかります。なぜなら,それは昨年や2年前の自分だからです。まだどう動いていいのかわからない2年生を見て,3・4年生は昔の自分の姿を思い出し,自分が色々なことをできるようになったこと,色々なことに気づけるようになったことに気づきます。加えて,和美換や南海電鉄やイベント会社のスタッフも,新戦力を育てて次へつなげよう,という気持ちで2年生に接してくれるので,安心して学生を放り込めます。
 国際観光の最前線の現場に立ち,色々な人たちと協力して実践を積み重ねれば,こうして経験や知識を体得できます。加えて,同じ現場で同じ活動を継続すれば,年々,活動の質が高まり幅も広がり,現場からの信頼も得られるようになり,その信頼の深まりから新しい試みもできるようになります。
 星空スタンドの最終日7月24日(日)は,12代目OBの南亮輔君が,仕事帰りに後輩の活躍を見にきてくれました。最終日の浴衣の着付け件数は,9日間で最高の55名,大忙しでした。連日盛況だったので,充実した9日間を過ごせました。無事に終わり何よりです。