【松ゼミWalker vol.144】 南海電鉄との協働で田尻町の活性化へ!! (4回生 松川和矢)

 2014年5月8日(木)14時少し前,阪南大学南キャンパスの9306教室で開催されている松村ゼミへ,南海電鉄から5名の若手社員がいらっしゃり,田尻町の活性化施策について,プレゼンテーションされゼミ生らと意見交換を行いました。

 南海電鉄では,沿線エリアの魅力を掘り起こし,賑わいを創出する方策を考え,乗降客の増加や定住の促進につながるまちづくりを行うことによって,南海グループとしての増収を図る,というエリア重視の発想から,社員有志が特定の沿線エリアの活性化施策を検討し,実行するという取り組みを進めらておられます。高野山や九度山,住吉大社や堺などでは,すでに素晴らしい実績もあげられています。

 その南海電鉄が今回,大阪府泉南郡田尻町を対象として,活性化施策を検討し始められました。田尻町は関西国際空港やりんくうタウンに近く,立地条件に恵まれていて,田尻歴史館や田尻漁港などの地域資源もあります。「りんくうプレミアム・アウトレット」には,すでにたくさんの外国人観光客も買い物に来ておられます。

 そこで,南海電鉄では田尻町最寄りの吉見ノ里駅を活用して,外国人向けのまち歩き観光が成り立たないか,との発想から,インバウンド観光の振興施策を検討し始められています。その実現に向けては,産官学の連携が不可欠であるとの趣旨から,この日,松村ゼミに来られて,協働要請のためプレゼンテーションを行われました。別の日に田尻町役場でも,同様のプレゼンテーションを行われたそうです。
 
 なぜ南海電鉄が松村ゼミに協働を要請しに来られたのか。それは,松村ゼミによる新今宮TICの運営ノウハウや,外国人向けまち歩きツアーの経験の蓄積を高く評価していただいているからに他なりません。南海電鉄から松村ゼミへの依頼は,(1)モニターツアーの催行,(2)多言語観光マップ制作への協力,(3)吉見ノ里駅における観光案内所の運営協力でした。

 松村ゼミでは4月24日(木)に,4回生を中心に田尻町へ下見へ行っていたので,南海電鉄との意見交換はとても具体的で有意義なものになりました。南海電鉄がイメージするまち歩きツアーのコンセプトは,「日常的な日本らしさを短時間で身近に感じてもらう」でした。

 このコンセプトについて,「日常的な日本らしさを」外国人旅行者が,わざわざ田尻町まで見に行こうと思うか,という点から疑問が投げかけられました。まち歩きツアーのプロモーションの方法についても,新今宮TICで日常的に外国人個人旅行者と接している経験から,色々な意見が出ました。田尻町に立地する宿泊施設との連携が不可欠である,との意見も出ましたが,これは,松村ゼミならではの発想と言えるかもしれません。
 
 さて,南海電鉄から松村ゼミへの依頼に関しては,(1)・(2)は即答で「協力します」でしたが,(3)は中長期的な計画なので,「新今宮TICの運営で精一杯」「他の大学の協力も要請すべき」「状況の変化を見極めてから判断しよう」となりました。
 
 もうひとつ出た意見は,田尻町の現状をもっと詳しくフィールドワークして,モニターツアーのコース設定や地域の宿泊施設などの調査を行う必要があるだろう,というものでした。そこで,すぐ日程調整が行われ,6月5日(木)のゼミ時間に,3回生を中心として田尻町へフィールドワークしに行くことになり,7月20日(日)に留学生か新今宮滞在の外国人旅行者を募ってモニターツアーを催行することが決まりました。