【松ゼミWalker vol.121】新世界の夏祭りに参加しました!

新世界の夏祭りに参加しました! (教員・松村嘉久)

 7月22日(月)は新世界一帯の氏神さんである廣田神社の夏祭り,新世界連合町会の方々が取り仕切るなか,お神輿などが新世界を練り歩く賑やかな1日でした。「新世界・西成 食べ歩きMAP」を作成するプロセスで,松村ゼミと新世界の方々とは何かとつながりができ,このたびこの夏祭りに松村ゼミも参加させていだくことになりました。
 ところが,後日,大阪観光局から7月22日(月)午前に,韓国からの修学旅行生らを阪南大学国際観光学部で受け入れてくれないか,との打診がありました。海外から修学旅行で来日して,新世界という大阪を象徴するような場所の夏祭りに参加できたら,良い思い出になるだろうな…と思い,「阪南大学へ行くのではなく,松村ゼミと一緒に新世界の夏祭りに参加するならば,受け入れられます」とお返事したところ,韓国側はOK,大歓迎とのことでした。

 夏祭り当日,韓国からの修学旅行生は9時集合で新今宮TICを見学してから,通天閣へ向かい夏祭りに参加し11時半まで過ごす,というスケジュールでした。
 松村ほか松川和矢(3)・橋田翔子(3)・許善美(3)ら4名のゼミ生が新今宮TICへ9時前に着くと,すでに観光バスが到着して待機していました。そこから降りてきたは,何と,制服姿の韓国女子高生軍団。人数は確認していたのですが,性別までは確認していなかったので,とても驚きました。
 新今宮TICにおける私たちの活動を簡単に紹介して,周辺のゲストハウス街を軽く歩いてから,通天閣へ。韓国からの女子高生21名は,新世界連合町会の事務所にて華やかな色のハッピ姿に変身して,炎天下のなか10時から11時半までお神輿を引っ張ってくれました。
 通天閣の真下を出発したお神輿は,新世界市場やジャンジャン横丁を通り,観光客から大注目を浴びていました。街行くおじさん方からは,制服姿の韓国女子高生らに「何や,何や,AKBが来たんか?!」との声もあがっていました。

 お神輿を引っ張りながら,新世界の地元の方々とも触れ合えたので,韓国の女子高生らにとっては,とても貴重な体験ができたのではないかと思います。ただし,炎天下という過酷な状況,昼からは京都観光へ向かうとのことでしたので,とても疲れた1日になったことでしょう。韓国女子高生らの頑張りは,地元新世界の方々も称賛されていました。
 さて,新世界。昼からは,韓国女子高生らに代わって,1回生女子の元気者,新城朱里,高橋由季絵,吉田知奈ら3名が参加。昼からの夏祭りは午前以上に華やかで,お神輿の引手も多様多彩…。スタイル抜群のレースクイーン,エール学園で日本語を学ぶ留学生,たくましいプロレスラー,日本橋から駆けつけたメイドさん,少年野球の選手たちなどなど。
 黄色いハッピ姿の松村ゼミ1回生3名は,メイドさんたちが引くお神輿の盛り上げ隊として活躍しました。最後の記念撮影は圧巻,何でもありの何でもこい,新世界らしいお祭りのフィナーレとなりました。
 何でもありの夏祭りのなかで,私の印象に残ったのは,必死に太鼓をたたいていた地元の子供たちと,それを熱心に指導されていた町内会の方々の姿でした。夏祭りの伝統を色々な外からの力も借りながら,しっかりと後世へ引き継いでいこう,という新世界の心意気を感じました。