新世界のイベント「ツムテンカク」にボランティアで参加して

「ツムテンカク」という言葉を聞いて,ピンと来る人はそう多くはいないことでしょう。ツムテンカクとは,5月25日(金)から27日(日)までの期間,新世界で開かれたイベントの名前です。
イベントの内容は,アート作品の展示と販売,ダンスや音楽などのパフォーマンスの披露,新世界の飲食店16店舗を食べ歩きする「ジルバル」などでした。2012年7月3日,新世界・通天閣は誕生100周年を迎えるので,それを盛り上げていこうと,大阪在住のデザイナーやクリエーターたちが中心となり,「みんなの想いを積み上げよう!」という意味を込めて企画されました。
ツムテンカク実行委員のなかに松村先生のお知りあいがおられて,その方々が新今宮TICに来られ,松村ゼミからツムテンカクにボランティア参加して欲しい,とお願いされたそうです。新世界・通天閣は松村ゼミがいつもお世話になっている地域,そこを盛り上げるためならば,ぜひとも協力しなければなりません。
そこで私たち松村先生の入門ゼミでも,このイベントを応援しようということになり,阪南大学国際観光学部の学生にも広くボランティア参加を呼びかけることになりました。

初めてのボランティア(レポート:1回生 野崎楓)

 私たちがツムテンカクのボランティアスタッフとして参加したのは5月26日(土)。集合は朝9時に通天閣の真下,竹村磨美,土居立佳,栃原智美,谷口真帆,野崎楓の5名と松村先生が集まりました。交通渋滞に巻き込まれた橋本知明が少し遅刻して合流,中川光華は昼過ぎからの参加で,合計7名の1年生がツムテンカクをお手伝いしました。松村先生はこの日,家族サービスDAYということで,私たちとは別行動で新世界界隈をブラブラされるとのことでした。
 集合してから新世界市場のなかにあるツムテンカク実行委員会本部へ行き,そこに荷物を置いてボランティア証をいただき,スパワールド前へ移動。この日はスパワールド前の空間で,「超(SUPER)★マーケット」というイベントが開かれたのですが,私たちはその受付けやツムテンカクのグッズ販売などを担当することになりました。これといった打合せはほとんどなく,私たちの方から何をしたらいいのか聞いたり見つけたりして動く,といった感じでした。

ボランティアでやったお仕事(レポーター:1回生 土居立佳)

ツムテンカクのボランティアでは,まずスパワールド前に集合してすぐに,パイプ椅子や机を運び,受付けあたりの形を整えました。それが終わると,私と竹村はツムテンカクのインフォメーション兼受付け,谷口・野崎・栃原・橋本はツムテンカクのTシャツやジルバッチなどグッズ販売を担当しました。
11時からジルバルというイベントのチケット販売が始まることになっていて,このイベントは朝日新聞で報道されたので人気が高く,11時前には多くのお客さんがチケット販売を並んで待つ状況でした。ところが,チケット販売の準備が遅れがちでお客さんを待たせ,一部のパンフレットは品切れとなり,本部へ取りに走るなどなど,バタバタの大忙しでした。
少し仕事に慣れて落ち着いた頃,昼からのボランティアスタッフが受付けに加わってくれたので,かなり余裕ができました。私たちは受付けを離れて,「超(SUPER)★マーケット」に出店されている方々のお手伝いにも行きました。仕事を与えられて動かされるという感じは全くなく,各自がその時々に自分で仕事を見つけて,ボチボチと楽しみながらお手伝いました。ボランティアは16時過ぎで終わり,私たちはその後,一般のお客となってツムテンカクのイベントを楽しみました。

松村先生からのひと言

1回生たちも楽しみながらイベントに参加できたようで何よりです。イベントは参加する側と企画する側で,関わり方が全く違います。国際観光学部で学ぶからには,参加する側だけではなく,企画する側の経験も必要です。 今回のツムテンカクのボランティアは,それを垣間見る良い機会になったのではないかと思います。ボランティアを楽しむコツは,あまり頑張ろうとしないこと。気楽に,気張らず,楽しみを見つけながら,他人のためでなく自分のために…,という心構えが大切です。 さて,この日は新今宮TICを運営するゼミ生らに子守りをしてもらい,西成での会合に出席したりしながらも,家族と一緒に新世界・通天閣界隈で遊び,ツムテンカクのイベントを楽しみました。ツムテンカクのイベントで,新世界・通天閣界隈は,いつも以上に風変わりなパフォーマーがいっぱい。新世界市場のアーケードで,蓑虫の姿でぶら下がっている人。コスプレで歩く若い女性,タマノイの「すしのこ」の宣伝で顔面を黄色にペインティングした男性など。子供たちに説明するのが大変でした。