Aチームのコンセプトは雨でも濡れないコース!!

メンバー(*がヘッド **がサブ)

松村嘉久(大阪市出身・教員)*,湯アコン(中国出身・3年)**,山崎育美(兵庫県豊岡市出身・3年),弘田愛美(高知県出身・1年),湯浅直哉(東大阪市出身・1年),水野巧基(天理市出身・1年),傍士莉菜子(高知県南国市出身・1年)

コース詳細(作成:弘田愛美・傍士莉菜子)

新今宮TIC 9:30発 →(徒歩)→ 9:35着 おたべや 9:50発 →(徒歩)→ 9:55着 通天閣 10:15発 →(徒歩)→ 地下鉄堺筋線恵美須町 10:20発 → 10:35着 地下鉄堺筋線天神橋筋六丁目駅 →(徒歩)→ 10:40着 大阪くらしの今昔館 11:15発 → 地下鉄谷町線天神橋筋六丁目駅 11:20発 → 11:25着 地下鉄谷町線東梅田駅 →(徒歩・地下道)→ 11:35着 HEP FIVE観覧車 11:55発 →(徒歩・地下道)→ 12:05着 地下鉄谷町線東梅田駅 → (地下鉄谷町線谷町四丁目にて地下鉄中央線に乗り換え,コスモスクエア駅でニュートラムに乗り換え)→ トレードセンター前駅 →(徒歩)→ 13:00着 コスモタワー展望台 13:25発 → トレードセンター前駅 →(コスモスクエア駅経由)→ 13:45着 大阪港 →(徒歩)→ 13:50着 サンタマリア 14:45発→(徒歩・なにわ食いしんぼ横丁)→ 15:15着 地下鉄中央線大阪港駅 → (阿波座駅で千日前線に乗り換え)→ 地下鉄なんば駅 →(徒歩)→ 16:00着 とんぼりリバークルーズ 16:25発 →(徒歩)→地下鉄御堂筋線なんば駅 → 地下鉄御堂筋線動物園前駅 →(徒歩)→ 16:45着 新今宮TIC

本来ならば…

本来ならば…6,170円のコースでした!! 意外と動けた??

雨に濡れないまち歩きはできたのか(レポーター:山崎育美)

お腹すいてない?! いきなりうどんですか!?

 今回,私たち松村先生率いるAチームは,3回生2名,1回生4名のメンバーで行動し,雨のなかいかに楽み,かつ出来るだけ雨に濡れないよう,地下道や施設内を通れるようなコースを選んで回りました。この日の天候は,ほぼ一日中雨で風も強い状態で,フィールドワークには少し残念な日でした。
 私たちは9時半に新今宮TICを出発。朝ごはんを食べていないメンバーがいたので,松村先生が馴染みのうどん屋「おたべや」へ誘いました。ここのうどんは松村先生のお薦めです。とても出汁が美味しく,大きな揚げの入ったキツネうどんが230円でした。松村先生曰く,「うどん屋とうなぎ屋は香りが勝負,出汁の香りで客を呼ぶねん」だそうです。そこで腹ごしらえして,まずは通天閣へ。
 早い時間でしかもこの天気なので,人も少ないだろうという判断から,最初に通天閣に行こう,ということになりました。結果は予想通り,いつも土日はエレベーター待ちの観光者が並び賑わうのですが,この日はスムーズに展望台まで登ることができました。晴れた日ならば,大阪市の南部をぐるっと一望できるはずの通天閣でしたが,雨天のため景色はいいとはいえませんでした。展望台では幸運の神様「ビリケンさん」が出迎えてくれました。階下にはお洒落なカフェや売店もあり,ルナパークのジオラマや昔の新世界や通天閣を紹介する写真や映像が展示されていました。色々と観光者を退屈させない工夫がありました。

天六からHEPへ!!

 通天閣を出てからは,天神橋筋六丁目へ移動。大阪では地名を省略して呼ぶことが多いそうです。天神橋筋六丁目は天六,上本町六丁目は上六とのこと。午前中に雨が止む様子もなかったので,雨に濡れず見学できる「大阪くらしの今昔館」へ行きました。ここは,かつての大阪の住まいや住まいと関わる文化などを学べるミュージアムでした。大阪の古いまち並みが実物大で再現されていて,江戸・明治・大正・昭和と昔の大阪の住まいと暮らしが,リアルな模型や資料で展示されていました。江戸時代の町家と街並みの再現,特に裏長屋の建物などが印象に残りました。大阪の生活風景や建築物も随分と変化しましたが,現在でもその当時の名残が大阪のあちらこちらに残っているそうです。
 次に,HEP FIVEの観覧車を目指しキタエリアへ行きました。東梅田に着いたのは11時半前くらい,地下道ばかりを通って移動したので,雨は完全に避けられました。しかし,地下道はとても複雑で,目印になる遠くの風景も全く見えないため,日本語が読めず大阪も知らない外国人が移動するとなると,とても大変だろうなと感じました。HEPの観覧車を15分間ほど楽しみましたが,これも予想通り,曇っていて眺めは良くありませんでした。晴天ならば,明石海峡大橋や生駒山も一望できるそうです。新しくなったJR大阪駅はよく見えました。

食べてばっかりです!!

 雨が激しく降っていたので,次も雨に濡れない所を目指そうとなり,ベイエリアのコスモタワー展望台へ向かいました。高さ252メートルで360度のガラス張りのタワーから見る眺めは,快晴であれば絶景なのだそうですが,土砂ぶりの雨で霧がかかり,景色は全く楽しめませんでした。私たち以外の観光客はカップル1組とすれ違っただけで,事実上の貸し切り状態。雨が降っている時で,サンセットタイムまでに入場すると,ワンドリンクのサービスが受けられるということで,私たちは展望台のレストランにて,ドリンクをいただき休みました。ここは結婚式もできる空間で,雰囲気もよく癒された感じがしました。でも,いたのは私たちだけ…。帰りがけに沖縄のお菓子サーターアンダーギーを松村先生が発見し購入,皆で回して食べました。
 そして同じくベイエリアで14:00出発のサンタマリア号に乗り込み,レストランでたこ焼きとカラアゲを食べながら,約45分間の船旅を楽しみました。途中ユニバーサルスタジオジャパンも見え,あっという間に時間が過ぎ休憩もできました。サンタマリアを降りた後は,天保山の「なにわ食いしんぼ横丁」へ。そこに松村先生お薦めの美味しいイカ焼きがあるそうで,おごっていただきました。いきなりの「イカ焼き15個」という注文に,店員さんは少しパニック。「先生,全員で14人ですけど」との山崎の指摘に,「わしが二つ食べんねん」とのお答えでした。

とんぼりリバークルーズはお薦めです

 天保山では外国人観光客も比較的見かけました。大阪港からは再び地下鉄で移動。松村先生はホテルのチェックインの準備があるので,少し早めに新今宮へ戻ると言われ,「後はアコンに任せたで」と地下鉄阿波座駅でお別れしました。私たちは,最後の目的地のミナミエリアへ。大阪を感じさせる「かに道楽」,「戎橋」を通り,「とんぼりリバークルーズ」に乗りました。これはアトラクション感覚で楽しむことができ,ガイドさんの面白いしゃべりを楽しみながら,道頓堀を往復しました。元気なガイドさんとのクルーズは,いかにも「大阪」っぽく,今日1日のアトラクションのなかで一番楽しめました。
 そして集合の17時にかなりの余裕をもって,地下鉄動物園前駅に到着。あっという間の周遊パスの旅が終了しました。今日私たちは,1日かけて全部で6施設を周りました。今回のフィールドワークは新今宮TICスタッフとして,大阪の観光地理知識を習得するのが,目的のひとつでした。少なくとも,自分たちが行動したエリアに関しては,具体的なイメージがわき,それぞれ感じるものもありました。

エリア限定の格安周遊パスがあれば…

 周遊パスでお得感をえたい,色々な場所を回りたいと感じている方には,今日のコースは,特に雨の日はお薦めです。しかし色々な場所へは行かず,時間をゆっくりかけて,そのエリアをじっくり見たい方は,お得感も満足感も少し欠けてしまうような気がします。周遊パスの価格を少し下げて,その代わりにエリアを限定するようなのがあってもいいな感じました。
 また自らが意識して行動することで,標識の有無の重要さを改めて感じました。外国人観光客の立場から考えると,目的地までの標識はやはり分かりづらい。標識の表記は主に日本語,あっても英語だけのところが多く,場所によっては中国語や韓国語の表記もありました。今年,私はタイのバンコクに旅行へ行ったのですが,全く逆の立場で,タイ語だけで書かれた標識がわからず,とても不自由しました。やはり,主に地図と標識を頼りに目的地を目指すので,日本でもその点にもっと注意を払えば,外国人旅行者の行動範囲もさらに広がると思います。私は大阪に住んでいながら,まだあまり大阪のことをよくわかりません。新今宮TICのスタッフで入った時は,何を尋ねられるかわからないし,思いがけない質問をされることもよくあります。外国人観光客の頼りにされるような対応ができるよう,もっと地理知識を広げ深めたいという想いが強くなりました。

フィールドワーク参加者からの感想

弘田愛美

 初めてのフィールドワークで緊張しましたが,とても楽しく大阪を知ることが出来ました。私が最も印象に残った施設は,大阪くらしの今昔館でした。江戸時代から昭和時代までの大阪を細かいところまで再現していて,県外から来た私でも昔の大阪の状況がよく理解出来ました。音声説明もあり,とてもわかりやすかったのですが,時間があまりなくてゆっくり見学できなかったので,次回はじっくりと見学したいと思いました。
 また,コスモタワー展望台では霧がすごくて景色は見えなかったけど,晴れた日ならきっとすごい景色が見えるだろうと思いました。私は良い観光スポットだと感じましたが,交通手段が不便なためか,お客さんが全くおらず,もったいないなと思いました。

水野巧基

 23日の大阪周遊パスを利用したフィールドワークでは通天閣,大阪くらしの今昔館,HIP FIVE,コスモタワー,天保山,ミナミを観光しました。 初めて行ったところも多く,大阪に初めて来る人の立場になって,観光施設をまわりました。なかでもコスモタワーは落ち着ける空間で,雰囲気も良くて,観光客だけでなく地元の大阪人が足を運んでも楽しめる施設だと思いました。
 ミナミで乗ったとんぼりリバークルーズは,ミナミを知り尽くしたガイドさんが,乗客に色々と質問して,乗客が答えるという参加型の観光を行っていて,雨のなかでも楽むことができました。

湯浅直哉

 僕はフィールドワーク活動に初めて参加しました。どんな事をするのか期待と不安もありました。初めにうどん屋さんに行きました。その店のおばさんと松村先生が知り合いで,その会話がとても面白かった。ただ食べるだけでなく,地元の人との会話によって,その土地の文化とか風習がわかるなあと感じました。
 通天閣や展望台からは,自分の住んでるまちを眺める事ができました。大阪とは第二の首都と言われていますが,意外と工場が多く,ビルも低く,あまり都会だとは感じませんでした。

傍士莉菜子

 23日は大阪のシンボル通天閣からのスタート。通天閣は何度も見たことはありますが,初めてのぼりました。展望台からは大阪市内を一望できました。次に向かった今昔館は江戸から昭和の大阪の住宅が再現されていて,昔の大阪にタイムスリップしたような感覚になりました。特に長屋が印象的で,昔の大阪の庶民の暮らしを想像して楽しみました。
 コスモタワー展望台は人が全くいなくて驚きました。高くて眺めも良かったので,人が少ないのは意外でした。夜は夜景が綺麗だろうな,夜にまた行ってみたいなと思いました。最後はとんぼりリバークルーズでは,道頓堀を船に乗って楽しみました。去年の夏のオープンキャンパスの際,国際観光学部主催のまち歩きツアーがあり,私も参加して松村先生の案内で,このクルーズに参加しました。去年のガイドさんよりも,今日のガイドさんの方が愉快で面白かった。1日中歩き回ってとても疲れましたが,たくさんの観光地に行くことができました。