16回目の感想…学園祭に模擬店を出店しました。

 こんにちわ。経営情報学部の伊田(「国際ビジネス論」、「eビジネス論」担当)です。
 去る10月31日(土)、11月1日(日)に大学祭がありました。私の3回生ゼミから、今回で16回目となる模擬店を出店しました。これまで経営情報学部の伊田ゼミでは、大学行事を大切にして、ほぼ毎年、大学祭の模擬店に取り込んできました。今回は、このことについてレポートします。

自身で考え、自分から行動する! −学生が主人公となるゼミ運営

 今回で16回目の模擬店ですが、これまで、「焼きそば」、「スイート」、「焼き飯」、「カフェ」「小物商」と、いろいろとやってきました。しかし、2度と続けて同じことはしたことがありません。今年は「ホットドッグ」でした。これは、私のゼミの運営方針ですが、学生が自主的にゼロから出発して、すべてを決定・運営するためです。だから、毎年恒例=同じ出し物・同じメニューを売りとする、クラブや他のゼミのやり方とは異なります。
 毎日は新しい!昨日と同じ今日は無い!これが私のゼミで出店する場合の考え方です。ゼミの学生は毎年、新しく入れ替わります。たった1度の学生生活、とても大切にしてあげたいのです。
 私は、前年までのことやアドバイスをすることだけに心がけます。すると、どうでしょう?学生たちは、本来自身が持っている力が目覚め、自分で考えて行動するようになるのです。もし、私(教員)がすべておぜん立てをして、一見「面倒見のよい」ことをすれば、そうした学生自身さえ気が付かなかった「真の力」を引き出すきっかけを見いだせず、結果として、学生の能力を壊すことになってしまうことでしょう。

4つのP?

 ゼミでは普段、「経営の原理」、「国際ビジネス」や「ITビジネス」について、学んでいます。必要があれば、「古典」も学習し、教養を磨きます。実は、この何の変哲もないオーソドックスともいえる学習こそが大事なのです。「基本的な思考」がこの中にすべて凝縮されているからです。
 今年は、学園祭ステージの近くに出店しました。場所(Place)によって、人の導線が異なります。時間ごとに立地によって売り上げが替わります。今年の3回生ゼミのホットドッグという商品(Product)は、学生たちが発案し、試食会を行い、4か月の準備をかけて売れるという商品に仕立て上げてきました。価格(Price)はどうでしょう?素材の原価、売値、高過ぎず安過ぎず、値下げの可能性も勘案し、(需要と供給による市場原理で)、現実の売上が決まります。そして、機能的でわかりやすく、明るい店舗の設営と、宣伝という販売促進(Promotion)が必要となります。この4つのPの組み合わせこそ、無意識に行いつつ、マーケティングで重要とされるポリシーミックスなのです。そして、売上報告はその日のうちに、スマホで全員が知ります。ITの深化は、すぐに情報共有されるのです。

頑張ることの大切さ、仲間との友情を育てる!

 とはいうものの、経験・ノウハウの引き継ぎがない素人集団ですから、当然失敗ばかりします。素材の調達や調理が間に合わない、○○君が来ない、運搬はどうする?お釣りの小銭がない、宣伝が不十分、お客さんを見逃してしまう、等々、いくらでも問題が起こります。  しかし、こうした失敗の連続した経験こそが、経営学の理論と結びつき、スマホのコミュニケーションを通して、「改善」という思考を生み出すのです。「失敗は成功のもと」とは良く言ったものです。  このプロセスで、連絡=コミュニケーションの大切さ、連係(チーム)プレー(=「分業と協業」)、適材適所(=「人的資源管理」)、時間の配分(=「作業効率」)、そして、何よりも大切な価値=頑張ること(=「モチベーション」)、仲間の存在(=「ヒトの価値」)に気が付くのです。  学生時代に、頑張ることの大切さ、達成感を得ること、そして、かけがえのない友情を育てること、どれも目先の利益よりも、大切なことです。

伊田ゼミ3回生の実際の声を掲載します

経営情報学部伊田ゼミ3回生嶺島可凜(ミネシマ カリン)

 学祭で模擬店を出店し、ホットドッグを売ることになり、どういう風に売るか、利益計算やセット内容をみんなで話し合ったり、買い出しを分担して皆が協力して動いてくれたことを、私はとても嬉しく感じました。
 初日は物の準備不足や人不足から回し方まで反省することが多い面もありましたが、慣れてくるにつれスムーズに仕事ができるように徐々に工夫をすることができました。思ったように売れない時に早い段階で値下げの判断を出してくれた友達のおかげで売れるスピードも早くなり、その判断に助けられました。
 二日目は初日の反省を生かして宣伝面では声出し、動いて売り込みをするなど積極的に行動し、調理面でもスムーズに仕事が行えるように改善することができ、順調に売ることができました。ラストスパートでは全員が本気でそれぞれの仕事に取り組めていたと思います。
 改めて、物を売る難しさ、お店を出す難しさを感じることができたことはとても良い経験です。周りを見る余裕やお客さんからの見え方、他のお店の様子など、視野を広く持つことが大事だと感じました。そして私個人の反省として人に指示を与える難しさを何より痛感しました。バタバタしていると口調がきつくなってしまったり説明不足で伝わっていなかったりということがあり、反省しなければと思いました。そして、もっと一人一人が上手に動けるようにするのに、どうすればいいのか、どういう言い方が必要なのか、いろいろと考えさせられました。
 私はみんなで頑張るというのが苦手で学祭に参加したことがなかったのですが、夜遅くまで準備のために家を貸してくれた友達や朝までアルバイトで仕事した後に一日中頑張って売ってくれた友達、自分の時間を削って買い出しに行ってくれた友達、担当の時間が過ぎても働いてくれた友達、たくさん知り合いを呼んでくれた友達、なにより学祭のためにみんながしっかり時間を作ってくれたことに対して、協力して頑張るのも楽しいと思うことができました。
 私のゼミは他のお店よりもたくさん仕入れている分、利益はあまりなくても、頑張りと売れた個数はダントツ1位だと思ってます(笑)。来年、もしお店を出す機会があれば全力で頑張ります。本当に皆さんお疲れ様でした。ありがとうございました。

経営情報学部伊田ゼミ3回生中本雄太(ナカモト ユウタ)

 阪南大学創立50周年という記念すべき今年の学園祭に伊田ゼミとして模擬店を出店する事になりました。僕自身、学園祭での模擬店出店は初めての経験です。しかし2日間という短い期間ではありますが、経営を学んでいる経営情報学部の伊田ゼミとして、模擬店を出店するという事は実践的で良い経験になると思い出店に賛成しました。満場一致で出店が決まり、みんなで意見を出し合った結果、伊田ゼミからはホットドッグを出品する事になりました。
 どこで材料を仕入れるのが安いのか、ホットドッグを販売しているお店はどれぐらいの価格帯で販売しているのか、利益を効率よく出すにはどうしたらいいのか、などを重点的に討論し、みんなでリサーチしているうちに、微々たるものですが、「あぁ、店舗を経営するってこういう事なんだ」と実感できるようになり、それと同時に経営する側の難しさや厳しさを痛感しました。
 試食会を催し、クオリティと価格帯の設定を再度確認しながら当日に向けて準備を重ねていましたが、結局最終決定をしたのは学園祭前夜の事でした。

 そして、とうとう学園祭1日目が始まりました。期待に胸を膨らませ販売を開始しましたが、その期待とは裏腹に売れ筋は中々伸びず、結局1日目の売り上げは当初想定されていた半分以下。これほど難しいものだとは誰もが予想していませんでした。
 学園祭2日目、1日目の経験をもとに販売の方法を改善した結果、いきなり売り上げが伸びていき、初日で不安に押し潰されかけていた期待がどんどん高まっていきました。それと同時にメンバーの活気も良くなり、自然とお客さんも集まってくるような気がしました。お客さんが居なくなるまで諦めず粘り続け、最終売り上げを計算した結果、1日目の約4倍の売り上げを出す事ができました。「方法を改善するだけでここまで変わるものなのか!」と思いましたが、あのまま不安に押し潰され、改善すらしていなかったらこの結果を生む事はできなかったでしょう。
 最後は達成感もあり、良い形でこの記念すべき学園祭を終える事ができました。
僕がこの2日間で学んだ事、経験した事はその達成感に匹敵するぐらい大きな収穫だったと思います。そして何より大学生生活の良い思い出になりました。
 学園祭を運営して頂いた学祭実行委員の方並びに、ホットドッグを購入して下さった皆様、本当にありがとうございました。