経済学部3年生:石原遼大、長谷陸矢、平山佳世

 経済学部豆本ゼミでは、例年、フィールドワークを中心に据えたゼミ活動を行っています3年生のゼミでは学生自身で研究テーマを決めて企業訪問を行っています。今回私たちはサウナブームが続くなか、近年注目が集まっている個室サウナ・プライベートサウナについて調査しました。
 6月28日には、個室サウナとと(大阪市中央区)を訪問し、代表のシータ氏にお話しを伺いました。美容師が本業のシータ氏によると、大阪は人口が多いにもかかわらず、人口100万人当たりのサウナ施設数は全都道府県中46位目であり、サウナブームのなか大きなビジネスチャンスがあると考えられたそうです。そこで、今年5月にライバル店も少なく大阪の中心地である心斎橋に個室サウナ店を開業されました。客足は順調で開業する際に受けた金融機関からの融資も順調に返済できそうであるとのことでした。完全予約制で男性専用のプライベートサウナが多い中、同店は女性客も受け入れており、顧客の8割が男女のカップル客だそうです。美容師であることも活かし女性客向けのアメニティなどにも力を入れているとのことでした。
 7月11日には、MENTE梅田店(大阪市北区)を訪問し、従業員の岩城氏と杉島氏にお話を伺いました。MENTE梅田店は、2022年の2月にオープンした男性専門の個室サウナです。同店ではサウナ以外にもメンズ美容・スパエステを行っており、身も心も整える環境を整えているそうです。店舗は完全予約制で立地が北区茶屋町であることもあり、仕事終わりに来店される方が多いとのことです。同店の一番のこだわりは接客とのことで、来店した顧客にワクワクを与えられるような接客をしていきたいとのことでした。今年の夏には新しい店舗もオープンするとのことで大阪をはじめ今後は、男女共用サウナも含め全国展開を視野に入れているとのことでした。
 同じ個室サウナ・プライベートサウナといっても立地や経営戦略によってターゲットとする客層も変わるなど非常に興味深い調査結果となりました。(今回の調査では、阪南大学学会の補助を受けて実施しました)