経済学部3年生:清家大輝、谷向萌、山本亮太、菊池梓沙

 経済学部豆本ゼミでは、例年、フィールドワークを中心に据えたゼミ活動を行っており、3年生のゼミでは学生自身で研究テーマを決めて企業訪問を行っています。今回私たちは縮小を続けるボウリング業界における集客策について調査を行いました。
 7月11日には、ボウルアロー松原店(松原市)を訪問し、支配人の石井氏にお話を伺いました。ボウリング業界は、1970年代のブーム以降縮小し続けており、顧客の数は減少し続けているとのこと。同店では顧客の年齢層は高齢者、なかでも競技者の割合が多く、常連客と一見客の割合は7:3と常連客が圧倒的に多いとのことでした。常連となっている高齢者の顧客は、ボウリングが生活の一部となっており、ほぼ毎日通っている人もいるとのことでした。同店では健康意識が高く、ボウリングブームを経験した世代である高齢者をターゲットにしており、同店で開催しているボウリング教室に通っている方も高齢者が中心とのことでした。
 7月19日には心斎橋サンボウル(大阪市中央区)を訪問し、支配人である栗本氏にお話を伺いしました。心斎橋サンボウルはボウルアロー松原店とは異なり、都心部に立地していることや、周辺に立地する企業との繋がりがあることから、企業の団体客を主なターゲットにしているそうです。同店では高齢者の顧客の割合もそれなりに高いそうですが、団体客を呼び込むために企業に対する積極的な営業を行っているそうです。個人客と比較して企業の団体客のほうが割引などのキャンペーンが少なく、一度に多くの方がプレーしてくれるため利益が大きいとのことでした。しかし、今後は高齢者や若者の集客にも力を入れていきたいとのことでした。
 ボウリング業界では、生き残るために立地や各施設の強みを生かして顧客を呼び込むために様々な工夫をしていることを学ぶことができました。(今回の調査では、阪南大学学会の補助を受けて実施しました)