経済学部3年生:林駿斗、兼元真都、宮下まどか、篠原大輝

 経済学部豆本ゼミでは、例年、フィールドワークを中心に据えたゼミ活動を行っており、3年生のゼミでは学生自身で研究テーマを決めて企業訪問を行っています。今回私たちはカラオケ店の集客に向けた取り組みについて調査を行いました。
 6月6日には、カラオケLIVE堺市駅前店(株式会社第一関西、堺市北区)を訪問し、店長の永井氏にお話を伺いました。カラオケLIVEでは、全店舗共通で〇〇周年記念ポスティングのチラシを持参することによる割引、Twitter、Instagramのフォローによる100円引きを行っています。また、同店では、夜は周辺の人通りが少ないため、深夜料金を安くするなどのサービスを行っているそうです。最近では、(テレビにスマホ画面を映せる)ミラーリングテレビの導入や、大画面でLIVE映像を観賞できるサービスも行っているそうです。集客を効率よく行うには、お店の回転率を上げることも重要です。同店では今後、回転率を上げるためにフリータイムよりも3時間パックを活用してもらうことを進めていくそうです。
 7月5日には、京都市中京区にあるジャンカラ(株式会社TOAI)を訪問しました。営業企画部の世良氏によると、同社ではTwitterなどのSNSを使い集客を行っていますが、その際に、面白可笑しい砕けた文章表現を使うことによって大きな反響を得ることに成功し、集客効果を高めることができたとのことでした。また、Barのコンセプトを用いたジャンカラ天王寺BAL店(大阪市天王寺区)や、本場のアジア料理を提供しているジャンカラアジア天満店(大阪市北区)、スナックをモチーフにしたジャンカラディープ布施店(東大阪市)のような個性的なコンセプトの店舗を出店して、他のカラオケチェーン店との差別化を図っているとのことです。
 ジャンカラは企業規模の大きさを生かし、様々なコンセプトのユニークな店舗を出店するなどして広い客層のニーズに応えるような集客戦略をとっており、これに対しカラオケLIVEは店舗の立地する地域に適した価格設定やキャンペーンなどで集客を行っていることがわかりました。(今回の調査では、阪南大学学会の補助を受けて実施しました)