株式会社池田泉州銀行アジアチャイナ推進部を訪問しました(経済学部三木ゼミ 3年生)

 2015年6月17日(水)、経済学部の三木ゼミ3年生は、株式会社池田泉州銀行アジアチャイナ本部を訪問し、アジアチャイナ推進部調査役の岩本圭司さんからにお話をうかがいました。
 池田泉州銀行は約5年前の2010年5月に旧池田銀行と旧泉州銀行が合併して誕生、大阪・兵庫に本店のある地銀の中で貸出残高・預金残高共に1位の、大阪を代表する地方銀行です。地方銀行ならではの、地域へのお役立ちを経営の最重要事項としており、経営戦略の柱である成長(独自)戦略として「アジアチャイナ」「先進テクノ」「プライベートバンキング」を挙げています。今回訪問させていただいたアジアチャイナ本部はアジアチャイナビジネスのサポートを提供しています。

Win-Winのビジネスを展開したいと思いました 3年生 李 章徳

 今回、私は大阪市北区にある池田泉州銀行本店を訪問し、アジアチャイナ本部アジアチャイナ推進部調査役の岩本圭司さんから顧客向け海外事業サポートについてお話をお聞きしました。アジアチャイナ本部は拡大する海外ビジネスニーズに対して海外進出・展開サポート、販路開拓・仕入先開拓、外貨建て融資・現地法人向け融資など様々な面で海外進出希望の企業や販路開拓希望の企業に対してサポート、アドバイスをしています。
 海外ビジネスのサポート事例として、堺市と連携してのベトナムへの事業展開支援があります。具体的には下記のような3ステップで実施されました。

  • 1. ベトナムビジネスの動向、現地での販路開拓のポイント、進出企業の成功例、事業開始に至るまでの留意点等についての講演実施。

  • 2. 堺市、ホーチミン、ハノイの3ヶ所をTV会議システムで結び、販路開拓セッションとものづくりセッションの2部構成で情報・意見交換や企業紹介プレゼンテーションなどを実施

  • 3. 進出を検討する企業は工業団地や進出日系企業などを視察。また販路開拓・生産委託を検討する企業はステップ2のビジネス交流TV会議で出会ったべトナム企業等と商談会を実施。

これ以外にも海外進出にともなう資金は現地法人向けにドル建て・現地通貨建てで企業に貸し出しをするクロスボーダーローンを提供し、現地法人にとって資金調達の選択肢を増やすなどのメリットを提供しています。また、池田泉州銀行保証による現地銀行からの借り入れも可能で資金面でもサポートが充実していることを知りました。
 このように情報提供から具体的な進出サポートまでやっているということをお聞きしました。私は今回訪問する前までは正直ここまで地方銀行が中小企業をサポートしているということはまったく知りませんでした。しかし、今回の訪問でその事実を知り、ほんとうに良い仕事をされていると思いました。私も将来、池田泉州銀行のように自分と企業の双方が喜ぶことが出来るようなWin-Winのビジネスを展開したいと思いました。

地方銀行の強みを目の当たりにしました 3年生 松本 光司

 今回私たちは池田泉州銀行を訪問しました。お話を伺ったアジアチャイナ推進部は海外へ進出する中小企業への支援を行っているところです。私の中で銀行とは、ただただお金を借りたり、預けたりするだけの場所というイメージでしかありませんでしたが、事実は大きく異なりました。
 アジアチャイナ推進部は池田泉州銀行の中で最も力を入れて取り組んでいる部署の一つであり、アジアへの海外進出を考えている企業へのセミナー等も取り行っています。中でも個人的に驚いたのが、現地法人とのTVを用いたリアルタイム会議です。実現できるほどの技術があることは知っていましたが、実際に(しかも会議の場で)使用されていることに心躍りました。銀行は信用が命という言葉があるように、他のコンサルタント企業以上に、懸命に海外進出のためのサポートを行っていることがうかがえました。また、進出後の現地企業との連携のサポートもきちんと対応していて、一銀行がここまで日本の企業の海外進出に貢献している実態に感動しました。
 地方銀行では今後より一層、金融関係の内情を知っている人材だけではなく、グローバル人材が必要になってくるのではないかと思われます。私自身も、現在習得しているグローバルの知識を活かすことができるので、地方銀行は就職志望先の一つとして考えています。自分にできることは何なのか、ということをしっかり見据えた上でグローバル人材に必要なスキルを会得していきたいです。

【ご参考】