江崎グリコ株式会社「江崎記念館」を訪問見学しました(経済学部三木ゼミ2年生)

 2014年11月26日(水)、経済学部の三木ゼミ2年生は、大阪市西淀川区にある江崎グリコ株式会社「江崎記念館」を訪問見学しました。
 三木ゼミは、グローバル人材を育成する「グローバルキャリアプロジェクトゼミ」であると同時に、民間企業出身の教員が指導するという特色を活かし、企業/行政/地域との接点をできるだけ多く持つようにしています。今回は2014年度第10回校外学習となります。
(注:写真の「道頓堀グリコネオン展」は期間限定の企画展で、2014年11月末で終了)

江崎記念館とは

 江崎記念館は江崎グリコ株式会社創立50周年記念事業の一環として、従業員に創業の志を伝え、社業の発展に寄与することを目的に昭和47年3月に設立されました。館内には創業以来の江崎グリコのあゆみに関する資料、製品をはじめ、創業者江崎利一さんゆかりの品々が展示されています。江崎グリコ本社敷地内(最寄駅:JR神戸線塚本)にありますが、従業員の研修用としてだけでなく広く一般にも公開されており、見学させていただくことが可能です。

自身の未熟さに気付くことができました/ 2年生 松本光司

 今回の校外学習は、株式会社江崎グリコの本社敷地内にある、江崎記念館を訪問しました。
 訪問前は、以前「大阪企業家ミュージアム」を訪問した際に、江崎利一さんの生涯をご説明いただいたので、同じような内容を聞いても新たな学びはないのではないのかと、内心少し不服な気持ちでいました。しかしその気持ちは、見事に(良い意味で)裏切られました。
 企業の敷地に入る時は、正門に保安がいて誰が何時に入ったかが分かるようにきちんと管理されていて、さすが大企業だと感じました。
 江崎記念館の中は、賑やかで来る人をおもてなしするように作られているのではという想像とは違い、展示品が「飾られている」というよりも「保存されている」という感じでした。後でご説明いただいたのですが、江崎記念館は一般大衆向けではなく、社員のために作られたものであると知りました。企業が変革していく時には「ルーツ」が大切であることから、この江崎記念館で江崎グリコの創業の精神(ルーツ)を知り、また伝承していくことが設立の目的とのことです。展示品の中には歴代のグリコの看板や「グリコ」の付属品である多種類のおもちゃ、江崎利一さんが高等小学校に通っていた時、友人の教科書を書き写しさせてもらったもの(現物)などが展示されてありました。特に書き写した教科書の文字は縦横きっちり揃っていて、私には到底真似することができないと感じました。

 今回の訪問で、とても印象に残ったことが2点ありました。1点目は江崎グリコの代表とも言えるお馴染みのお菓子である「グリコ」ができ、大衆に広まるまでの過程です。「健康」の部分に着目し、グリコーゲンを取り入れたお菓子にこだわり抜いたこと、類稀なる発想力でハートの型版を作ったこと、お金を入れればグリコが出てきて、数十秒の映画を見ることができお釣りも戻ってくるという自動販売機を導入したこと、「健康」とは食べることと遊ぶことだと考え、おもちゃをセットにして販売するようにしたこと、これら全てに圧倒されました。特に自動販売機は実際に当時のものの復元品が展示されており、チャンバラ映画が流れているところを目にすることができました。スマートフォンなどが普及している時代に生きている私でさえ感動したので、当時では本当に子どもたちや大人でさえも虜にした自動販売機なのではないかと思いました。
 2点目は江崎利一さんが栄養菓子「グリコ」を試験販売した時既に40歳近く(39歳)だったこと、戦後全てを失ってもグリコの名前が大衆の中にある限り復活できると考え、立て直したことです。グリコーゲンというものが大衆に馴染むのかさえ分からないのにもかかわらず、必ずできるという自身の強い意志の元、商品化に成功したことから、夢を貫くには強い意志が必要だということを実感させられました。当然ながら他にも要素はたくさんあるとは思いますが、いくつになっても何年かかったとしてもやり抜く覚悟がなければ成功しないのだと思いました。
 私にも夢がありますが、訪問前までは覚悟や強い意志というものが全く足りていなかったと痛感しました。幸いにもまだまだ年齢的にも若く、これからの努力次第では夢を叶えることも可能であると思うので、必要な知識を身につけ、強い意志と覚悟を持つことを忘れずに、江崎利一さんを始め、たくさんの偉大な方々を見習って、自身の人生に挑戦していきたいです。

江崎利一さんの生涯から元気をいただくことができました / 2年生 李 章徳

 今回、私たちは11月26日に江崎記念館を訪問見学しました。この訪問で創業者江崎利一さんの生涯を知ることができたとともに、年齢を重ねても常にチャレンジし、社会に貢献する姿に感動させられました。
 見学の冒頭、DVDや館内にある展示物などを通して、江崎利一さんの生涯について紹介を受けましたが、それは「どうすれば人の役に立てるのか?」ということを常に考えチャレンジしてきた生涯でした。江崎さんの生家は薬屋であり、そういったことから人の役に立ちたい気持ちが人一倍強かったのでしょう。当時、江崎さんはワイン事業で成功を収め一生を通して暮らしていけるだけの財産を手に入れました。当時であれば十分な財産があれば田舎に隠居して暮らすという選択をしてもおかしくないのですが、江崎さんは新たなビジネスにチャレンジすることに決め、そのビジネスの成功が現在の江崎グリコでした。
 江崎さんは新たなるビジネスに着手する上で牡蠣の煮汁に注目しました。牡蠣の煮汁は普通捨てられるのですが、江崎さんは薬業の知識を持っていたので牡蠣の煮汁にはグリコーゲンが入っているに違いないということを確信し、九州大学の研究室に鑑定してもらった結果、多量のグリコーゲンが含まれていることがわかりました。それをお菓子に入れてみてはどうだろうかということで現在の「グリコ」が誕生しました。グリコのパッケージに書かれているゴールインマーク(ゴールしたときのアスリートの姿)にもしっかりとした意味があり、子供たちがかけっこをして一番になったときの姿をイメージして作られました。他社よりも目立つパッケージとトレードマークによる差別化でグリコという名称をより覚えやすくしました。
 当時新しいビジネス(栄養菓子「グリコ」の試験販売)に着手した年齢が39歳、江崎さんはこの年齢で何事にもあきらめずにチャレンジしました。また、江崎グリコは戦争で工場が全焼してしまいます。終戦時江崎さんは既に63歳で、会社員なら既に定年退職している年齢でしたが、焼け跡の中から出直しました。全ては「人びとの健康増進に役立てる」という大目標のためでした。
 私は、今回の訪問で江崎利一さんのみなぎる力に元気をもらうことができました。また、「他社と差別化を図ることの重要さ」を今回の訪問で学ぶことができました。

【ご参考】