2018年10月22日(月)、経済学部三木ゼミ2年生は「ものづくり中小企業と大学生の求人求職ミスマッチ解消の取組み」の一環として、株式会社中田製作所生産管理課の若手社員2名をお招きし「中小企業で働くことの魅力」についてのご講演をいただきました。なおこのご講演は「グローバルビジネス論b」(三木担当)の受講生も併せて聞かせていただきました。
 株式会社中田製作所は昭和52年創業、アルミ専門の精密部品機械加工メーカーとして高品質で魅力ある製品をお客様にお届けしています。納品先は液晶・半導体・産業用ロボット・医療機器など多岐に渡り、特に近年はアルミを含む幅広い金属材料に対する超微細加工技術の開発に成功。平成19年(2007年)と平成25年(2013年)には内閣総理大臣表彰「ものづくり日本大賞」優秀賞に選ばれるなど、大阪を代表するものづくり企業です。
 以下に今回のご講演で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。

大谷 篤矢 さん (経済学部2年)

 今回の授業で最も印象に残ったことは、中小企業に勤めることのメリットです。私はスーパーやコンビニなどの小売・物流関係に就職したいと思っています。今私がアルバイトしているスーパーだと店だけで100人以上が働いていて、朝・昼・夜でそれぞれ働いている人も違うので、従業員が全員顔見知りという中田製作所さんのお話を聞いてとても新鮮に感じました。社内行事の様子も楽しそうで、人との距離が近いのもいいなと感じました。私はアルバイトなので残業や早朝出勤はないのですが、アルバイト先の社員さんは普通にサービス残業をしていたりして、こんなに長時間働くことになると思うと「社会人になりたくない」と思っていました。しかし福利厚生のお話を聞いて、中田製作所さんはホワイト企業だと感じました。ニュースやインターネットでブラック企業の話を聞いたりしているので、中田製作所さんのように有給や残業時間がしっかり決まっている企業が実在しているということに驚きました。他にも社長との距離が近いというのが中小企業ならではだと思いました。大企業だとちょっとした役員でもめちゃめちゃ偉いというイメージを持っています。私のアルバイト先に本部の役員が来たりすると、社員の人たちがペコペコしていて、社長は雲の上の存在だと感じていたので、社長との距離が近いというのがイマイチ想像しにくかったです。
 今回のお話を聞いて、中小企業について理解できたので、就活の時には少し考えてみたいと思いました。

古川 れい さん(経済学部2年)

 私は今日、この講義を聞いて、将来のことについて深く考えさせられました。「中小企業」というテーマでいろいろなお話や仕事内容をお聞かせいただきましたが、一番印象的だったのは中小企業と大企業の差です。私はこの講義を聞くまで、企業を勘違いしていました。私は中小企業より大企業の方が良いイメージを持っていたし、仕事内容も大企業の方が忙しそうという勝手なイメージを持っていました。しかし今日のお話を聞いて、中小企業でも大企業と変わりはなく、中小企業だからといって全く仕事内容が簡単なわけではないし、むしろ中小企業が、私の生活に必要不可欠なパーツなどを作り出している、とても大切な役割を果たす会社なのだと思いました。どれだけ小さな会社でも大企業だとしても、ちゃんとした会社があり、それは経歴より大事なものをたくさん身につけることができそうだなと感じました。
 将来、と言ってももうすぐ始まる就職活動ですが、大企業にこだわることなく中小企業についても深く興味が湧きました。小さなものでも大きなものでも作り上げていく価値は同じなのだとわかりました。就職活動をするにあたって大変ためになる講義になりました。

匿名希望 さん(経済学部2年)

 今日のお話を聞いて、中小企業の印象は本当に良くなった。私の中での「中小企業のイメージ」は、ブラック(主に残業など)な会社だと思っていた。しかし、今日の中田製作所さんは、残業時間が決められていたり、オリジナルの福利厚生もあったりして、働く側の気持ちを考えている企業なのだと感じた。記念日休暇など今まで耳にしたことがない言葉が出てきて驚いたが、41年間会社を存続できているのはこのような独自の考え方を持っていることも理由の1つなのだと思った。
 私が今日、確実に「中小企業に就職したい」と思ったきっかけは、社員が少ないということで1人1人が自分の仕事に責任を持って取り組めると思ったからだ。お客様に対してすぐに対応できることや、社長との距離が近いというのは、自分自身の成長につながると思った。大きな会社にしかできないこともあると思うが、中小企業で自分をもう1ランク上げることが今後の自分には必要だと、今日のお2人のお話を聞いて感じた。

ご参考