2018年5月7日(月)、経済学部「グローバルビジネス論a」(三木担当)では、第一交通産業株式会社代表取締役社長の田中亮一郎様をお招きしご講演をいただきました。

田中亮一郎様 ご略歴

昭和34年生まれ(満59歳)
昭和57年 3月    青山学院大学経済学部経済学科卒業
<職歴>
昭和57年 4月    全国朝日放送株式会社(テレビ朝日)入社(平成6年6月退社)
昭和60年 7月    第一交通産業株式会社 取締役(非常勤)
平成 6年 7月    第一交通産業株式会社 取締役(常勤)
平成 7年 5月    第一交通産業株式会社 専務取締役
平成 8年 5月    第一交通産業株式会社 取締役副社長
平成 9年 2月    第一交通産業株式会社 代表取締役副社長
平成13年 6月    第一交通産業株式会社 代表取締役社長(現任)
<公職>
平成20年 5月    一般社団法人 北九州タクシー協会 会長(現職)
特例社団法人 福岡県タクシー協会 会長(現職) 
平成20年 6月    一般社団法人 全国自動車無線連合会 理事(現職)
一般社団法人 九州タクシー無線協会 理事(現職)
平成21年 7月    社団法人全国乗用自動車連合会 地域交通委員会 委員長(現職)
            (現 一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会)
平成22年11月    北九州商工会議所 副会頭(現職)
平成23年 1月    公益社団法人西日本産業貿易コンベンション協会 理事(現職)
            (現 公益財団法人 北九州市観光コンベンション協会)
平成24年 5月    九州乗用自動車協会 会長(現職)
            一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会 副会長(現職)
平成26年 6月    公益社団法人北九州市観光協会 会長
(公益社団法人西日本産業貿易コンベンション協会と合併)
平成27年 4月    福岡経済同友会 副代表幹事 就任(現職)

 以下に今回のご講演で得られた、学生たちの気付き(一部)を紹介します。

国際コミュニケーション学部 2年 江口 佳織 さん

 今回第一交通産業株式会社社長の田中さんのお話を聞かせていただいて、私は2つのことの大切さを新たに知ることができました。1つ目は、自ら機会を作ることです。お話の内容にもあったように、タクシーを利用してもらうために不動産業を始め飲食ビルを作り、顧客を得る、またミャンマーや沖縄で新たな事業を開始する際には社内の立候補者を優先し、自ら機会を作る場を提供しており、それに立候補することによって自分自身の将来や未来が大きく変わった人がいる。これらを聞いて、私は自ら機会を作るとやる気も出て、新たな効果を生むことができるということを知った。2つ目は、定期的に一般市民の声を聞くというお話から、世論の大切さを知った、普段一般の人が感じている不満や感謝を知ることができ、改善できたり励みにできたりするのでとても良い方法だと思った。
 この機会がなければタクシー会社について何も知らないままだったと思うので、今回のご講義を聞けて良かったと思います。

経済学部 2年 山下 拓人 さん

 今回のお話を聞いて一番驚いたことは、様々な会社と連携しながら会社を大きくしようとする貪欲さです。タクシー会社で不動産もやっているというのはすんなりと理解できましたが、介護までやっているというのはさすがに自分で考えるだけでは理由がわかりませんでした。1つの例として沖縄のバス会社の件をお話してくださいましたが、再建のために打った手1つ1つが凡人の自分には思いつかない、しかし合理的な手段だと思いました。沖縄とちょうど繁忙期が逆になる北海道のバス会社と提携することで人材不足・仕事不足を解消したと聞いた時は、パズルが完成したようなスカッとした思いでした。
 海外展開をしている話も印象的でした。ミャンマーに進出し、整備工場がないから作るといった、発展途上国と「そこに無いものでニーズがあれば作って儲ける」という第一交通さんは相性がいいのかな、と感じました。
 お話の最後の方で、病院を再建したというお話を聞くと、もはやタクシー会社の域をはるかに超えていて、自分の頭では追いつけませんでした。とても共感でき、自分が起業することがあればぜひ参考にしようと思います。
 人の上に立つ人間は凡人とは違う視点で物事を見ているのだな、と感じさせられた講演でした。

経済学部 3年 香川 鴻旭 さん

 田中亮一郎さんのお話を聞いてまず思ったことは「面白い」「面白くない」という言葉を頻繁に使うところです。実際どうなのかわかりませんが、私が想像するに、田中さんは全てが「儲かる・儲からない」というお金の問題ではなく「ここをこうしたらどうなるだろうか?」といった探求心もあったのだと思います。つまり、この言葉から得られたことは、何事にも恐れず挑戦していくことが最も大切なのだと思いました。田中さんは、最も重要なのは「気付く」ことだとおっしゃっていました。田中さんはきっと気付いた上でそれに対して挑戦を重ねていったことで、今のような会社に成長させたのだと思いました。
 そして、私が最後に感じたことは、成功とはやはり新しいことを見つけることから来るものだということです。どの職業でもこれが成長の一歩となることが、今日のご講義でわかりました。

経済学部 2年 岡本 大輔 さん

 私は足が悪く、足のリハビリに行く時やすごく雨が降っている時などに、地元でずっと第一交通産業さんのタクシーを使わせていただいています。いつも運転手さんに親切にしていただき、電話を掛けたらすぐに分かっていてくださり、すぐに自宅まで来てもらってとても感謝しています。第一交通さんはタクシーだけではなく多方面に事業を展開されているのは初めて聞きました。田中さんの沖縄やミャンマーでのお話を聞いて思ったのは、田中さんは会社は大きくするのも大事だけれど、地域の人のことを考えて事業を行っていてすごいなと思いました。動画を見せていただいた時に沖縄のバスのお話がありましたが、働いている人達が本当に仕事が楽しそうだなっていうのが伝わってくるような感じがしました。生活面のことも考えて、どうやったら地域の人がより良い暮らしをできるかというのを考えておられてすごいなと思いました。
 今日は貴重なお話をありがとうございました。