ドイツ語ってどんなことば?

 Guten Tag!阪南大学でドイツ語とドイツ語圏文化を担当している細川裕史です。10月の阪南経済NOWでは、阪南大学におけるドイツ語学習について紹介します。
 ドイツ語は、その名のとおりヨーロッパ最大の経済大国であるドイツ連邦共和国のことばです。ドイツ語は、全世界で1億人くらいが母語として話していて、世界的にみても使用人口の多い有力な言語ですが、ほとんどの日本人にとっては「大学でチョロっとかじる」ていどの言語です。英語のように中高6年間みっちり教わるわけでもなく、英語や中国語とちがって大阪ではほぼ耳にしない。
 だから、「ドイツ語」と聞くと、なんだか遠い世界のことばのように感じるかもしれません。ですが、「アルバイト」(Arbeit)や「ゼミナール」(Seminar)など、みなさんにとって身近なことばも、実はドイツ語なんですよ。

ドイツ語の授業ってどんなかんじ?

 ドイツ語は英語の兄弟のような言語なので、英語の知識を使って学ぶことができます。たとえば、「彼はボールを持っています」は英語だと“I have a ball.”、ドイツ語だと“Ich habe einen Ball.”に、「私は学生です」は英語だと“I am a student.”、ドイツ語だと“Ich bin Student.”になります。ねっ、似てるでしょう?
 もちろん、授業では、英語の苦手な人もついていけるよう、基本的なことから学んでいきます。初級クラスの「ドイツ語Ⅰ」では基本的な文法を学び、「ドイツ語Ⅱ」では(ソーセージやビール以外の!)ドイツ文化に親しみながら、ドイツ語を使ってコミュニケーションをとる練習をします。目標は、みなさんが1年後に、旅行のさいに使えるような簡単なドイツ語会話ができるようになっていることです。
 また、上級クラスとして、コミュニケーション能力の向上を目指した「ドイツ語Ⅲ」と「ドイツ語Ⅳ」が、隔年で開講されています。

ドイツ語圏に行ってみよう!

 ドイツ語にかぎらず、語学力というのは筋肉のようなものです。使えば使うだけ伸びていきます。最近では、Facebookで知り合った人とスマホでSkypeとか、手軽にドイツ語圏の人とコンタクトをとることができますが、やはり、コミュニケーション能力を高めるには、短期間でもドイツ語に囲まれて過ごすに越したことはありません。
 僕自身、ドイツ語を専攻する大学生だったとき、先生に「日本で1年習うよりドイツで1ヶ月暮らすほうが多くを学べる」と言われ、親のスネをかじって語学留学をしました。このとき、教室の外、おもに“Kneipe”で生のドイツ語に触れられたことは、いまでも僕のコミュニケーション能力の基盤になっています(“Kneipe”の意味は図書館かgoogleで調べてみてください)。
 ですから、1年間みっちりドイツ語を学んだみなさんには、ぜひともドイツ語圏を訪ねてほしいと願っています。有名なロマンティック街道のように、ドイツには中世の美しい町なみが多くのこされていますから、観光がてらの語学留学も悪くありませんよ。
 ドイツへは、大阪—フランクフルトで約12時間のフライト。だいたい往復だけで2日つぶれますが、学生時代なら長期休暇を利用できます。また、最近では格安航空券がありますから、10万円以内で飛ぶことも可能です。
 そして、阪南大学には、語学留学をめざす学生を経済的に支援する「海外語学研修助成制度」があります。応募条件など、くわしくは国際交流課で問い合わせてください。ドイツ語を学ぶみなさんがドイツ語圏にじかに接することができるよう、大学をあげて応援しています。
 それから、オクトーバーフェスト(Oktoberfest)やクリスマスマーケット(Weihnachtsmarkt)など、大阪にいながらドイツ語圏を疑似体験できるイベントが毎年開かれていますので、そうしたイベントに参加するのも良い経験です。これらについては授業時に(細川の実体験もふまえて)案内しますので、積極的に出かけてみてくださいね。

ドイツ語力を形に残そう!

 語学力は筋肉のようなものだ、と書きました。では、使わない筋肉はどうなるでしょうか?そうです。使わなければ日に日にしぼんでいきます。せっかく1年間みっちり学んだドイツ語も、使わなければすぐに忘れてしまうでしょう。
 とはいえ、ドイツ語は、単位が埋まればそれきりオサラバという言語。よほどのことがないかぎり、あとは、オクトーバーフェストで“Prost!”(乾杯!)と言うくらいでしょう。
 そこで、おすすめしたいのが、ドイツ語力が高まったときに検定試験にチャレンジし、その力を「資格」という形で残すことです。1年間しっかり学んだ場合、ドイツ語検定の4級にギリギリ受かるくらいのドイツ語力が身についています。たしかに、すぐに就職に結びつくような資格ではありませんが、せっかく身につけた能力なのだから、ただ単位を埋めただけで忘れさってしまうのは、もったいないとは思いませんか?
 ドイツ語検定を受けようという方のために、勉強会をおこなっています。興味のある方は、細川までご連絡ください。Bis dann!