永田ゼミ 第二回図書館利用者増加プロジェクト

国際コミュニケーション学部 貞廣 佑子

永田ゼミでは、6月4日木曜日、第2回目となる図書館利用者増加プロジェクトの報告会を行いました。今回は、前回企画として挙がった『国コミ棚』について、各班で設置する図書を推薦、プレゼンするといった内容でした。

1班のテーマは「芸能人が書いた本」、「旅行、グルメ本」

 1班(貞廣・安田・山谷)の推薦する本のテーマは「芸能人が書いた本」、「旅行、グルメ本」でした。芸能人の本は、図書館にはあまり置かれていないという面に着目し、普段本をあまり読まない人にも興味が湧きやすいのではないかという視点からの企画です。旅行、グルメ本は、実施時期を6月〜8月に設定し、夏休み前に遊びに出かける学生をターゲットとするという内容でした。図書の見せ方については、ビジュアルにこだわり、芸能人の書いた本は実際に芸能人の写真の展示し、旅行・グルメ本は、本を開いて見せるという工夫を提案しました。

2班のテーマは、「キャラクター棚をつくる」

 2班(稲葉・川内・大原)のテーマは、「キャラクター棚をつくる」でした。ディズニー関連の本が図書館に多く所蔵されているという点にも着目し、誰もが知っていて手に取りやすい、ディズニーなどの有名なキャラクター本を中心にするという内容でした。実施時期を9月〜12月に設定し、「読書の秋」に注目し、今まで本を読まなかった人をターゲットに、興味を持ってもらうため、誰もが知っているキャラクターの本を置くという提案でした。まず、キャラクターの本から興味を持ってもらい、最終的には小説のような物語にも興味を持ってもらうのが狙いです。

3班のテーマは、「図書館で世界一周!〜本で世界一周気分〜」

 3班(大林・武部・鵜飼)のテーマは、「図書館で世界一周!〜本で世界一周気分〜」でした。テーマの名前から分かるように、世界各国に関する本を集めるという内容です。阪南大学の留学制度の協定校となっている韓国、中国、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ、カナダ、そして日本の8か国に関する旅行本や語学学習参考本、留学本、写真集など様々な本を置くという提案でした。実施時期は12月〜2月に設定し、1班同様、長期休暇に旅行を考えている人、留学に興味がある人や、海外に興味がある人をターゲットとし、8か国の本を1つの棚に集めることで、世界一周気分を味わってもらうというユニークなアイディアでした。また図書の見せ方については、実際にPOPを作成して紹介してくれました。

4班のテーマは「スタートは料理から」

 4班(花井・古市・三井)のテーマは「スタートは料理から」でした。名前のとおり、紹介するのは、料理本です。実施時期は、2月〜4月に設定し、新入生や一人暮らしを始める人、料理を始めたい人をターゲットにしていました。バレンタインの時期でもあり、お菓子作りの本や、健康に関わる本なども紹介していました。また、古市さんは、自分では手が出ないような書籍が読みたいときに、図書館で探し、とても役に立ったという実体験も紹介してくれました。「自分では買わないけれど、読みたい」という視点に着目し、普段とは違う棚を作るという提案でした。また、図書の見せ方について、発泡スチロールを使ってPOPを立体的に作成するという具体案も紹介してくれました。
 各班のプレゼン後の質疑応答では、ご臨席いただいた図書館の方々から、様々なご意見ご感想をいただきました。全体としては、本をあまり読まない人をターゲットにしているということ、学生の視点からのアイディアについて、一定の評価をいただきました。ただ個別の提案については、たとえば芸能人の本に関しては、どうしても自伝のようなものが多く、一般的に図書館の図書としてはあまりふさわしくなく、難しいというご意見もいただきました。そこで、永田先生からのアドバイスもいただき、1班は「芸能人が勧める本」という内容に変更することとなりました。また、3班の提案内容は、図書館を引き立てる要素もあり素晴らしいテーマで、今すぐに実施できるとのことで、企画時期を変更し、さっそく設置の準備を始めることとなりました。4班の提案も、学生生活を応援するという面で、図書館のコンセプトにもぴったり合うとの評価をいただきました。
 今回は、2回目のプレゼンということで、各班テーマを決めて前回よりもさらに踏み込んだ具体的な提案ができたと思います。私の班は、課題が残る結果となってしまいましたが、テーマに関しては、図書館にはあまりないものだというご意見もいただき、前向きに取り組みたいと思っています。各班も、とても独創的で素敵なアイディアで、自分では考え付かない視点もあり、良い刺激となりました。今回の企画発表をとおして、図書館プロジェクトが着々と進んでいるということを改めて実感しています。私たち永田ゼミの力で、図書館をさらに盛り上げていこうという意識が高まりました。