神尾ゼミナール3回生鷲尾潮(わしお・まりん)です。2013年12月12日のゼミナールレポートを発信いたします。発表者は青木美樹。タイトルは、「学びの本質を考える」。

刺激的な内容

 今回の発表者である青木美樹は、2013年の夏までイギリス・リーズ大学に留学していました。実際に向こうで勉強したからこその発見や、現地の友人や世界各国から来ていた留学生へのアンケート調査などを駆使し、リーズ大学における語学教育プログラムについての発表でした。
 単なる教育制度の違いではなく、授業の進め方や国民性の違いなど、発表内容は刺激的なものでした。プレゼンテーションを終えて最初に感じたのは、完成した記事を読んでみたいということでした。

日本の当り前とイギリスの当り前

 彼女のプレゼンテーション全体を通して、パワーポイントのコマの構成を自分自身で撮影した画像が数多く使われており、生の空気を感じることができました。留学先であるリーズ大学のそこかしこがまるでハリーポッターの世界そのものであり、そんなところで1年間を過ごしていた青木さんのことを少々うらやましく思いました。
 さて、彼女の発表を聞いてまず驚いたのは、授業の進め方。私達は小学生の頃に意見を発言する際には挙手をしてから発言するように習いましたが、イギリスでは、それは当たり前ではなく、たとえ科目担当の先生が発言の途中だとしても質問があれば、学生は質問をするのが日常茶飯事だとのこと。
 今日何を学ぶか、という大枠はあったとしても、生徒からの質問があればそれを解決するまでその問題に取り組む、それがイギリス流なのです。
 そして私が何よりも驚いたのは彼女が行った「自国の教育制度は充実しているか?」というアンケートの結果です。イギリス人以外を対象として行ったアンケート結果ではYESと答えたのは54%程度、イギリス人を対象としたアンケート結果ではYESが100%だったとのことです。
 また、テストに対しての意識の違いや日本の教育との差を感じた、という回答もありました。日本とイギリスでは教育制度の違いもありますが、前述した回答のように「意識の差」も大きな違いの一つだということがわかりました。

日本の大学生は学ぶ意識が低い

 プレゼンテーションの最後で「イギリスと日本の教育の違いは?」というまとめがありました。日本とイギリスの大学生では、
(1) 自主学習時間の差が大きい
(2) 入学後の生活態度が違う
(3) テストは暗記ではなく自分の意見を述べるエッセイが重要であること
などが指摘されていました。

 青木美樹のプレゼンテーションを聞いて改めて思います。日本の大学では学ぶ意識の低さが目立ちます。私自身もそうですが、宿題を出されなければ自学自習を自宅ですることはそう多くはありません。授業とは学ぶことへのきっかけを与えてくれる時間なのであって、そこからさらに深めていくのは自分自身の学ぶことへの意識なのだと考えます。
 アルバイトに精を出すことを否定はしませんが、貴重な大学生活の4年間を有効に使うには、「学び」をどこまで自分自身が極めるか、という目標設定が重要なのだと感じます。
2回生の1年間、アメリカの大学に留学していた私自身の経験を踏まえても、改めて学生として学ぶことの意義を考えさせられるゼミナールの時間でした。

 以上、鷲尾潮がお送りいたしました。

※この教育研究活動は阪南大学学会の補助を受けています。