関西学生サッカーリーグ(前期)1部リーグ 第8節レポート

阪南大学vs関西大学

2014年6月15日12:00
キンチョウスタジアム
入場者数:約313人

スターティングメンバー

GK 黒木優佑
DF 田淵大貴、金明俊(65’甲斐健太郎)、香川勇気、成田恭輔
MF 松下佳貴、重廣卓也(88’堀川雄平)、脇坂泰斗、八久保颯
FW 外山凌(79’山崎康太)、河田篤秀

サブメンバー

GK 大西将
DF 甲斐健太郎、有村惇志
MF 大本祐槻、堀川雄平、山崎康太
FW 前田央樹

未だ無敗の阪南大。PKを止めるなど2-0と快勝。

 晴天の中行われた関西学生サッカーリーグ第8節。
 キンチョウスタジアムで、これまでリーグ戦首位の阪南大学と9位関西大学との試合が行われた。

 6月15日の『関西学生サッカー選手権 3位決定戦』で関大に敗れた阪南大は、リベンジを果たしたいと望んだ一戦であった。
 試合開始早々、関大は積極的にシュートを放ったり、裏のスペースを何本もついてきたりとペースを掴んでいた。しかし阪南大の堅い守りで得点を許すことはなかった。一方、阪南大の攻撃はゴール前まではいくも、決定的なチャンスには結びつかず、0−0のまま前半を終える。

 後半は立ち上がりから完全に阪南大のペースであった。開始すぐに阪南大にとってこの試合初めてのコーナーキックのチャンス。ショートコーナーでボールを受けたニアの選手がもう一度19八久保選手にボールを戻しそれを浮かしてゴール前に。これをフリーの選手が押し込んでゴールネットを揺らし、先制!と思われたが惜しくもオフサイドの判定に。
 試合が動いたのは、59分。13河田選手が中央から、右にいた7脇坂選手へパス。それを中に入れ、9外山選手がフリーの状態で押し込み、待望の先制点が生まれる。その後も阪南大の攻撃は続いた。

 しかし、84分にカウンターから関大にPKを与えてしまう。入れば同点。祈る観客の姿、GK黒木選手なら止めてくれるだろうと信じ見守る選手達。会場全体が静まり返った、緊張の一瞬。なんと止めたのである。さすが、阪南大の守護神。そこからさらに勢いがつき、89分には39重廣選手に代わって入ったばかりの28堀川選手がペナルティーエリア内中央より19八久保選手へ。八久保選手は冷静にゴール左隅へシュートし、追加点を奪い2−0。試合はそのまま終了し、関大へのリベンジを果たせた。
 前半は関大にペースを握られたものの、後半は阪南大らしい攻めのカタチが多くみられ、見ていて楽しい試合展開だった。失点を0におさえたのも良かった。快勝で首位をキープする阪南大、今季リーグ戦無敗記録は8となり、今後の記録更新にも期待がかかる。

試合後のコメント

成田選手

——今日の試合はキャプテンからみてどうでしたか?
 立ち上がり少し雰囲気が悪かったのですが、そこを守り抜き、後半はチャンスも何度かあったので、そこで1点取れたのは良かったと思います。
——次の試合に向けての課題は?
 次で一旦リーグ戦が終わり、総理大臣杯が始まるので、良い勝ち方をして総理大臣杯に臨めたらと思っています。

黒木選手

——PKの時の気持ちを教えてください
 倒してしまったときは、やってしまったと思いましたが、すぐに切り替えて、取り返そうと思いました。結果的に、「勝つ」という気持ちで止められたと思っています。
——読んでいたのですか?
 相手の雰囲気とモーションを見て読んでいました。
——今日の試合はキーパーから見てどうでしたか?
 関大はボールを持って回して、攻めてくるところがはっきりしています。こちら側が無駄に走れば早くバテてしまうので、常にこっちのペースで試合を進めていこうとしました。その結果、相手のキーパーを誘い出してチャンスをつくることができました。我慢の状態が続く試合でしたが、結果的に2点入って良かったと思います。
——次の試合に向けての課題は?
 まだまだ自分の中の課題はたくさんあります。特にクロスが苦手で、今日のPKを与えてしまったところも、自分の中では出られないという気持ちがあったのですが、周りの出ろという声を聞き入れた後に動き出したので一歩遅れ、足を引っ掛けるという形になってしまいました。明日からの練習で改善して、次の大産大戦に向け頑張りたいと思います。
文:中山 望・長谷川 聡美(ともに流通学部3回生)