<大阪にカジノが出来るかもしれない!>


突然ですが。
皆さん、「カジノ」ってどんなイメージですか?

「楽しそう!」「カッコイイ!」「夢の国!」
なんて憧れもある一方…
「ギャンブル依存症の人が増えるんでしょ?」「治安が悪くなりそう…。」
と良くないイメージを持っている人もいれば…
「どんなイメージって言われても、分からない!」 という人も多いのではないでしょうか?
日本人、特に若い世代にとっては、遠い世界の話…かもしれませんね。

でも実は、大阪にカジノができるかもしれないんです!!
ニュースで「IR」という言葉を聞いたことはないでしょうか?
IR(統合型リゾート)とは、カジノの他に、国際会議場・展示場などの施設や、ホテル・ショッピングモール・劇場・アミューズメントパークなどの施設を合わせた、複合観光施設のこと。
今、大阪府・大阪市のIR推進局は、大阪の夢洲にIRを誘致しようと頑張っているんです!

ただ、カジノやIRに対するイメージは人それぞれ。賛成の人もいれば、反対の人もいます。
でも、ちょっと待って!!
そのイメージってどうやって作られたものなんでしょう?
ほんとのところ、本物の「IR」を自分の眼で見たことのある人はほとんどおらず、マスコミが一方的に与えるイメージや、自分の頭の中で勝手に膨らませたイメージで「賛成」「反対」と言っている人がほとんどなんです。

そこで!
“実際に自分の眼でIRを見て”素直にどう感じたか、本物のIRを大阪府民に知ってもらうためには何をしなければならないかなどを大阪府・大阪市IR推進局に提案するというミッションに取り組んでいるのが、経済学部・三木先生ゼミの2年生なのです!!

実は先輩達、9月にシンガポールまで行って、2つのIRを実際に視察して来たばかり♪


それを踏まえて今日は、 IR候補地の大阪・夢洲を視察します!!



<甲子園100個分!IRや万博の“夢”が詰まった夢洲>

コスモスクエア駅から、タクシーで約10分。


一般の方は立ち入り禁止の場所を通って…


夢洲全体を臨める展望台への階段を上ると…

ジャーン!!これが、夢洲です☆

・・・なんもない。

あるのは、一面を埋め尽くすソーラーパネルとコンテナばかり…。(あと、虫と鳥と草と沼…。)

それもそのはず!
ここ夢洲はこれからIRが建設される予定の場所。
そして、2025年大阪万博が開催されれば、万博会場となる場所。
何もかもがこれからなのです!!

IR推進局の方に、どこらへんに何が出来る予定なのかお聞きするも…
なんだか、全然ピンときません!
(だって、ただの草っぱらなんだもの~!!人間、想像力が大事ですね…(汗))


IRの出来る予定のエリアはなんと約70ヘクタール!
「…ってどんなもんなんですか?(汗)」
USJの約1.5個分です。」
「分かりやすい!!でもそれってIRとしては広いの?狭いの?」
シンガポールの2つのIRを足した面積ですね。」
広いっ!!
都会でこれだけの広さの土地があるのは、ここだけですね。
ちなみに、景色は非常に良かったですよ!
夜には、海の向こうに神戸の夜景が見えるんですって♪

続いて向かったのは、新駅建設予定地!

ここも、ただの草っぱらでした~!!(涙)

(終わり♪)

みんな、IRが出来るイメージは出来たかな?



<IR推進局との協議→夢洲を上から見てみよう!>

現場を見た後は、大阪府咲洲庁舎にて、IR推進局の皆さんとの協議です。

非常に眺めの良い会議室で、約30分間のお話合いです。

推進局からは、実際にシンガポールのIRを見てどうだったかなどの質問を頂き、

先輩達からは、目指しているIR像や、夢洲へのアクセス計画などを質問していました!

和やかなシーンもあれば、真剣なトーンでの話し合いもあり、
まだ2年生とは思えぬ堂々っぷりでした♪

さて!
協議の後は、「夢洲を上から見てみよう!!」ということで…

咲洲庁舎の展望台へ!

シースルーエレベーターで52階まで上がるのですが…、

高所恐怖症の人、発見!(笑)
三木ゼミ、なんと10人中4人が高所恐怖症なんですって。なんていう割合だ!(笑)

そして、展望台に到着―!

さっきまで居た夢洲が一望できます!

「ここに、きらびやかなIRが出来たら、夜景とか綺麗だろうなー♪」
なんて想像しちゃいますね!!

こーんなカップルシートもあるので、デートにどうぞ!
(※ただし、私みたいに上から覗いてる人にはご用心下さい!笑)


<先輩達にインタビュー♪>

そんな景色を堪能しつつ、シンガポールのお話も含めていろいろ聞かせてもらいました!

Q.みんな、もともとIRに興味があったの?

小谷君
「僕は、『IRの経済効果はすごい』というのをツイッターとかで見たことがあって、先進国でIRがないのは日本だけなので、日本がどうやってIRを進めていくのか興味がありました。」

「そうなんだ!他のみんなは興味あったの?」

みんな
全然!!

西野さん
「IRって言葉自体知りませんでした(笑)三木ゼミに入って初めてIRって聞いた時、『何それ??』ってはてなマークだらけで…。」

岩根君
「知らないので、まずはインターネットで調べることから始めましたね。」


Q.「カジノ」についてはどんなイメージだったの?

西野さん
「私は、カジノ自体やってみたいなっていう興味があったので、ネガティブな感じはしなかったかな。でも、ゼミ生の中には最初、『カジノはいらない』っていう人も居たし、女性陣からは『治安が心配』という意見も出ていました。」

岩根君
「僕は調べる中で、IRはカジノだけじゃなくて国際会議場や展示場なども含むって知ったんですが、大阪には沢山の人が集まる国際会議やビジネスイベントに対応できる施設が一か所に集まっている場所がないらしいんです。だから、これらが出来れば後々、絶対大阪の活性化に繋がるって思っていました。」


Q.実際にシンガポールのIRに行ってみて、イメージは変わった?

松本さん
「実際に行ってみて、治安が悪いというイメージは無くなりました!きちんと警備もされているし、不安が解消されました。」

(「リゾートワールドセントーサ」のカジノ前ではしゃぐ男子)

(IRの中にある「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」ではしゃぐ女子)

西野さん
「シンガポールはギャンブル依存症対策にも成功していて、カジノが出来てからギャンブル依存症の人が逆に減ったそうなんです。」

「そうなんだ!日本人は知らないから不安に思うけど、現地の雰囲気やそういう情報を知ると、イメージって変わるものだね。」

岩根君
「ただ、2つのIRのうち『セントーサ』の方は、正直、その・・・」

全員
 「ショボかった…。

「そうなのー?!」

岩根君
「確かに、IR全体では約50ヘクタールと広く、敷地内を移動するモノレールやバスがあるくらいなんですが、それはユニバーサル・スタジオや水族館があるからで、それ以外はちょっとしたショッピングモールがある程度なんです。」

小谷君
「言うなれば、ちっちゃなイオン。

分かりやすい!(笑)

松本さん
サービスも日本に比べると雑で…ちょっとがっかりしました。あれなら日本も勝てる。」

岩根君
「逆に、『マリーナベイ・サンズ』の方は、きらびやかで豪華でした!」

(「マーライオン」越しの「マリーナベイ・サンズ」。)

(「マリーナベイ・サンズ」のショッピングモール内の運河を進む、サンパンライドにも乗りました!)


岩根君
「すごく豪華でカジノに来たー!って感じなんですが、ショッピングモールは ちょっとお高めのところが多く、僕らには厳しかった…(涙)

西野さん
「うんうん。美術館とかもあって、年齢層は高めって感じですね。」

岩根君
「『セントーサ』はファミリー向け、『マリーナベイ・サンズ』は大人向け。 どこをターゲットにするかは重要だと感じました。


 Q.じゃあ、日本のIRは誰をターゲットにして、どんな風にすれば良いと思う?

岩根君
「今、中国や韓国などアジアからの観光客って、すでにたくさん来てるじゃないですか。だから僕は、もっと遠くアメリカとかヨーロッパからの人を呼んだ方が良いと思うんですよ!そのためには、日本らしさを出すことがポイントかなと。

「例えば??」

岩根君
「まず、日本のサービスの良さは絶対アピールできると思います!あとは、ホテルを和風にするとか?」

松本さん
「確かに!ホテルで着物で出迎えてくれるとかいいよね!」

西野さん
「IRで旅館、とか他にはないもんね!!」

岩根君
「あとは、小京都みたいな趣のある場所を作るとか…とにかく、IRに来た人が『日本っていいよね!次は京都に行ってホンモノを見よう!』と思ってくれたら、関西全体が盛り上がるんじゃないかと思います!」とか?」

「なるほど、他には?」

小谷君
「IRってきらびやかなイメージじゃないですか。」

(「マリーナベイ・サンズ」の美しい夜景♪)

小谷君
「じゃあ、きらびやかって何かっていうと、僕は華やかさだけじゃなくとにかく人がたくさん集まっていることだと思うんです。そのためには、地元の日本人を集めることも大事だと思うんです。実際、韓国で一番売り上げをあげているカジノは、唯一韓国人が入れるカジノなんですよ。だから、まずは日本人が来たいと思うIRを作ることが大切かな。」

「うーん、でも岩根くんが言った日本らしさを出したIRで、小谷くんのいうように日本人って来るのかな…。」

小谷君
日本人、京都とか有馬温泉めっちゃ行くじゃないですか!だから来ますよ!(笑)

「なるほど(笑)」



 Q.今日、夢洲に来てみてどうだった?今後の課題は?

小谷君
「僕は、とにかく広いのが印象的だったので、これだけの広さがあるなら、エリアごとにいろんな顔があるIRを作っても面白いんじゃないかな?と思いました。」

「なるほど!でもIR建設に反対の人も居ると思うけど、その辺りはどう?」

岩根君
「新しいものを建てるとなれば、どんなものだって反対の人は必ずいますよね。でも、本当に便利で魅力的なものなら、反対していた人だって使いますよね?だから、多少強引にでも進めていくべきだと思います!

小谷君
「でも、説明の仕方次第では不安を煽ることにもなるので、一人一人への説明には相当気を遣って言葉を選ばないと…そこは課題ですね。」



 Q.2月にはIR推進局へ提案をする発表会があるそうですが、その発表会や今後の ゼミ活動に向けての意気込みをどうぞ!

小谷君
「みんなに納得してもらうには、結果を出すしかない。だから、少しでも良いIRになるよう、良い意見を出して行きたいです!」

岩根君
「IR誘致という大きなプロジェクトに携われている今の状況を楽しみながら取り組んでいきます!そうすれば、IR推進にも役立つし、自分達も成長できるので!」

西野さん
「このゼミでは、IRの活動以外でも、大学外の方々とお話をする機会がたくさんあるんです。だから、いろんな人の話を聞いて、価値観を養っていきたいです。

松本さん
「私は…思い込みを無くします!!

「どういうこと?!」

松本さん
「私、もともとカジノにもネガティブなイメージを持っていた通り、固定観念や思い込みがすごいんですよ。。でも、私みたいな人ってうじゃうじゃ居て、そういう人がIRに反対している人だと思うんです。だから私は、IRの活動でもそれ以外でも、いろんな人の話を聞いて、自分の目で確かめて、ものを言えるようにしたいと思います!


このゼミ活動を通して、人としても成長しているようですね♪
IR推進局への提案内容を本格的に議論していくのはこれから。
どんな提案が聞けるのか、楽しみにしています!!



<結論!>

三木ゼミの先輩学生に密着してみたら

2025年、大阪の未来が少し見えてきた!!