<田上ゼミはクリエイティブ!>


今日は、経営情報学部の田上先生ゼミ3年生が活動しているという、
「第6回 紀州夢祭り in 和歌山城」にやって来ましたー!!


このお祭りで、先輩達が何をするのかというと…
まずはこちらをご覧下さい…。

…お分かりいただけただろうか?
フライヤー中央、目玉イベント!と強調されたその下…
「映像と音で彩るプロジェクションマッピング 紀州夢祭り×阪南大学


きゃー!!

なんと!先輩達は、手作りのプロジェクションマッピングを投影するのです!!
プロジェクションマッピングとは、コンピューターで作った映像をプロジェクターで建物などの立体物や空間に投影すること。
しかも、目玉イベント……目玉イベント!?
こんな風に書かれ…書いて頂いて!果たしてその期待に応えられるのでしょうか?!
さっそく、ゼミ長の西村さんにお話を聞きました!

「テントの中、色々な機材があるね!」

西村さん
「はい。昨日のうちにパソコンやプロジェクターの設営とリハーサルを行いました。」

「これがプロジェクター?」

西村さん
「はい、"この子"がないとプロジェクションマッピングが成り立ちません!」

”この子”…愛を感じる(笑)普通のプロジェクターとは違うの?」

西村さん
「普通の授業などと違って遠くの大きいもの、今回であれば石垣全面を映すので、光量がとても強いんです。」

「へー、高そう…。」

西村さん
「はい、200万円くらいするそうで…。」

200万?!ガクブル…。。

西村さん
「運ぶたびに『落としたら200万な!』と先生にプレッシャーを掛けられます(笑)」


西村さん
「今回、投影するのはこちらの和歌山城の石垣で、上の木もマッピングの範囲内です。」

「へ~、普通のスクリーンと違って変な形だね…。」

西村さん
「はい。だから事前に下見に来て写真を撮って、それに合わせて複数のスクリーンを組み合わせてこの形の映像を制作していくんです。

「ん~、聞いただけでも難しそう。。映像制作って皆はどこからどこまでやるの?」

西村さん
全部です。

全部とは?!

西村さん
「田上ゼミでは、著作権法に触れないよう、イラストもCGも音楽も、全部自分達で作ります。完全オリジナルというのが、田上ゼミの最大の特徴なんです。例えば今回なら『和歌山県の過去・現在・未来』というテーマだけ決まっていて、そこからゼミ生がそれぞれ自由に制作していくというスタイルです。」

全部手作りとは、思ったよりクリエイティブなんだね!」

西村さん
「そうなんです。私、実は吹奏楽部で、将来も音楽制作とか音響関係の仕事に就けたらなと思っていて、それでこのゼミを選んだんです。絵を描くのが好きという子も多いですよ!」

「じゃあ、パソコンが好きな人はもちろん、クリエイティブな活動をしたい人にもオススメだね!!ところで、ずっと気になってたんだけど…。」

皆、その浴衣どうしたん?!

西村さん
「さっきそこのブースで着付けてもらいました!唯さんも良かったら是非!」


てことで…
私も、変身しちゃいましたー!!

浴衣の貸し出し+着付けでなんと500円!!今日イチの感動…(笑)
「紀州小町の会」の皆様、ありがとうございました!!

そしてみんなで記念撮影♪(そして見切れる田上先生。笑)


せっかくなので他の浴衣女子にも、もっとお話を聞いてみましょう!
(以下、お名前の色は浴衣の色に準じます。笑)

「今回、フライヤーの中央にでかでかと『目玉イベント!』と書かれてるけど、その件に関してはいかが?(笑)」

片平さん
「こんなどメインに据えられているなんて聞いてないよ!!って感じ。(笑)もうこれはやるしかないなと…。」

「だよね。(笑)すごいプレッシャーだと思うけど、苦労したことは?」

みんな
納期!!(笑)

「わー、締め切りに追われるとか、クリエイターだね!!

沖園さん
「私はもともと漫画イラスト部で絵を描くのが好きなんですけど、プロジェクションマッピングって斜めに投影するので、それに合わせて描くのは苦労しました。」

大内さん
「あと、Adobeのソフトを使って作成するのですが、
『もう分からん!!』てなって、教科書を引っ張り出してきて皆で自主勉強とかもしましたね。」

「そっか、苦労の結晶なんだね!

藤山さん
「ちなみに、オープニングには何故か私の作った曲が使われてます…(照)」

「わお!それはしっかり聞かなきゃ!ますます楽しみになって来た!!」

<社会と繋がる、笑顔を繋ぐ。>

とそこへ、改めて田上先生登場!!お話を伺いました♪

「先生はもともとプロジェクションマッピングの専門家なんですか?」

田上先生
いえいえ!私の専門は映像情報や音楽情報。だから、2016年にこのゼミをスタートした当初は、私も学生達と一緒にいろんな書籍やネット上の資料をひっぱり集めて勉強するところから始まりましたね。」

「本当にゼロからのスタートだったんですね!」

田上先生
「そうなんです!その中で、新たな疑問やアイデアが生まれる度に皆で勉強して一つ一つ実現させて来ました。例えば、今回も使っているプロジェクションマッピングの中にビデオ画面をはめ込む方法もそう。そういう積み重ねがあっての今日なんです!」

「歴史を感じるな~!そういう技術は、先輩が後輩に教えるんですか?」

田上先生
「それもありますが、プロジェクションマッピングはデジタルデータ。先輩達の苦労はサーバーの中にデータとして積み重なっていく。それを見て受け継いでいけるのが、情報系アート独特の部分ですかね。」

「情報って無機質なものだと思っていましたが、そう聞くと情熱的ですね!」

「そういえば映像も音楽も手作りと聞いたんですけど、授業で学ぶんですか?」

田上先生
「そうです。マルチメディア制作などの授業で、音楽・映像・アニメーション制作を学び、その技術をゼミで活かすんです。」

「あのー、作曲とかって経験なくても出来るんですか…?」

田上先生
「それが、全くの素人でも作ってしまうんですよ、これが!!
情報としての音楽を学ぶ機会とパソコンさえあれば創り出せます。私も昔から作曲をしてるんですが、初めて作曲した学生が『先生、これどうやろ?』と持って来た曲が、『俺の曲よりええやん!』となったりして(笑)」

「それはすごい!経営情報学部の授業を受けて、田上先生のゼミでも学べば、かなりの技術が身に付きますね!

田上先生
「そうですね。これから、情報システムとのやりとりはどんどんビジュアル化していく。映像情報技術はまさに『これからの技術』。これを身に付けてもらうのはうちのゼミの1つの目標です。でも、それだけじゃないんですよ?

「というと?」

田上先生
「経営情報学部ですからビジネスと関わらないと意味がない。例えば連携先、今回であれば夢祭りの実行委員の方とのやりとりは全部学生が行います。また、こういう現場に出ればたくさんの企業さんと出会って直接話をする機会がある。大学を出て、社会と関わって、世の中でどういう動きがあるのかを見て、知ってもらうことが一番大きな目標ですね。


なるほど。「社会と繋がる」ことが、田上先生のゼミのもう一つの目標なんですね!
田上先生、ありがとうございました!!


とここで!
今回の連携先、紀州夢祭り実行委員長 橋本愛美さんにお話を聞くことが出来ました!

「紀州夢祭りとは、どんなお祭りなんですか?」

橋本さん
「今年で6回目なんですが、地元和歌山が大好きで、和歌山を活性化したいという想いを持った20代のメンバーが運営しているお祭りです。」

「え、ということは橋本さんも…。」

橋本さん
「29歳です!」

わ、若い!!

橋本さん
「若いからこそ皆、この活動を通して自己成長しよう、価値のある繋がりをどんどん繋げていこう、という想いで活動しています。本当に多くの企業さんにご協賛頂き有難いですね。私も第2回から頑張って来たんですが…。私、今年で卒業なんですよ。あー、泣けてきたー!(涙)

「そっか、20代で卒業ですもんね…。それはお祭りに込める想いも格別ですね!」

橋本さん
「そうなんです。今年のコンセプトは『笑顔を繋ぐ。No dream, No life』。皆が笑顔になれる企画、子供たちが夢を持つきっかけになるような企画を、実行委員13名で一生懸命考えました。」

「その中のひとつが、プロジェクションマッピングだったんですね?」

橋本さん
「そうなんです!インターネットでこのゼミのことを知って、大学生がプロジェクションマッピングに取り組んでいるなんてすごい!と思い、ぜひコラボしたいと思ってお電話させてもらいました。」

「実際、学生達が制作したプロジェクションマッピングを見ていかがでしたか?」

橋本さん
ばっちりですね!今回『和歌山に関連するもの』という依頼で自由に作ってもらったんですが、和歌山の魅力がいっぱい詰まっていて…音楽やイラストも全部手作りと聞いて、ますます感動しました!ぜひ本番を楽しみにしていて下さい!!」

「笑顔を繋ぐ」という今年のコンセプト。
その言葉の通り、会場内は笑顔で溢れています!橋本さん、ありがとうございました!!

<いよいよ、本番!!>

PM6:45、本番1時間前。
先ほどまでの和やかムードから一転、にわかに騒然となる現場…。

昨夜、機材警備で徹夜だったため不在だった男性陣も集合し、投影に向けての最終準備が始まります!

お客様が整列するためのコーンを配置し…、

ギリギリまでレッドラインの微調整をして、最適なマッピング範囲を決めます。

お客様も続々と集まり、いよいよ投影直前…。

ステージ上にはゼミ長の西村さんと、副ゼミ長の髙月くんの姿が。


「今回のコンセプト通り、皆さんが笑顔になれるような、そして和歌山の歴史も感じて頂けるような映像となっております。ご覧ください!
3、2、1、スタート!!

紀州夢まつり、フィナーレを飾るプロジェクションマッピング、

実行委員の皆さんと、多くのお客様の期待を乗せてスタート!!

和歌山の歴史や特産品などを盛り込んだ和歌山愛に溢れる映像、水族館で撮影した実写映像を合成するなどテクニカルな映像、それらを彩る切ないメロディーと厚みのある音楽…。

実写とCGを組み合わせた花火では、会場から大きな拍手が!!

こうして、約8分間の投影は無事終了したのでした…。


<祭りのあと・・・。>



お疲れ様でしたー!!!!

「プロジェクションマッピング、本当に良かった!感動した!!
皆は今、投影を無事終えてどんな気持ちですか?」

西村さん
「昨日は悪天候で、びしょ濡れになりながら準備をしていたので、今日は快晴の中、無事に投影ができて本当に嬉しいです!

沖園さん
「スタートを任されていたので、『私が一歩間違ったら全部パーになる』という重圧があったのですが、上手くいって良かったです!肩の荷が下りました(笑)

髙月君
「自分達の代だけでの制作・投影は初めての経験で、すごく準備に手間取って大変なことも色々ありましたが、お客様がいっぱい拍手を送って下さってすげー嬉しかったです。これは美味しいお酒が飲めそうです!!(笑)
次は大学祭、さらに面白いものを作る予定なので、期待してて下さい!!」


こうして、お客様と、スタッフと、田上ゼミみんなの笑顔に包まれて、
「第6回紀州夢祭り」は幕を下ろしたのでした♪

<結論!>

田上ゼミの先輩学生に密着してみたら

最新の映像技術でみんなを笑顔にしていた!