理事長からのご挨拶

AI共存時代を生き抜く力をもった人間を育てる

 学校法人とは、私立学校の設置を目的として設立される法人のことです。学校法人阪南大学は、高校創立80年、大学創立55年、大学院設置20年を経て、今日、阪南大学、阪南大学大学院、阪南大学高等学校合せて約6700名の学生生徒を擁する学園に成長しました。
 学校法人は、基本的に学納金収入によって成り立っています。学校法人阪南大学は、学生生徒の学納金の範囲内で教育研究施設・設備を整備し、一貫して借入金に依存しない経営を続けて参りました。この経営方針は今後も続けて参ります。
 今日、技術革新はめざましく、AI(人工知能)の利活用が各方面で活発に行われています。AIと人間が共存する時代に生きる若者を育てる教育機関として、私達は、今年度から、5カ年の中期ビジョン・中期計画を策定しました。「学園をあげて、社会環境の変化に対応するために、Society5.0社会到来に向けた教育の基盤を作る」ことをビジョンとして掲げています。Society5.0とは、人類史上「狩猟社会」「農耕社会」「工業社会」「情報社会」に続く、AIや IoT(物のインターネット)によるイノベーション(社会の変革)を通じて実現できる5番目の新しい社会のことです。
 大学では、「AI、IoTやデータサイエンスなど先端的情報分野の全学的な教育システムと研究環境の整備」、「Society5.0における人間づくりの基本と考えられる教養教育、さらに国際教育および社会人基礎力教育システム」の構築、「キャリア教育を推進」をビジョンとしています。これらを通じて、学生自身が基礎的な教養を身につけ、専門知識を学ぶだけでなく、自律的、能動的に考え、積極的に行動できる社会人になることを支援します。このような人材を育成し、社会に送り出すことにより本学は、来るべき新しい社会の発展に貢献できるものと考えます。
 高校の中期ビジョンにおいても、「次世代のニーズに応える人材を育成する環境」の整備を掲げています。ICT(情報通信技術)教材を用いた効果的な授業の推進、アクティブラーニング(能動的学習)を活用した授業の促進を通じて、生徒が主体的に学習する意欲を引出し、進学実績の向上を図ります。勉学だけでなく、学校行事やクラブ活動への積極的な参加を促し、他者との協働感を構築し、かつ自己調整力と適応力を習得できるようにします。
 学校法人阪南大学は、このようなビジョンを実現するために、教育、研究、学生生徒支援の活動を通じて魅力ある学園をつくり、AI共存時代を生き抜く力をもった人間の育成に務めていく所存です。
学校法人阪南大学 理事長 神澤正典