理事長からのご挨拶

理事長  加藤 清孝

 学校法人阪南大学は、1939年(昭和14年)、小林菊治郎先生・奥田政三先生により創立された私立大鉄工学校をその源とし、以来、教育の発展に寄与してまいりました。本年、大鉄工学校を祖とする阪南大学高等学校は創立87年、阪南大学は創立61周年を迎えます。これもひとえに、長年にわたり本学園を支えてくださった関係者の皆様のご支援とご尽力の賜物であり、心より御礼申し上げます。

 さて、現在、私立学校を取り巻く環境は急激に変化しております。少子化の進行により、全国の半数を超える私立大学が定員未充足の状況にあり、この傾向は2035年に向けてさらに深刻化することが確実視されています。私立学校の存在意義、さらには高等教育機関の在り方そのものが厳しく問われる時代であり、本学園もその渦中にあります。しかしながら、このような時代だからこそ、本学園は建学の理念と存在意義に立ち返り、教育の質を決して損なうことなく、持続可能な運営を実現することを最重要課題として掲げております。本学園はこれまで一貫して借入に依存しない堅実な経営を維持してまいりましたが、今後も学納金収入を柱としつつ、15歳・18歳人口の急減を見据え、学納金以外の収入確保にも積極的に取り組み、より強固で安定した経営基盤の確立を目指してまいります。
 
 こうした取り組みを土台とし、本学園は高等学校創立100周年(2039年)、大学創立75周年(2040年)を見据え、「Vision 2040: Our Challenge for the 100th」に基づき、さらなる発展に向け歩みを進めてまいります。本年度は、Vision 2040の中核理念である『歓びを生み出す学園へ』を、生徒・学生および教職員一人ひとりの「行動」へと結び付け、やがて学園全体の「文化」へと昇華させていく取り組みを本格的に始動いたします(*1)
 ここでいう“歓び”とは、誰かから与えられる一時的な喜びではなく、挑戦の先に自らが実感する内発的な達成感です。生徒・学生が主体的に挑戦し、教職員がそれを支え、失敗と成功の双方を乗り越える中で得られる成長実感。その積み重ねの先にこそ、本学園が目指す“歓び”があります。そしてその歓びは、本人にとどまらず、教職員や保護者の皆様へと広がり、やがて学園全体に好循環をもたらすものと考えております。

 このような理念のもと、本年度、阪南大学高等学校には546名、阪南大学には1,251名の新入生を迎えることができました。両校とも定員を大きく上回る、多くの生徒・学生に選ばれましたことを、大変喜ばしく、また心強く感じております。新入生の皆さん、そしてご家族の皆様に、心より感謝申し上げるとともに、ご入学を心から歓迎いたします。
本学園は、教職員共通の価値観『すべては生徒・学生の成長のために』の下、『挑戦の数だけ、未来は変わる(Challenges shape futures.)』を合い言葉に、生徒・学生一人ひとりに寄り添いながら、それぞれの挑戦を全力で支援してまいります。
引き続き、皆様のご支援とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

学校法人阪南大学
理事長 加藤清孝


(*1): ぜひ、Vision 2040特設ページをご覧ください。