競争力のある観光事業の
発展による地域貢献
~体験型宿泊プランの提案~
国際観光学部
堀内ゼミHORIUCHI SEMINAR
日本の中山間地では、いまその多くが人口減少に伴うさまざまな課題に直面しています。そうした地域が陥っている課題や解決策について、フィールドワークを通じて追究していくことが、国際観光学部・堀内史朗先生のゼミにおける研究テーマ。現地を訪れ、その目や肌で実感を得ながら、机上の空論ではない物の見方を身につけ、そして自分の考えを他者に伝えていく能力を身につけることが、フィールドワークを行う目的です。
地元の大学と住民との
協力体制で
人口減少はもちろん、獣害や観光客の減少などの問題にも悩まされている鳥取県若桜町。堀内ゼミでは年2回、この町でのフィールドワークを実施しています。2019年9月の鳥取環境大学との合同フィールドワークでは、街歩きをしながら空き家の利活用方法やSNSを使っての観光客誘客などについてアイデアを練り、「若桜町未来ビジョン懇話会」で住民との意見交換を実施。自分たちとは異なる視点や地域の実情を知り、ゼミ生たちはより課題の核心に迫ることができています。

鹿肉を使った
新料理を提案
若桜町では、野生ニホンジカによる農林業被害が問題になっていますが、鹿をただ駆除するのでなく、捕獲した鹿の肉をジビエとして有効活用して特産品化しようという取り組みを推進しています。しかし、地元の人々は鹿肉料理に親しみを持っておらず、普及が進まないのが実情。そこでゼミ生たちは、鹿肉を使ったカレーやハンバーガー、ラーメンなど、子どもたちにも喜ばれるメニューを提案。鹿肉料理の新たなレシピ開発に意欲的に取り組み、街への貢献をめざしています。

スキー・スノボの
楽しさを世界に発信
2020年2月のフィールドワークでは、氷ノ山スキー場でのスキー・スノボ体験を実施。その様子を撮影した写真を、外国人観光客向けのチラシ制作にも活用する予定です。国内のスキー・スノボ人口が減るなか、外国人客を積極的に取り込むことが、観光による地方創生には不可欠。自らも体験したその楽しさを世界に向けて発信することで、ゼミ生たちはインバウンドツーリストの誘客に貢献したいと考えています。
