都市文化論シンポジウム2025
北半球・歴史都市の旅ーフィレンツェ/西安/京都一
2025年度「都市文化論シンポジウム」を先日2025年11月29日(水)に実施しました。今年度は、やむを得ない事情により、各クラスのシラバスを若干変更し、第6回の授業において行うこととなりました。
その点も考慮し、昨年度からさらにデータのバージョンアップを行い、画像データを駆使しながらの都市論の議論を行いました。
その点も考慮し、昨年度からさらにデータのバージョンアップを行い、画像データを駆使しながらの都市論の議論を行いました。
科目担当者コメント
「都市文化論2025」 第1回シンポジウムを終えて
松本先生
今回のシンポジウムでは新しく「都市の形」についても論じた。碁盤目状の道路がある方形都市、放射状の道路がある円形都市および多角形都市、そのどちらでもない混沌とした渦巻き状の都市など。中国にも日本にもさまざまな形の都市があることに驚いた。人は理想都市を求める点で共通性があるが、理想都市の形が多様である点にも共通性があった。国連やEUにも「多様性の中の一致」という理念があったことを思い出した。発見の多い、おもしろいシンポジウムだった。
今回のシンポジウムでは新しく「都市の形」についても論じた。碁盤目状の道路がある方形都市、放射状の道路がある円形都市および多角形都市、そのどちらでもない混沌とした渦巻き状の都市など。中国にも日本にもさまざまな形の都市があることに驚いた。人は理想都市を求める点で共通性があるが、理想都市の形が多様である点にも共通性があった。国連やEUにも「多様性の中の一致」という理念があったことを思い出した。発見の多い、おもしろいシンポジウムだった。
陳先生
時間の関係で両先生のご発言は短くなりましたが、その中には「微言大義」とも言える内容が多く含まれていることに気づきました。例えば、都市空間に関する「形状」の話や、江戸城周辺における各藩の屋敷や旗本屋敷の空間的分布の話は、学生だけでなく私自身にも大きな刺激を与えてくれました。さっそく、シンポジウムの次の授業で、文化伝承と歴史都市の近代的空間形成について、江戸と北京を事例に受講者に紹介しました。まさに、大きな果実を実らせる小さな種がたくさん蒔かれたシンポジウムだったと思います。
時間の関係で両先生のご発言は短くなりましたが、その中には「微言大義」とも言える内容が多く含まれていることに気づきました。例えば、都市空間に関する「形状」の話や、江戸城周辺における各藩の屋敷や旗本屋敷の空間的分布の話は、学生だけでなく私自身にも大きな刺激を与えてくれました。さっそく、シンポジウムの次の授業で、文化伝承と歴史都市の近代的空間形成について、江戸と北京を事例に受講者に紹介しました。まさに、大きな果実を実らせる小さな種がたくさん蒔かれたシンポジウムだったと思います。
神尾先生
毎年度見ているデータではありながら、毎年度新たな発見があります。「これまで気づかなかったことですが・・・・」と言い訳をしながら私が質問を投げると、松本先生、陳先生は快く回答をしてくれることに、さらにまた新たな探究への意欲を掻き立てられる90分間でした。
毎年度見ているデータではありながら、毎年度新たな発見があります。「これまで気づかなかったことですが・・・・」と言い訳をしながら私が質問を投げると、松本先生、陳先生は快く回答をしてくれることに、さらにまた新たな探究への意欲を掻き立てられる90分間でした。
「都市文化論」第1回シンポジウム・学生コメント
都市文化論【ヨーロッパ】受講
国際コミュニケーション学部・中尾 璃来
フィレンツェ・西安・京都の三都市が、異なる時代と地域で発展しながらも、人間が理想とする都市の形を追求してきたことに共通点があると感じた。西安や京都では「天円地方」という思想に基づいて天と地の調和を重視して都をつくった。都そのものが宇宙の秩序を表すように設計されていた。一方、フィレンツェは「万物の尺度は人間」という思想に基づいてほぼ正方形の都市をつくった。西洋でも東洋でも、人々は円や正方形などの「完全な形」を理想とし、そこに秩序や美を見いだしていたことがわかる。三都市を比べてみて、文化や宗教が異なっても、人間が共通して「調和」と「理想の社会」を求めて理想都市を築いてきたことに深く感動した。
フィレンツェ・西安・京都の三都市が、異なる時代と地域で発展しながらも、人間が理想とする都市の形を追求してきたことに共通点があると感じた。西安や京都では「天円地方」という思想に基づいて天と地の調和を重視して都をつくった。都そのものが宇宙の秩序を表すように設計されていた。一方、フィレンツェは「万物の尺度は人間」という思想に基づいてほぼ正方形の都市をつくった。西洋でも東洋でも、人々は円や正方形などの「完全な形」を理想とし、そこに秩序や美を見いだしていたことがわかる。三都市を比べてみて、文化や宗教が異なっても、人間が共通して「調和」と「理想の社会」を求めて理想都市を築いてきたことに深く感動した。
国際コミュニケーション学部・西畑 康生
フィレンツェ・西安・京都の都市づくりを比べると、どれも計画都市という共通点があるけれど、その目的や考え方が違うのが興味深いと思った。西安と京都は、中国の都城性をもとに碁盤目状の道路や整った区画が特徴で、天の秩序や政治の安定を表しているように感じた。それに対してフィレンツェは、軍事的に守りやすく地形に合わせて発展した点がヨーロッパらしい実用的な考え方だと思った。同じ「秩序ある形」でも、西安と京都は理念的で、フィレンツェは現実的という違いがあるのがおもしろい。都市の形には、その時代の人々の考え方や文化が反映されていることが分かり、都市づくりを見ることで国の価値観や歴史を感じることができると思った。
フィレンツェ・西安・京都の都市づくりを比べると、どれも計画都市という共通点があるけれど、その目的や考え方が違うのが興味深いと思った。西安と京都は、中国の都城性をもとに碁盤目状の道路や整った区画が特徴で、天の秩序や政治の安定を表しているように感じた。それに対してフィレンツェは、軍事的に守りやすく地形に合わせて発展した点がヨーロッパらしい実用的な考え方だと思った。同じ「秩序ある形」でも、西安と京都は理念的で、フィレンツェは現実的という違いがあるのがおもしろい。都市の形には、その時代の人々の考え方や文化が反映されていることが分かり、都市づくりを見ることで国の価値観や歴史を感じることができると思った。
国際コミュニケーション学部・寺本 航晴
本日のシンポジウムでは、都市が単なる建造物の集合ではなく、人間の思想や社会構造を反映した存在であることを実感した。フィレンツェ・西安・京都の三都市を通じて、いずれの都市にも共通する「川と盆地」という地形的特徴が、人々の生活を支え、外部との関係を調整する役割を果たしてきたことが明らかになった。特に「閉じながら開く」という表現は印象的であり、都市が外敵から身を守りつつも、交易や文化交流を通して世界へと開かれていく構造を的確に示していると感じた。また、江戸の都市設計に見られるように、政治的意図のもとに構築された「ポリティカル・キャピタル」という考え方も興味深かった。さらに、陳先生の「人類の共通性」という言葉が強く印象に残った。異なる時代や文化であっても、人間が共通した発想で都市を築いてきたことに、人類の知恵と普遍的な創造力を感じた。
本日のシンポジウムでは、都市が単なる建造物の集合ではなく、人間の思想や社会構造を反映した存在であることを実感した。フィレンツェ・西安・京都の三都市を通じて、いずれの都市にも共通する「川と盆地」という地形的特徴が、人々の生活を支え、外部との関係を調整する役割を果たしてきたことが明らかになった。特に「閉じながら開く」という表現は印象的であり、都市が外敵から身を守りつつも、交易や文化交流を通して世界へと開かれていく構造を的確に示していると感じた。また、江戸の都市設計に見られるように、政治的意図のもとに構築された「ポリティカル・キャピタル」という考え方も興味深かった。さらに、陳先生の「人類の共通性」という言葉が強く印象に残った。異なる時代や文化であっても、人間が共通した発想で都市を築いてきたことに、人類の知恵と普遍的な創造力を感じた。
国際コミュニケーション学部・龍池 希羽
今回の授業は今までにはない新しい形の授業だったため、新鮮だった。先生同士がそれぞれの知識を交わし、理解を深めていく過程で、自分では浮かばない疑問や視点があり、聞いているだけでも自分の学びになるとても良い機会だった。また初めて取り上げたと言っていた「碁盤目状ではない都市の紹介」も、いつもの授業内容に+αの知識を得られた上、なぜその形になったのかという詳しい理由まで学ぶことができ、面白さを感じた。特にバグダードとパルマノーヴァは深い歴史(大砲以前と大砲以後)が関わっており、よく考えて作られた理想都市であると知り、もっと詳しく知りたいと思った。
今回の授業は今までにはない新しい形の授業だったため、新鮮だった。先生同士がそれぞれの知識を交わし、理解を深めていく過程で、自分では浮かばない疑問や視点があり、聞いているだけでも自分の学びになるとても良い機会だった。また初めて取り上げたと言っていた「碁盤目状ではない都市の紹介」も、いつもの授業内容に+αの知識を得られた上、なぜその形になったのかという詳しい理由まで学ぶことができ、面白さを感じた。特にバグダードとパルマノーヴァは深い歴史(大砲以前と大砲以後)が関わっており、よく考えて作られた理想都市であると知り、もっと詳しく知りたいと思った。
国際コミュニケーション学部・田中 莉々花
履修登録の際に、都市文化論の3つの授業がどれも面白そうで迷ったが、一気に3都市を学べるシンポジウムがあると聞き楽しみにしていた。シンポジウム自体が初めてだったが、充実していた。講義を聞きながら疑問に思う点があっても、先生がたも同じ疑問を感じてすぐに質問をするので、理解しやすかった。また、自分では気づけなかった疑問も、先生方が気づいて質問してくれるので「確かに」「なるほど」とすぐに納得できた。私は方形都市以外の円形都市や多角形都市、渦巻き形の都市に興味があったので、とてもワクワクした。都市の形にさらに興味が湧いた。学びの多いシンポジウムだった。
履修登録の際に、都市文化論の3つの授業がどれも面白そうで迷ったが、一気に3都市を学べるシンポジウムがあると聞き楽しみにしていた。シンポジウム自体が初めてだったが、充実していた。講義を聞きながら疑問に思う点があっても、先生がたも同じ疑問を感じてすぐに質問をするので、理解しやすかった。また、自分では気づけなかった疑問も、先生方が気づいて質問してくれるので「確かに」「なるほど」とすぐに納得できた。私は方形都市以外の円形都市や多角形都市、渦巻き形の都市に興味があったので、とてもワクワクした。都市の形にさらに興味が湧いた。学びの多いシンポジウムだった。
都市文化論【中国】受講
経済学部・名城 嗣織
本日の講義を通して、京都やフィレンツェ西安に水利の重要性に気づかされた。よくよく考えてみれば、日本でも豊臣秀吉の大阪城は大阪湾があり、徳川家康の江戸城や源頼朝の鎌倉も東京湾、織田信長の安土城にも琵琶湖があり、これらの都市にも水利と盆地の共通点があると思った。このように考えると、古代から近世にかけての都市形成には、水資源の確保と交通の便が常に重要視されていたことがわかる。水は飲料や農業だけでなく、物流・防衛・文化交流など多面的な役割を担っており、都市の発展を左右するインフラ基盤だったといえる。
今回の講義を通して、都市を「地理的条件」だけでない様々な面を考える視点の大切さに気づかされた。
本日の講義を通して、京都やフィレンツェ西安に水利の重要性に気づかされた。よくよく考えてみれば、日本でも豊臣秀吉の大阪城は大阪湾があり、徳川家康の江戸城や源頼朝の鎌倉も東京湾、織田信長の安土城にも琵琶湖があり、これらの都市にも水利と盆地の共通点があると思った。このように考えると、古代から近世にかけての都市形成には、水資源の確保と交通の便が常に重要視されていたことがわかる。水は飲料や農業だけでなく、物流・防衛・文化交流など多面的な役割を担っており、都市の発展を左右するインフラ基盤だったといえる。
今回の講義を通して、都市を「地理的条件」だけでない様々な面を考える視点の大切さに気づかされた。
国際コミュニケーション学部・中橋 葵
今回のシンポジウムを通して、都市というものが単なる「場所」ではなく、人々の思想や文化の結晶であることを改めて感じた。フィレンツェ・西安・京都という三都市は、それぞれ異なる文明圏に属しながらも、共に「都」として人々の精神的支柱となってきた点が印象的だった。また、都市の形や構造には、その時代の政治体制や宗教観、自然環境への考え方が深く関係していることを学んだ。講義の中で紹介された都市計画の図や映像から、街並みの成り立ちや住民の生活様式を想像することができ、とても興味深かった。今後の授業では、こうした都市の構造が現代社会にどのような影響を残しているのか、さらに深く学びたいと感じた。
今回のシンポジウムを通して、都市というものが単なる「場所」ではなく、人々の思想や文化の結晶であることを改めて感じた。フィレンツェ・西安・京都という三都市は、それぞれ異なる文明圏に属しながらも、共に「都」として人々の精神的支柱となってきた点が印象的だった。また、都市の形や構造には、その時代の政治体制や宗教観、自然環境への考え方が深く関係していることを学んだ。講義の中で紹介された都市計画の図や映像から、街並みの成り立ちや住民の生活様式を想像することができ、とても興味深かった。今後の授業では、こうした都市の構造が現代社会にどのような影響を残しているのか、さらに深く学びたいと感じた。
国際コミュニケーション学部・SUYANAN
今日のシンポジウムで、都市の形には意味があることを初めて知りました。ただ便利な場所ではなく、「自然とのバランス」「人の心の安心」も考えて作られていたことがすごいと思いました。
西安と京都のまちが似ている理由や、フィレンツェの美しい町並みにも理由があると分かって、歴史の見方が変わりました。これから旅行するときは、町の形や地図も見て、その背景を考えてみたいです。
今日のシンポジウムで、都市の形には意味があることを初めて知りました。ただ便利な場所ではなく、「自然とのバランス」「人の心の安心」も考えて作られていたことがすごいと思いました。
西安と京都のまちが似ている理由や、フィレンツェの美しい町並みにも理由があると分かって、歴史の見方が変わりました。これから旅行するときは、町の形や地図も見て、その背景を考えてみたいです。
国際コミュニケーション学部・金本 咲良
今回の比較から、都市は単に人が集まる場所ではなく、時代背景や思想、権力構造が強く反映された「文化の器」であると感じた。フィレンツェはローマ帝国の合理性、西安は天子を中心とする宇宙秩序、京都は自然環境との調和を重視する文化的価値観が都市の形に表れている点が印象的である。また、どの都市も河川や地形といった環境条件を都市建設に活かしていることから、人間は自然と対立するのではなく、利用し共存してきたことが分かる。現代都市は便利さを追求しがちだが、歴史都市には精神性や象徴性が備わっている。今の自分が暮らす街にも、目に見えない歴史的な意味や構造があるのではないかと考えるきっかけになった。
今回の比較から、都市は単に人が集まる場所ではなく、時代背景や思想、権力構造が強く反映された「文化の器」であると感じた。フィレンツェはローマ帝国の合理性、西安は天子を中心とする宇宙秩序、京都は自然環境との調和を重視する文化的価値観が都市の形に表れている点が印象的である。また、どの都市も河川や地形といった環境条件を都市建設に活かしていることから、人間は自然と対立するのではなく、利用し共存してきたことが分かる。現代都市は便利さを追求しがちだが、歴史都市には精神性や象徴性が備わっている。今の自分が暮らす街にも、目に見えない歴史的な意味や構造があるのではないかと考えるきっかけになった。
都市文化論【日本】受講
国際観光学部・坂上 真悠君
先生方のそれぞれの方向からの意見を聞くことができて、とても興味深かったです。フィレンツェ、西安、京都の三都市には、共通点もあり相違点もあるということを学ぶことができ、次回のシンポジウムも楽しみです。
先生方のそれぞれの方向からの意見を聞くことができて、とても興味深かったです。フィレンツェ、西安、京都の三都市には、共通点もあり相違点もあるということを学ぶことができ、次回のシンポジウムも楽しみです。
国際観光学部・石川 周平君
普段考えない視点からの講義で、ただ海外の都市を概観するよりも、非常に理解がしやすく、どこが相違点で、どこが共通点なのかということが非常にわかりやすかった。都市ができた年代が非常に異なるにも関わらず、川と盆地が共通点としてあることに驚いた。確かに、日本だけで考えても、「水都」と謳っている都市が数多くあるということとの関連性を考えると、舟運は、現代でも重要な都市機能の一部なのだろうと考えた。今回の講義で日本と海外の三都市を比較したが、この視点をもってぜひ海外に行って、自分の目で日本と類似している点、相違点などを探しに行ってみたい。
普段考えない視点からの講義で、ただ海外の都市を概観するよりも、非常に理解がしやすく、どこが相違点で、どこが共通点なのかということが非常にわかりやすかった。都市ができた年代が非常に異なるにも関わらず、川と盆地が共通点としてあることに驚いた。確かに、日本だけで考えても、「水都」と謳っている都市が数多くあるということとの関連性を考えると、舟運は、現代でも重要な都市機能の一部なのだろうと考えた。今回の講義で日本と海外の三都市を比較したが、この視点をもってぜひ海外に行って、自分の目で日本と類似している点、相違点などを探しに行ってみたい。
国際学部・清水 葵生君
おそらく自分の学生生活で初めて同時間に先生3人という授業でしたので、シンポジウム開始前は、教室の風景としてどうなるのだろうという期待と不安がありました。開始後、それぞれの研究をしている先生同士の話し合い、討論を聞くのはすごくおもしろかった。先生同士の質問の投げ合いを見ていても、自分の研究していることと異なったり、繋がったりしているからこそ出てくる質問なのであろうと感じました。
おそらく自分の学生生活で初めて同時間に先生3人という授業でしたので、シンポジウム開始前は、教室の風景としてどうなるのだろうという期待と不安がありました。開始後、それぞれの研究をしている先生同士の話し合い、討論を聞くのはすごくおもしろかった。先生同士の質問の投げ合いを見ていても、自分の研究していることと異なったり、繋がったりしているからこそ出てくる質問なのであろうと感じました。
国際コミュニケーション学部・富山 真碧君
3人の教授の熱い話し合いを聞いて三都市の比較が容易にでき、文化というものは単に芸術や建築の集積ではなく、その土地の自然環境、宗教、政治体制、そして人々の生き方の表れであることを感じた。現代社会ではグローバル化が進み、どの都市も似たような姿になりつつあるが、三都市のように固有の歴史や文化を大切にし、それを未来へ継承していくことの重要性を改めて考えさせられた。シンポジウムを通じて、文化遺産を「過去の遺物」としてではなく違う捉え方ができると分かり得られたのが大きな収穫だった。
3人の教授の熱い話し合いを聞いて三都市の比較が容易にでき、文化というものは単に芸術や建築の集積ではなく、その土地の自然環境、宗教、政治体制、そして人々の生き方の表れであることを感じた。現代社会ではグローバル化が進み、どの都市も似たような姿になりつつあるが、三都市のように固有の歴史や文化を大切にし、それを未来へ継承していくことの重要性を改めて考えさせられた。シンポジウムを通じて、文化遺産を「過去の遺物」としてではなく違う捉え方ができると分かり得られたのが大きな収穫だった。
国際コミュニケーション学部・大月 麻史君
今回のシンポジウムでは、共通点も含め刺激的な内容でした。何よりも、3人の先生のお互いが各々の国に疑問を持ち回答されていたのがおもしろかったです。何度もシンポジウムはしていると思うのですがそれでもなお、疑問に思うことがあるのは、毎日先生方が勉強し、違う国のことを知ろうとする姿勢があるから今も更新しつづけているのだろうと思いました。本日はありがとうございました。
今回のシンポジウムでは、共通点も含め刺激的な内容でした。何よりも、3人の先生のお互いが各々の国に疑問を持ち回答されていたのがおもしろかったです。何度もシンポジウムはしていると思うのですがそれでもなお、疑問に思うことがあるのは、毎日先生方が勉強し、違う国のことを知ろうとする姿勢があるから今も更新しつづけているのだろうと思いました。本日はありがとうございました。
