2016.3.2

本学経済学部4年生が来春より神戸大学法科大学院に進学します<中編>

本学経済学部4年生が来春より神戸大学法科大学院に進学します<中編>

前編に続きまして、この4月より神戸大学法科大学院既習者コースに進学します公文大(本学部4回生)のメッセージを掲載します。
今回はその<中編>となります。

阪南大学経済学部4年 公文 大

 今回は、私が阪南大学経済学部で法律学を学ぶことになったきっかけと、2回生までの私の学修の状況をお話ししたいと思います。

1 入学から1回生秋まで - 法律学の勉強を始めたきっかけ -

 私が勉強を本格的に開始したのは、実は3回生の夏頃からでした。阪南大学に入学した当初は、法律を勉強することになるとはまったく思ってもいませんでしたし、何かをやりたいと思っていたわけでもありませんでした。1回生のゼミ(大学入門演習)の担当の先生が、会社法という法律学を専門とする松村幸四郎先生であったということが、私が法律というものに触れることになるきっかけというのが正直なところです。
 「私も皆さんと同じく、この4月から阪南大学経済学部のお世話になることになりました」と自己紹介された松村先生は、大学に入学したばかりの私たちに、身近な事例を素材として取り上げて、法的な視点から分析しながら学生と質疑応答していくというスタイルの授業をされていました。これはソクラテス・メソッドという方法であるということを私が知るのは後日になります。学生が高校までに習っているはずの事柄を学生がその場しのぎで「知りません」と回答した場合でも、松村先生は「それは・・・ということですよ」と根気強く解説し学生が理解した後に、「では、この場合、あなたならどう考えますか?」と学生に質者をして学生が考えるきっかけを与えながら、意見を引き出して行くというものでした。
 松村先生の大学入門演習は授業の冒頭は、最近の出来事などに関するお話から始まって学生との会話が進んで行くのですが、知らない間に社会で起こっている出来事を法律学の観点から分析していくという流れとなっていました。この演習に私も出席していく中で、何かを知らないという引け目よりも、色々と知って行きたいという好奇心が強くなっていくのを徐々に感じていきました。自然と松村先生の授業内容に入り込み、知らず知らずのうちに自ら考えるようになっていきました。こうした感じで授業に参加していった結果、1回生が終わる頃には難解であるとばかり思っていた法律学が身近なものと感じることができ、知識を得る事、学ぶ事、考える事に興味が湧いて来るようになりました。

2 1回生冬 - 松村幸四郎ゼミを選択 -

 阪南大学経済学部では1回生の冬の時点で専門演習(ゼミ)を決定しなければなりません。ここで選んだゼミに3年間所属するということになるので、他の学生と同様に私もどうしようか、と若干は考えました。今から思うと、その当時は私には法律学の力といえるものはなかったように思います。ただ、法律学に興味を持ったというだけの段階でしたが、学問に興味を持つということはそれまで殆どなかったこともあって、友人と相談してそれまで習っていた松村幸四郎先生のゼミを志望することにし、入ゼミという運びになりました。

3 1回生の後期定期試験終了後の春休み - プレゼミへの参加 -

 法律学のゼミとはいっても、たまたま松村先生から1回生の時に習っていたというだけであり、私自身も本格的に法律学の勉強を始めるにまでは至っていませんでした。そもそも、法律学というものに打ち込むことになるともこのときは夢にも思っていませんでした。
 ですので、新ゼミ生が2回生に進級する前(1回生)の春休みに、プレゼミが行われることを知ったときは少し驚きました。自由参加ではありましたが、参加した初回のプレゼミの際に、松村先生から

 ・法律学の力は対外的に通用するものを身につける必要があること
 ・経済学部でも法学部生に負けない法律学の力を身につける事は十分に可能であること

 ということが参加者に告げられました。
 そのときに先生は具体的なお話をされていましたが、当時は完全には理解出来ず怪訝に思ったことを覚えています(その内容は、松村先生が本学HP上にアップされた「法律学と経済学の『二刀流』を考えている皆さんへ(1)(2)」に書かれています。今の私からすれば全く同感と思うようになっています)。
 「ではこの1時間で六法を引けるようになりましょう」と言われたときは、正直なところ大風呂敷なのでは、と思いましたが、実際には1時間後には全参加者が、「刑法235条は?」「民法94条2項は?」「民事訴訟法247条は?」と問われると、すぐに該当箇所を探して読めるようになっていました。「六法を参照するのは法律学では基本中の基本だけど、法学部生でもおろそかにしたまま卒業する人が少なくない。それを考えると、一時間前と比べると、いまの皆さんは質的にも大きく成長したと思うな。」と松村先生に笑顔で言われたとき、何となくこれまでに体験したことのない不思議な気分になりました。

4 2回生でのゼミ風景 - 基礎力養成時期 -

 プレゼミを終えて、本格的なゼミが始まりました。とは言っても、法律学に打ち込む訳ではなく、自由な時間を自分のやりたいことや仲の良い友人との時間を大切にしながら過ごしていました。ゼミの雰囲気も自由な感じのものでした。ただ、松村先生は、どのような進路に進むとしても法的な思考方法を身につけておくことは良いと思うよ、とゼミ生におっしゃって、法律学の基礎的な部分を毎回教えて下さいました。六法やテキストを参照することを厭わないようになること、事例分析や問題状況の図示の方法といった基本が出来ないと駄目であるとのことで、重複しても何度でも繰り返し教わりました。学修を進めていくなかで、私が「意外と面白いかな」と思っていたときに先生から「公文君、法律学に向いているかもね」と言われ、驚いたこともありました。
 現在の松村ゼミでは2回生の頃から合宿を行われていますが、私の2回生の頃はまだ合宿は行われていませんでした。法学検定試験も受検するようには言われておらず、目標に向かってというよりも、ただ法律学を楽しく感じたから勉強していたというのが正直なところです。
 ただ、1月のゼミの際に、先生から本学が法学検定試験の団体受検校になったことと、当時3回生ゼミに所属されていた片山先輩が法学検定試験スタンダード・ベーシックの両コースに合格されたということを聞かされました。漠然とすごいな、とは思いましたがまだ自分には関係のない話と思いながら、3回生に進級しました。

(後編につづきます)

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